過激派学生運動の残党が思いもかけない所に現れ、そして死んだ。最初に報道された時、「いったいどんな人生を歩んできたのだろ」と少し同情の気持ちもあった。しかし状況が分かるにつれ、なんと卑怯でちっぽけな生き方だと思える。罪の意識があったら、少なくとも癌で長く生きられないと分かったときに自首すべきだった。本名を名乗って僅か４日。これでは罪を償う時間もない。くしくも「永山事件」を伝えるテレビ番組が放映された。事件に対する罪への意識落差に愕然とする。当時の過激派思想の軽薄さが露呈した。革命家を名乗る人間など決して信用してはならない。一夜にして変わるものなど長続きするはずもない。枕としては少し重い。

さて、今回も感情表現。先ずは「満足」。

Are you satisfied with this angle. [satisfy]は「満足させる」動詞。その過去分詞[satisfied]

は「満足する」と人の感情を表す。The result was satisfying. 現在分詞[satisfying]は「満足な」。満足させる事物を形容する。形容詞[satisfactory]も「満足な」。しかしこの形容詞には幸福感がない。I was happy[pleased][content]with the result.「幸せ」も「嬉しい」も満足。[content]は不満を解消できる程度の満足。静かな充足感を表す。[to one’s heart content]「心行くまで」などと使われる。Are you comfortable with our plan ? 「心地よい」は満足につながる。I’m dissatisfied[not satisfied]with the room. 十分ではないは不満を表す。

　次は気分の落ち込み。

I‘m a bit down about that. [down]は落ち込みを表す代表的単語。[a bit]でマイルドな表現になっている。I’m feeling down. The news really brought me down. You look a bit[kind of] down . [down]と他の単語を組み合わせた形。 What are you so down about ? WH疑問文は文中の空所部分を相手に埋めてもらう疑問文。[about]の後ろが空所であり、「どうしてそんなに落ち込んでいるの」。What a downer！ What a bummer！感嘆文を使った砕けた口語表現。That sucks.「嫌だな」「最低」。悪いこと全般に使われる。目上の人には使えない。What got you down ? What are you so mopey about ? [mopey]は相手に使うと「もっとしっかりしなさい」。

　次は「失望」「がっかり」。日常良く出会う。

It was a let-down.　What a let-down！ビートルズナンバー♪Don’t let me down♫を知っていればすぐに使える。I was disappointed. That was disappointing, [disappoint]は動詞「がっかりさせる」。感情を表す動詞（前述の[satisfy]も同じ）は殆どこのように使う。I had such high hopes for that. That wasn’t what I’d hoped. [hope]を使った失望表現。What a shame！ What a pity！「心の痛み」「苦悩」「恥」「悲しみ」「同情」は失望に繋がる。ちょっと上級者用としてThat was anticlimactic. 竜頭蛇尾、しりすぼみ。[climax]名詞は日本人にも馴染みの単語 [climactic]形容詞.その反意語を使った表現。

　最後は同情。

I’ve been in that boat. 今回のタイトル文。「同じ船の中」が現在完了形と相まって「同情」を表現している。もちろん[boat]の代わりに[situation]を使えば直接的だ。I’ve been there,

I know what that’s like. こんな表現がさらっと出来たら上級者。I feel you, I feel for you. My heart goes out to you. 同情に[feel]、[heart]は付きもの。That’s too bad.「お気の毒様」「からかい」にも使われるので使い方には注意。I’ve been in that boat. Don’t worry. It gets better over time, [over time]は時間の経過を感じさせる。

四方山話編

　母の面会が出来ないのが続いている。

今年は雪が多い。車庫の雪下ろし２回目。長男が来て手伝ってくれてとっても助かっている。夜孫と一緒に恵方巻を食べ、「鬼は外、福は内」と節分を祝い、翌日は長男家族と餃子を包んで舌鼓を打った。