急く | 拾い読みあれこれ

拾い読みあれこれ

きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「まだお帰りではござりますまいと存じましたが、いつもよりだいぶお早うござりましたな」
「心急(こころぜ)きなことがあつて、途中から帰りました。」
(黙阿弥、『鼠小紋東君新形(ねづみこもんはるのしんがた)』)

どうも気になることがあって、一刻もはやくそれに手を付けたり、どうなったか確認したり、心を急かせるような事があるときは、何事もうわの空で手につかない。急いているときは、とにかくその当の事に向かうのがよいようだ。