あとなく消ゆれば「浮世にはづれ易き投機(やま)にかゝりて、花を望みし峯の白雲(しらくも)あとなく消ゆれば、・・・(樋口一葉、『やみ夜』)ボラティリティの激しい相場である。信用で膨らみしぼむ流動性が跳梁跋扈しているのだから仕方ない。儲けた人がいる反面、資産あとなく消えた人も多いだろう。