◇第43回明治神宮野球大会高校の部準々決勝
春江工8―6浦和学院(2012年11月12日 神宮)
何事もあきらめない――。
春江工野球部の新チームの目標がそのまま実践された全国初舞台の逆転勝ちだった。
「シートノックの時点から頭が真っ白でどうなることかと…。序盤は落ち着かせるのに精いっぱいだった」と川村監督。2回までに5失点し、ワンサイドゲームでの大敗が頭をよぎったが、逆にこれで選手は冷静になった。
逆転した後はエースの坪田が「スイッチが入った」と言うように好投。味方を上回る10安打を浴びながらも、147球を投げ切りチームに勝利をもたらした。
北信越大会にも出場したことがなかったチームが初出場で初優勝。来春のセンバツ出場も確定的だ。甲子園の前哨戦ともいえる大会で関東の王者、甲子園常連の浦和学院に力勝負で勝てたことは大きな自信。甲子園での戦いぶりが注目される。