私が小学校3・4年生くらいのこと
父と母がケンカし
父が母に土下座をしている姿を目の当たりにした
母は椅子に座り、脚を組んで
涙を拭いていた
「離婚する」と言った母に
許しを請う父
子ども心に
「離婚しちゃうのか」
と思い、あることを考えた
「私はどっちに付いていくべきなのか?」
答えはすぐに出た
父親だ
母は専業主婦で
結婚してから十年以上、外で働いていない
私たち姉妹を連れて
どう暮らせるだろう?
どんな苦しい暮らしが待っているんだろう?
私は「お姉ちゃん」だから
妹たちに辛い思いをさせたくないと
父親に付いていけば
一人分の食い扶持が減って
母も少しは楽になるだろう
そう考えていた
もし今の世の中のように
一人親に手厚い支援があったとしても
私は父親を選んだろう
本当に当時離婚していたとしたら
母はきっと
私を連れて行かなかったと思う
私は母に嫌われている
当時もよく当たられていた
親の気持ちになれば分かるんだろう
でも
そのために親になる気はない