落ち込んでいた50メートル走の記録が改善するなど子どもの体力が大きく向上し、回復傾向がはっきりしたことが7日、体育の日を前に文部科学省が公表した2011年度体力・運動能力調査で分かった。子どもの体力のピークとされる1985年ごろには及ばないが、現行の調査方式になった98年度より大幅に伸びた。
健康ブームを反映して50代以上も向上したが、20~30代女性と30代男性は低下傾向を示した。
分析した内藤久士順天堂大教授は「運動習慣の改善に取り組んだ結果が実りつつある」としている。文科省は、学校や家庭で運動する機会をさらに増やすよう促す。