>掃除機かけろ
ひとつのチリも残すな
ワレモノは棚の上に
観葉植物は隔離しろ
スリッパを隠せ
仏壇の扉を閉めて
ベランダのガラス戸
ロックしろ
もうすぐ
手当たり次第に
モノかじる
怪獣みたいな孫が来る
摘みたての
苺のような孫が来る<
大阪市守口市 木村益夫 (67)
H22.7.14 産経新聞 朝の詩(うた)より
最初びっくり あとで「な~んだ」なんだが実に迫力がある。
アンテナを広げておくとこんな素敵な詩にも出会う。つい書き写してしまった。
孫が来るのに臨戦態勢。孫ではないが親戚のちびが我が家にもちょいちょいやってくるので
この木村さんの気持ちはわからんでもない。たしかにちびすけさんは何にでも
興味を持つし、触るし、舐めるし気が休まらないがじつにおもしろい。
そしてクライマックス>摘みたての 苺のような孫が来る<は泣かせる。