くりかえし『所縁(ゆかり)の藤浪』は前編が十返舎一九の作で後編は弟子の二世一九の作。その後編は、 「行路難(こうろなん)は山にあらず川に非ず、人間反復のうちにありと 仏教にいへるが如く 生涯苦の止まざるは 人の憂世(うきよ)のならひにて・・・」 との出だしで始まる。 なるほど、人間、難しいのはやはり日々の反復、くりかえしかと気づかされる。 毎日つまらぬ仕事をして日を送っているが、これでいいんかいな・・・