不景気「およしな。ふけへきな小兒(こども)をだますやうな。・・・ (為永春水、『春色梅兒誉美』) ここで「ふけいき」とは、元気、活気がなく態度や表情、しぐさなどに生き生きしたところがないことを言う。たしかに元気や覇気の感じられないこどもをみかける。 どうやら人間も社会も、そうしたふけいきなときは、だましやすいようだ。政治家の口先の約束をみていると、そう思えてくる。