秋季高校野球は7日、北海道は決勝が行われ、
北照が13安打7得点で粘る駒大苫小牧を降し、2年連続5回目の優勝を決めた。
東北は準々決勝4試合。今夏の甲子園で準優勝の光星学院(青森)が酒田南(山形)にコールド負けを喫した。仙台育英(宮城)は青森山田(青森)に逆転勝ちし、準決勝に進んだ。
◇「足攻」生かし接戦もぎとる
北照の左腕・大串は前日の準決勝で右ひじ付近に死球を受けた。ボールを投げる腕ではないが、ひじが曲がりにくいと、投球のバランスが崩れる。決勝では5失点。それでも9回142球を投げ抜いた。その力投に、打線が応えた。河上監督は「大串の魂がこもったピッチングがみんなの心を揺さぶった」と振り返った。
その北照打線。13安打を集めた打撃技術以上に光ったのが走塁だった。北照は今夏の南北海道大会で準々決勝敗退。新チームは9月の遠征で強豪の横浜高の練習を見学した。横浜は二塁走者が適時打1本で一気に本塁生還できるように、投手が投球動作に入った後で取る「第2リード」の数値目標を8メートルと明確に設定していることを知り、早速、取り入れた。
この日は7点のうち6点が二塁から適時打で生還して奪った得点だった。2安打2打点1得点の吉田は「僅差の勝負を勝ちきる野球がテーマ。それができた」と自分たちの成長を感じ取っていた