根が知れる「・・・村次夫婦は娘の病ひの根が知れて大(おほ)きによろこび・・・ (紀山人、『仇競今様櫛』) ここで根が知れるとは原因がわかるということ。 病気というのはなんでそのような症状になっているのかわからないときは不安なものである。 しかし根にあるもの、原因がそれとわかれば、病気が治る見通しも立つというもの。 もちろん、治らないものは仕方がないが。 世の中も根が知れない事態はひとを迷わせる。