私は駿台お茶の水2号館で1年浪人して東北大学に進学しました.少しでも後輩の皆さんの役に立てればと思い,私の駿台(関東)の夏期講習での経験を書き留めておきます.

 私が受けた講座は,
・スーパーα数学ⅠAⅡB(雲幸一郎)
・スーパー数学総合Ⅲ(雲幸一郎)
・英文読解ーヨコからタテへ(大島保彦)
・英語構文特講(発展)(大島保彦)
・東北大物理(小倉正舟)
・化学特講Ⅰ(黒澤孝朋)
・化学特講Ⅲ(黒澤孝朋)
です.これらについて以下に詳しく述べます.

・スーパーα数学ⅠAⅡB(雲幸一郎)
 テキストの見本を見ればわかりますが,Sαのわりには簡単めな問題が多いです.私は,αでない方だと東北大対策としては簡単すぎる気がしたのでこちらにしました.実際に受講してみたところ,やはりこのSαでも結構予習で解けてしまいました.それでも解けない問題はありましたし,雲幸一郎先生は私が予習でたくさん考えても解けなかった問題を鮮やかに解いていくので感動の連続でした.通期教材だけでは少し演習が足りないと思うので,数学に関しては何かしら講習を取るといいと思います.私は雲幸一郎先生などの解説を聞いた方が市販の問題集をやるより効率的だと思ったので講習を取りました.

・スーパー数学総合Ⅲ(雲幸一郎)
 基本的に上と同様ですが,数Ⅲの方はテキストの問題が難しめのようだったのでαでない方にしました.結果的に,レベル感はちょうど良かったです.

 以上数学について述べてきましたが,普段,雲孝夫先生に習っていない方は一度どこかで雲孝夫先生の授業を受けてみてほしいです.私は夏には雲孝夫先生に習っていないのでわかりませんが,先生は数学の勉強をする上での注意点や試験を受ける時の注意点をよく話してくださいます.特に「実験,検算,よっしゃOK!」というセリフをよく口にされます.つまり,実験や検算の重要性を説き,その具体的な方法論を問題を通して教えてくださるので,非常にためになります.色々な方向から計算結果を吟味することで計算ミスが減り,合格が一気に近づくと思います.また,実験をすることで誤った方向に突き進んでしまって時間を大幅にロスするという事態を減らすことができます.詳しくは雲孝夫先生に直接教わってください.

・英文読解ーヨコからタテへ(大島保彦)
 英文のタテのつながりを授業で教えてくださいます.また,読解の授業ですが単語の解説などもかなりあります.少し踏み込んだ話もあるので楽しいですが,受験には必要ないことも結構話されるので,無駄だと感じる方もおられることでしょう.確かに受験に直接は役に立たないことも多いですが,非常に面白い話がたくさん聞けるので,どちらかと言えば気分転換に近い感覚でした.そういうのに興味がないという人にこそ受けてみてほしい講座です.学ぶ楽しさを実感できると思います.

・英語構文特講(発展)(大島保彦)
 こちらも完全に構文に特化した授業というわけではありません.ヨコタテのようにタテの繋がりの話もされます.ちなみに,大島先生は雑談ばかりと言われることが多いですが,本当の雑談はそれほど多くなく,一見雑談に見えるが先生が伝えたいことを印象付けるために話していることが多いと思います.

 私は英語は2つとも大島先生にしましたが,個人的には久保田先生もかなりおすすめです.私は通期で大島先生に習っていなかったので,どんな授業をするのか見てみたくて大島先生にしたのですが,おそらく久保田先生に教わった方が英語の成績を上げるという意味ではいいと思います.久保田先生はタテに読む話も語源の話もバランスよくしてくれてとても良かったです.

・東北大物理(小倉正舟)
 こちらも数学と同様,演習量を稼ぐために取りました.どうせ演習するなら志望校の過去問がいいかなと思ってこれを取りました(ちなみに東北大理系数学担当の亀田隆先生は個人的にはあまり好みでなかったので取りませんでした).小倉先生の授業は非常にわかりやすいですが,その板書の速さから,授業中に完全に理解するのは至難の業なので復習にそれなりの時間がかかると思います.また,内容は通期とほとんど変わらないので通期で習っている方は森下先生の授業などにした方がいいかもしれません.

・化学特講Ⅰ(黒澤孝朋)
 黒澤先生の授業は安定して非常にわかりやすく,テキストも大量の問題がついているので,質,量ともに素晴らしい講座だと思います.私は黒澤先生と吉田先生とで非常に迷いました.両師ともに通期で教わっていたのですが,春期講習(スーパーα化学)で吉田先生にお世話になったので,夏は黒澤先生に教わってみることにしました.両師ともに非常に素晴らしい先生です.化学特講Ⅰのテキストは問題が十分すぎるほどに載っているので,苦手なところはこれでもかというぐらいに演習できます.ただ個人的にはこれの問題よりは通期の化学Sの教材の参考問題を優先したほうがいいと思います.

・化学特講Ⅲ(黒澤孝朋)
 通期では後期のPart2でやる有機化学の講座です.私は有機がそれなりに大変な東北大志望だったので,後期の負担を減らすためにも受けることにしました.授業の大部分は後期に授業と同じで,受験には必ずしも必要ない反応機構の話もあるので,丸暗記は減って化学が楽しくはなりますが,有機が得意な人は通期の授業だけで十分だと思います.ただ,こちらも化学特講Ⅰと同様に問題が大量に載っているので問題集としてもかなり使えます.有機は化学Sの参考問題だけではもしかしたら演習不足かもしれないので,各自の志望校の傾向に合わせて受けるか決めてほしいと思います.

 以上,私が駿台の夏期講習を受けた感想を述べてきました.講座を決める際はテキストの見本をよく確認して,自分の性格も考えながら選びましょう.例えば朝寝坊しがちな人は朝コマの講座を取ることでしっかり朝に起きられるようにする,といった具合にです.参考になれば幸いです.ありがとうございました.