選り好み | 拾い読みあれこれ

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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「・・・撰(え)りに撰りて取る虫喰栗(むしくいぐり)も世に多(おほ)かり、・・・
(樋口一葉、『たま㩮(けやき)』)

選り好みという。もっといいのが現れるのじゃないかと思うと、なかなかコレに決めたと決めかねる。そうしてぐずぐずしているうちに、最悪のものを掴むしかなくなることも。あのときのあれがいちばんだったと思っても後の祭り。

たとえば婿を選ぶなら、昔から婿さんは不足に思うくらいがちょうどいいともいう。立派で良すぎる人に決めたなら後の親類縁者とのあれこれ付き合いもたいへんと。

我が身も考え、適度なものを機会を逃さず掴んでおいたほうがよいか。