今日は…
『駅名表示が左書きに統一(1945)された日』
知っているようで知らないお話し、なんて言うほどのものでは無いですが、1945年10月19日、駅名表示が左書きに統一された日です。
昔の看板は、左の看板のように右から左に向かって書かれていた事は知っている人も多いかとは思いますが、もともとの日本語では、縦書きしか無かったようです。
小説や本を開くと、縦書きが基本になっていますよね。上から下へ、行は右から左へ、これは今も変わらないものですが、駅名の看板や表示も同じだったのです。
右のように、駅名を縦に書くことは昔と変わらない所ですが、横板に書く際は例にする写真が無くて残念ですが、「面方津江直」のように書いていました。上のシャンプーの看板に見られる事と同じですが、これは本来の日本語を書くとこうなります。
ちょっと分かりづらいと思いますが、前に書いた「上から下へ、右から左へ」を日本語の基本と見るなら、縦に1文字しか書けないとどうなるのか?「直」を書いて改行、「江」を書いて改行、「津」を書いて改行、「方」を書いて改行、「面」を最後に書くと・・・「面方津江直」と、なるわけです。
日本が鎖国していた時代は、それでも良かったのでしょうが、アメリカやヨーロッパの書物や数字が入ってくると左書きでなくては混乱が生じてきます。英語の訳を書くことも左からとなるし、数字も参拾壱は31?13?
鉄道院の切符は、大正8年の公示で「左書き」と決められたのですが、昭和8年、逓信大臣はラジオで「国語国字の統一について」の発表を行いました。「横書きに、右書き・左書きが混在しているので、右書きに統一しよう!」と・・・
ますます混乱する事になります。^_^;
そうした中、国語審議会が昭和17年に答申を発表しました。