4月29日(木・祝)朝7時集合で大阪から車で片道2時間半。
兵庫県の山奥、岡山県のチョイ手前まで、いやーなかなか遠い!
理系の浪人クンたちに是非とも見せてあげたくて、
「スプリングエイト・・・?それ何?」
という彼らをかなり強引に連れて行きました。
ニャン博士とはばたんがお出迎え☆
Spring8(スプリングエイト)は、例の「事業仕分け」で取り上げられ、
マスコミでもずい分話題になった「独立行政法人 理化学研究所」
が主催する、国(文部科学省)の管轄する大型放射光施設です。
最先端科学の実験・研究が行われています。
どんな施設かはこちらをご覧下さい。
この日は年に1度の施設公開で普段は見れない施設の公開だけでなく、
スプリングエイトを利用して得られた最新の研究成果を発表する科学講演会も行われます。
今年は、
①新型インフルエンザに効く新薬の研究
→タミフル、リレンザより効く!! 横浜市立大学・朴三用教授
②ナノテクで世界初の固体電解質の開発
→安全で高性能な充電池ができる!! 大阪府立大学・牧浦理恵講師
③初期のむし歯をカバーするカルシウムの開発
→それを使ったガムを頂きました。ラッキー! 江崎グリコ・田中智子研究員
④世界初の画期的なヤバい発見、セメントを超伝導体に変身させる
→TVでも取り上げられ、産業界でも話題に上っている!! 東京工業大学・細野秀雄教授
講師の先生方はどなたも説明が上手で、見事なプレゼンでしたが、とりわけ、
④番目トリの東工大・細野教授のお話は、専門的な内容は難しすぎて、
ド文系の私には1ミリも理解できなっかですが、エネルギッシュでめちゃめちゃ面白かった。
生き馬の目を抜く超電導の分野でしのぎを削っている、
世界のトップレベルの科学者達の熾烈な戦いを物語る面白いエピソードを聞いて「さすがにスゴイ!」
と感心してしまいました。
「ブツ屋(=物理分野の研究者)」がやってるうちはモノにならないが、
バケ屋(=化学分野の研究者)がやり始めるとモノになる。」
とか、司会の研究センター長の含蓄ある業界バナシも聞けて面白かったです。
実験ホールでは、3年前までうち(A塾)で物理と数学を教えて下さっていたY先生
(今はスプリングエイトの研究スタッフです)に久々にお会いできました。
小学生の子どもたち相手に超電導の実験コーナーでガンバってはりました。
それから、只今建設中の世界初のX線自由電子レーザー施設も見学。
時間がなくて、インフルエンザウイルスを見せてくださる光学電子顕微鏡は
せっかく並んでいたけれど、途中でパス。浪人クンたちが残念がってました。
ホント、見るべき所が多すぎて、おまけに広すぎて、とても7時間では回りきれない。
それでも、スタンプラリーの全部を回って、記念品はしっかり頂きました。
スプリングエイトの人気キャラ、ニャン博士のボールペンと、ニャン博士
のマンガ冊子です。
とはいえ、スプリングエイトの説明だから、中身が濃すぎて読むのにすごく時間がかかりました。
前回の事業仕分けで蓮舫議員から厳しく突き上げられたからか、
はたまた今回人材派遣の一件でミソつけたからか、
「このスプリングエイトを使って、こんな素晴しい研究成果が上がっています」
という積極的なアピールが随所で行われていました。
さすがに、理化学研究所のやや本気モードのプレゼンの意志が感じとれました。
遠足だけあって遠かったけれど、一番楽しんだのは私かも・・・。
浪人クンたちいかがでしたか?ちょっとでも刺激になった?
M先生、運転お疲れ様でした。どうもありがとう。
