用立てるお富 与三郎さま、やうやく金子(きんす)が手に入りました。 与三 そんならあなたの働きで。 お富 御用に立てヽ下さりませ。 (黙阿弥、『処女翫浮名横櫛(むすめごのみうきなのよこぐし)』) 年末、ここまで押し詰まってもまだ、資金手当に四苦八苦の向きもいよう。用立てて下さるところやあればいいが。