ものいう「・・・ほしき物は銀(かね)なりと吉田の兼好法師が人には見せぬ家の集に書けるも、是ばかりはよふいふた、目も鼻もなき小判が物いふ浮世には成りける。・・・ (西鶴、『好色盛衰記』) 確かに、カネには目も鼻も口もないのに、ものをいうとは。 カネにものいわせるのは政治を初めとして世の隅々まで。