監督人事については加藤良三コミッショナーに一任されている。
同コミッショナーは監督の条件として
「日本人のメジャーリーガーをまとめあげ、もちろん勝てる人」を挙げている。しかし、「3連覇という重圧の
中で、引き受けてくれる人も大変」と選考の難しさを指摘する。
そうした中、監督の有力候補に挙げられるのが原氏だ。前回大会では連覇を達成し、今季はペナントレ
ースでも独走状態を維持している。現役監督で、兼務という部分では問題も残るが、前回の連覇を経験し
ているメリットは大きい。
一方、落合氏についてはNPB内部で采配(さいはい)に対する評価が高く、「勝てる人」というコミッショナ
ーの条件にも合致する。しかし、中日監督だった前回大会で中日の選手をWBCに派遣することには消極
的だったことから、球界内では今も批判が根強い。
11月にはキューバとの国際親善試合を控えている。NPBでは「代表枠に入っているかどうか、9月末ま
でに選手に伝える必要がある。その前に監督決定が必要」(楽天・井上オーナー代行)としており、監督人
事の選考は一気に加速しそうだ。