本日、主治医休み


母は、仕事中の姉に父の様子を見て


「明日仕事休めない?」


とメールしていた。



そして早めに帰って来て欲しいと伝えて


母は何度も今どこ?と連絡をした。



20時くらいになり


姉が、病室に駆け込んで来た。




・・・家族が全員揃った。


母「お父さん。皆揃ったよ・・・。」


母「もう、いいよ。大丈夫だから、安心していいよ。」


母「頼りすぎてごめんね。これからは、4人で力を合わせて行くからね。」


姉「お父さーん。お父さーん。」



・・・高嗣も、何も言わずに涙を流していた。


全員で、父にありがとうと楽になっていいよと伝え・・・


全員で泣いた・・・




辛そうな父は、返事も出来ず


聞こえているかは、分からない。


せめて、心に届いていて欲しいと願いながら何度も伝えるしかない。










すると・・・


・・・母に、親戚から着信が入り電話に出る・・・


そしてその隙に姉が、ティッシュを取りに行き


私が父から少し離れ、姿勢を正す・・・


全員で、鼻をかんだり、涙を拭いたりしていると




高嗣「篠原先生が今日がヤマって言ったの?」


晃子「いやっ・・・篠原先生今日休みだからねぇ・・・」



一気に平常心へ・・・


晃子「まだ、死ぬって決まってないのにさぁ・・・お別れの挨拶早くない?」


何か、この・・・今すぐ死んでしまうってムード?



そんなの誰も分からないのに、


誰かが、そんな雰囲気を作り出したら、皆そんな雰囲気になってしまうわよ。





全員で、早とちり。


私が、お父さんだったら


心で突っ込みを入れたいところだよ。


「今死ななきゃいけないムードだけど、まだ死なないよ!」




一瞬のこの雰囲気から、少し緊張がほぐれ


家族で、父の話の昔話になった・・・




気が付いてみれば、家族が会話を楽しむという事が


父の病気で喧嘩ばかりして、会話という会話なんてしなかったね。




そして、本当に色んな話をして


皆で、泣いたり、笑ったり



明日主治医の篠原先生が回診に来たら


聞いてみようねと言う事になった。


父の様子も、目を覚ますことはあるけど、


うなされて、また数分すると眠ってしまうし、安定している。


安定と言えるかどうかは、正直分からないけど・・・





0時くらいになると


高嗣は、夜勤明けだったのでまた明日来ると帰宅し


母は、あれだけ号泣していたので、疲れて爆睡した。


姉も仕事で疲れて、寝てしまった。




でもね・・・


病室の空気が和やかになっても父の衰弱には変わりない。


私は、たまに目を開いてうなされる父が気になる。


手足のムクミが、今まで見たこと無い状態に。


手が、クリームパンみたいになってしまっている。


本当に、いつ逝ってしまうか分からない状態だと思う。


だから、眠れないんだ・・・




ブログを更新しながら、父の夜も明けることを願う・・・


父を一人で逝かせたくない。



・・・絶対にね・・・