塵「実(げ)に六塵(ろくぢん)の楽欲(けうよく)多しと雖(いへど)も皆(みな)厭離(ゑんり)しつべし。其中にたヾ彼(かの)まどひのひとつやめがたきのみぞ。・・・ (三亭春馬、『春秋二季種』) 仏教では煩悩を起こさせるものに6つあるらしい。心を汚してしまうので、塵というようだ。そうした塵を払い落としてもひとつだけ止めがたい迷いが世間にはあるらしい。 まあ言わぬがなんとか、か。