長い「いやもう、話せば長い騒動だが、まあかい摘(つま)んで話しませう。・・・」(黙阿弥、『善悪両面兒手柏(ぜんあくりょうめんこのてがしわ)』)大はユーロ圏の危機から、小は我が国の増税へ向かう動きの政治的茶番まで、事態は長引くのが常。なにゆえそうなって、いまどういう具合で、どうなるか、追いかけてきても、あまりの長きに嫌気ということもある。まあ、事後に、かいつまんで、要領良く説明してもらえば済むこともあるが、そうはいかないことも多いので、難儀させられる。