漢旅8

予定通り３時半には新潟市に

夕方から雨予報だ。

しかし…

「あぁ…長靴です…見積りとりにきましたぁ」

「すいません…今担当の者がいなくて…」

…？…？

なんだと…

担当の者がいない？

何のための確認の電話だったんだ…

「詳しくは明日以降で…」

…マジか…俺たちは苦笑いを浮かべるのがやっとだった…

大丈夫だったのではないのか？…

俺たちはそのまま雨が降るだろうから

映画を観賞することに

「キングダム」

こいつでテンションをあげるか…

長澤まさみが綺麗だった…

１日の最後の晩餐

もう帰りたい長靴はさっさと帰ろうかのように

「あそことあそこにラーメンありますよ」

ラーメンの気分じゃない…絶対すぐに帰さない(一人になると落ち込みそうだし)…

ビックリドンキーでも行くかと

どこか疲れのせいかテンション低めの晩餐だ…

今回はどこか不完全燃焼だ…

またリベンジさせてもらう…

長靴野郎の車を修理してから…

漢旅7

村上城は山である…

15分ぐらい登る…

足がもつかどうか…

なかなかの斜度である…アキレス腱が伸びない状態の俺と右足が上がらない寝坊助アニキは一生懸命に登った…

テンションの下がりきった長靴野郎と殿はなかなか登ってこない…

天守閣に到着

天守閣からの景色

天空城と読んでも過言ではない

登らないと見れないこの景色

最高である…

長靴野郎と殿がやってきた…

やっと登りきった長靴かベンチに座り…

「今から修理見積り取りに行っていいですかね… ？」

それは当然である…

だが今日はゴールデンウィーク最終日

お店がやっているかどうかわからない…ましてやゴールデンウィークに正確な見積りがでるとは到底思えないのだが…安心したいのだろうし反対はない…

「大丈夫ですけどお店に確認の電話入れたほうがいいですよ…」

「そうですね…今から電話します…」

「やってます。大丈夫です」

「今日今から行きますんで…」

のやりとりが聞こえてきた…

村上から一時間半ぐらいか…３時半には到着だな…

なぜか下りは長靴野郎はさっさと降りていきやがる…

さっきまでのテンションとな違う…

漢旅6

天空城は私がかってに呼んでいる呼称である…

越後随一の石垣の城 

村上城

歴史ロマンに浸る

ワクワクしていた…

ただ一つ懸念があるのは

両アキレス腱炎…

とにかく痛みが激しい…

アニキは右股関節の筋をのばしている…車に座る時に足が上がらない…

これも激痛である…

そんなことも言っていられない…

しかし…道がわかりにくい…

Googleナビは細い道へとつれていこうとする…

ここまで細いと不安になる…

アニキが

「狭いな…危ないから引き返したほうがいい」

殿も

「確かに…」

俺も行けないと判断したら引き返しましょ…と

長靴野郎

「………あぁ……」

ついに…

ここは無理だやめたほうがいい…

行けないって…

おぉい…無理だって…

やっちまいやがった…

旅の途中で一番やってはいけないことを…

「本人も嫌だし周りもどう接していいかわからなくなる…」

縁石にバンパーをぶつけてしまった

いい音が響いた…

「なんで行った？無理だといったのに…」

「…あぁ……」

引き返して縁石はなにもない壁だったら大変なことになるとこだった…

大通りに出て確認したが

バンパーの破損…

長靴野郎のテンションは下がり切ってしまった…

俺たちも微妙な空気が流れた…

とりあえず城へ他の道から行くか…

俺たちは…城を目指した…

現実から目を背けるために…