今まで生きてきて なんかあんまり考えてなかった

今まで生きてきて、
うん、
もうこんなに長く生きてきてるのに
色んな事を、見過ごしていた気がしている。


自分の生き方が正しいなんて思った事は無いけれど、
少なくとも人に迷惑かけたり
嫌な気分にさせたりしないように気を付けて生きてきたつもりだった。

でも、なんだかそれって、何か違うような気がしてきたんだ。


最近昔の想い出が、頭の中にポッと湧いて出てくる。いきなり。
もう忘れていたような場面が頭の中を駆け巡って、
その時とは全然違う感情を呼んでくる。
その時気づけなかった相手の感情が入ってくる。
なんだろう、これ。

死ぬ前の走馬灯ってこんな感じかなーって思うくらいに
次々湧いて出て心をかき乱していくんだよ。


私は、人と深く関わる事を、あんまり望んでいない。
自分から関わらなくても、それでも、生きていれば
日々を過ごして行く中で、色んな人に出会って
色んな経験をして、色んな想い出が出来て…って、人の輪が広まっていってしまう。

私はそれを“煩わしい”と思うんだ。
嫌だった。人に自分の気持ちが乱されるのは。


その場その場で楽しいだけでいいと思って過ごしてきたんだ。
今思えば。
だから広く浅くは知り合いは多い。
本当にただの「知り合い」。
それ以上になるのは「恐い」


人と繋がる事をあえて避けてきた訳ではなくって、
どっちかっていうと、
深く関わるって事がどういう事か実際はよくわかってない…。

だから、最近色んな場面の画になって自分の頭に湧いてきた想い出に、
相手の事や状況を分かってたつもりになってただけだったって気づかされて、
その時に感じる感情に処理が追いつかない。




私はだれよりも、未熟で、子供だったんだ。