実家の母が電話で言っていました。

 

「おばあちゃん(母にとって姑)が言ってたわ

年取って生きるのは、なかなか容易でないって。

そんなことないですよ、と当時は思ったけど

この年になって、そうだなぁ、と思うようになったわ」

 

そっかー・・・そうなんだねぇ。

としか、返せなかった娘です。

 

うん。

容易でないのかぁ。

 

父が、新車を買ったとき。

「退職したら、ご夫婦でご旅行ですか?」

と、お店の人に言われたそうです。

母は心の中で

「いやー、アンタ(父)はゴルフにはいくかもしれないけど、

旅行はないわ、それはないわwww」

と、思っていたそうです。

 

そんな新車が納車されてすぐ、父の難病発覚で

新車は父が運転することはなく、

弟が引き取りました。

 

母は、母の父が年をとっても、いつまでも生きていると思ったそうです。

頭でわかっていても、父ちゃんは死なない、と思っていたそうです。

 

でも、そんなことはなくて。

そして、父が病気になって、

今、またちょっと入院していて、今週退院なんですが。

「生きるのが容易でない」

と思うのが、思ったより早く来てしまった。

 

と、言っていました。

 

そっかー、

しか、言えない。

なんとももどかしいけど、

私も、父が難病でも、

母が生きるのが容易でない

と、言っても。

どこかで、うちの親は死なないとおもってるなぁ。

と、しみじみ思いました。

 

親離れが出来ていないんでしょうね。

 

私も、四捨五入したら50歳。

親が、生きるのが容易でないと言うお年頃なんだなぁ。

 

そんな風に言う母に、

どうしたら寄り添えるのか。

自分の胸が苦しくなって、

考えることができませんでした。

 

生きるって、容易でない。

それでも、生きる。

 

命って、なんでしょうね。

そんなことを思いました。

 

ちなみに。

「よういでない」

は、方言で「体調がよくない」的ないみもあったりします。

「なんぎ」と同意です。

 

ん?

これも方言??

なんぎは、なんぎい・・・うーんと(汗)

体調がよくない、とか、大変とか

そういうニュアンスです。

 

標準語だか、方言だか、

分からなくなる事件。