ひっそり | 拾い読みあれこれ

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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「・・・岡村は、野口が漂わせている生命力の輝きに打たれたと書いている。人間が生きる姿そのものに感じ入るところがあったらしい岡村は、翻って己の足下を見つめ、何やらひっそりと悲観しているのだ。」
(髙村薫、『レディ・ジョーカー』)

努めて、ポジティブな話をしようと心がけている。耳を傾けてくださる方も、それを必要としていることだろう。悲観からはより悲観的な現実しか生まれない。世の中は長い時間をかけて立ち直るだろう。そのためにできることをしたいとは思う。しかし、我が身、振り返れば、実はひっそりと悲観しているじぶんがいることも確かだ。