あんな父の顔を初めてみた。
あんまり寝てなくて頭がぼやぼやしていて、
「やべー。これだと数学解けない」
どうすればいいか考えた結果、ピラメキ体操を踊ることにした。
「ピラピラピーラ ピラピーラ♪」
踊っていると鈍い音がした。
「痛っ」
廊下で体操したら、曲がり角で壁に激突。
盲点だった。
まさかの腰とおしりを強打。
曲がり角恐るべし。
リビングへ戻ると父が心配そうな顔していた。
父「どうしたの?痛いっていうのが聞こえたけど」
オキシー「いやぁ、ピラメキ体操してたら壁に激突しちゃって(b^-゜)★」
いつもは「アハハ。アホだなぁ」と笑って流す父なのに、今回だけはそうじゃなかった。
父「そう・・・。そっか。うん(´▽`)」
あんな寂しそうで、ドン引きしている父の顔は初めて見た。
「オキシーは小学生?高校生?大丈夫?」
「もう大学行かなくていいね。そしたら学費がうくな。それでいいや。うんうん(超笑顔)」
必死で自分に言い聞かせている父。
申し訳なかった。
ごめんね、お父さん。
そこまで思いつめるとは思わなかったんだよ。
事態を回避すべく1つ提案してみた。
「パパ♪じゃぁ、一緒にピラメキ体操しようよ!そしたら楽しさがわかるよ!!」
今考えてみると全然事態を回避してない。
バカだよね。
オキシーは空気読めないんだよ。
「うん。踊ろうか。」
父本当に優しい人だと思った。
