
宙に浮いたままの現実が時折心におりてきて、
ひたすら疑問を問いかける。
「どうして?」
つい先日まで、元気だったじゃないか。
ついこの前、逢ったばかりじゃないか。
逢いに行くって、いったじゃないか。
現実は嘘でなければ、夢でもない。
こんなにも夢であって欲しいと願った現実はないのに、
こんな事がよりにもよって現実に起こりうるなんて
いつ、誰が、どうして、予想出来ただろう。
逝ってしまった。
さよならも、言わないで。
大きくなって行く姿をありのまま眺める事が出来た訳ではないけれど、
逢うたびに大きくなって行く君や他の家族を見つめているのが、好きだった。
安心出来た。
幼い頃から変わらず、いくつになっても、皆でばかみたいに遊んだ日々が鮮やかに思い出される。
庭でドッチボールをした事、寝る時間になってもはしゃいでいた事。
私がしゃがんでもまだ小さかった君の姿。
私が背伸びをしても届かない所まで大きくなった君の姿。
いつか、結婚して、子供が出来て、あの頃が懐かしいねなんていいながら。
そんな事が、ずっと、続いて行く事が当たり前だと思って疑わなかった。
返してほしい
当たり前だと信じていた日々全てまるごと、いますぐに
いつしか、整理を付ける事は出来るのかな。
まだ明るい言葉を繕うには時間が足りないけれど、
来年の春に、約束通り君を訪ねる事にするよ。
家族皆に逢って、君のいない空間を思い知るのは辛いけど
代わりに精一杯生きてみるから。
折れてもまた立ち上がってみるよ。
約束する。
ありがとう。