福岡に着いて早々にしでかした、あたしのうっかり事件…





アパートの契約に実印を忘れた尻拭いは、会社の事務の女の子が処理してくれた。




だけど、やっぱり署名が必要だからとの事で不動産から呼び出しがかかった。






家から博多駅へ雨の中、チャリンコで向かう事約20分。




百均で買った傘だから、チャリンコに乗るとばっしゃばしゃっ…




早くたどり着きたいのに道が良く分からない。


あたしは方向音痴だから、迷う前に聞く。


…これあたしのルールねっ。





無事にたどり着いて書類を済ませて、帰ろうと思うと…






…突然あたしの視野に飛び込んで来た、おじさん。





ティッシュを配っていた。


おじさん「献血お願いできませんか?」


晃子「…はい。」


おじさん「あっ。今、時間ありますか?」


晃子「…はい。」





…って事で、クリスマスに献血して来ました!





献血は、血液検査、血圧、軽く質疑応答した後で、断られる事もある。


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この人は、断られてたよ…



あたしは、献血何回かした事あるから大丈夫!





…って思ってたんだけど、パソコンでデータ管理されているらしく、あたしの履歴は無かった。




あれっ?




初めてだったっけ…





採血で検査した時の事を献血と勘違いしたみたい(笑)




またいつものうっかりだよ!




献血車の中に3人ベッドがあって、何人か待機していた。




たまたまかもしれないけど、皆女性で若い人だった。大学生位?





…何で献血しようと思ったんですか?って聞きたくなる。



勝手に、身内の方に病気の人がいて、献血のありがたみを実感したんだろぅか…

なんて妄想したり。



…県民性?





あたしは…



単純に誰かが必要としてるなら分けてあげるよ。みたいな軽い気持ち…





…アンパンマンみたい




お腹が減ったら、僕の顔食べなよ~みたいなっ




アンパンマンは、ジャムおじさんがいないと新しい顔がないけど、あたしの血は、無意識にも作ってくれてるからさぁ。





結局600mlもの血液を抜かれた。


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んで、これもらった!ラッキー☆




そしたらさぁ、さすがのあたしもちょっと動いただけで疲れるし、ダルい。



チャリンコでな20分はかなり遠いからゆっくり帰ろって思ってたら…


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あぁ~今日クリスマスじゃぁぁぁぁぁん。素敵なカップルでしょ?



でもね、寂しいけど、いい事したから気分はいいよ。


帰りの景色も綺麗でしょ?
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