何事も「ハテ扨(さて)人には目も耳も無いと思うて居(を)るか。何事も聞いても居る。又知つても居るわいなう。・・・」(並木正三、『三十石艠始(さんじつこくよぶねのはじまり)』)みな、よく見て聞いているもの。知らぬはずと思っていると間違いをおかすことになるな。