濡れる「濡れぬ前(さき)こそ露をも厭へ、もうかうなつた上からは済むも済まぬも、いらぬわいなう。」 (黙阿弥、『鼠小僧』) 濡れてしまってはどうにもならぬ、濡れる前にリスクには注意・配慮をしておきたい。しかし、この国の経済のように、デフレで、もうさんざん濡れそぼっているのに濡れぬ前の注意を促す方々もいるなあ。まあ濡れても濡れる前の心持ち、幸せなことと言うべきか。