いつも描いている雑誌から8月締切でお仕事が入ってきたため、朝鮮王朝のブログの更新が
かなりゆったりになります。

背景や小物などはアシスタントさんに進めてもらうので、その進行状況でUPしたりします。
2本同時進行となりました。

がんばります^^
ファン・ジニ 映画版 [DVD]/ポニーキャニオン
¥4,935
Amazon.co.jp

ファン・ジニは映画版とドラマ番があります。
朝鮮王朝の中宗王の時代に、朝鮮で最高の妓生と呼ばれた実在人物ファン・ジニのお話です。

名前は有名なのですが妓生だっためあまり詳しい史実が残っておらず、ドラマや映画、ミュージカルなどでいろいろ創造を膨らませつつ、それぞれのファン・ジニが製作されたようです。

映画は北朝鮮在中の作家ホン・ソクチュンが原作です。
ドラマは韓国在中の作家が書いたものが原作です。
ファン・ジニ 上/朝日新聞出版
¥1,575
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上中下巻の3巻です。
この本はすでに読んでおり、それから映画を観ました^^

映像や衣装、小物のデザイン、風景がとても美しかったです。
しかし原作読んでないとわからないことが多く…、主人公のファン・ジニの女優さんはとってもきれいだったのですが、性格がよくわからない主人公でしたね…。
原作ではそれはきっちり書いてあったのですが…。

長い話をはしょらなければならないのはよくわかるのですが、主人公とそしてずっとファン・ジニをずっと恋して守るノミの関係もしっかり表現されていなくて、ただあらすじを追っているだけでそれで2時間20分って長い…

脚本が非常にまずい気がします^^;

原作はしっかりファン・ジニの生きた時の朝鮮王朝の時代の説明もよく書いてあり、大変わかりやすく、そして自然風景の美しさやそれに重なる気持ちなどよく表していて、官能小悦とも言われておりますが、おもしろかったです。


ドラマのほうも原作があるようなので、本を読んでからレンタルして見てみようと思います^^


買って10年以上になるノートPCを専門学校におかせてもらい、休憩時間や食事時間に「女人天下」を
見て、なんとか58話まで今週の火曜日まで見終えると思っていたのですが、DVDを差し込んだあとDVDを
認識しなくなり、取り出すこともできなくなってしまいました…><

「女人天下」vol.29が残念ながら取り出せない状況になってしまい、もうあきらめてプロットを書きだしはじめました。
担当さんにお見せするあらすじのことをプロットというのですが、担当さんも朝鮮王朝の歴史はしらないので
、説明をいれながらなのでかなり長くなりそうです。

今日はレギュラーアシスタントさんが2名きてくださり、朝鮮王朝の文様に本をもとに洋服の模様のトーンを
製作しました。
運よく絶版でもう書店には売ってない文様の本を、中古で手にいれたのです。
韓国文様事典/河出書房新社
¥1,029
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朝鮮王朝の服の柄などはトーンなど市販ではないので、自作しなければなりません。
家はデジタルでトーンを貼るので、自作ができるのです。

丸1日かけて相当な量の模様を作ってもらいました^^

プロットがもう書上げることができそうになってきたので、背景のうまい方をに7月から入ってもらうことにしました。
大物の王宮や、両班(貴族)の家、妓生の妓楼などももう描いてもらわないと間に合いません。

歴史ものは楽しいのですが、最初の作画が本当に時間がかかります^^;
資料集めが本当に大変です。

「韓国に行って、王宮など写真でばっちりとってこられ提供してもいいですよ~」という方がいらしたら大歓迎です。
ただ申し訳ないのですが、かなり厳しい原稿料のため謝礼はできません;;
掲載された雑誌をお送りするぐらいしかできませんが、
「それでもいいですよ~」
とおしゃってくださる方がいらしたら、資料提供よろしくお願いいたします<(_ _)>

詳しいことはメッセージからでもお送りください。






朝鮮王朝 マンガ製作物語

クロッキー帳に筆ペンとミリペンでペン入れしたラフなものをコミスタに取り込んで、グレーのトーンを
貼ってみました。
写実的に描いてみました^^

ナンジョン役の人は、唇がとっても特徴的。
日本でいう本当に小さなおちょぼ口なんですね~

目は小さ目なのですが、描いたクロッキーがもともと小さいので目が大きくなっています。
この女優さんが側室などを嘲るときの笑い声が、とてもかわいらしいです^^

マンガにするとまた全然違う絵柄になります~


いろいろ雑用をやりながらなので「女人天下」の57話まで進みました。

「山寺で中殿の子供が男であるように百日祈祷をやっている最中に、中殿が出産する前にもう後継ぎの
王子を決めてしまおうという動きが活発になる。
それも元子(前の王妃の子供)だけでなく、側室の子供も選ぶ対象にしようと王に反対勢力の大臣たちが働きかけます。
側室の子供が後継ぎに決まってしまったら、中殿がたとえ念願の男の子を生んでも意味がなさなくなってしまいます。
中殿は兄にナンジョンをすぐ山寺から呼び戻すように、言います…」

というあらすじです。

廃妃になった一番最初の王妃が、ナンジョンに

「国母とは、針のムシロに座り、トゲの上に寝ているようなものだった・・・。
子供もおらず、支えてくれる政治勢力もない王妃は、秋風に落ちる枯葉と同じ」

というシーンは身につまされますね。



火曜日が専門学校に朝から深夜まで行くため、月曜日から準備でばたばたいつもしておりますので、
次の更新は水曜日以降です~。

王妃たちの朝鮮王朝/日本評論社
¥4,830
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朝鮮王朝の話を描くために、まず最初に読んだ本です。
私が描くマンガは女性が主人公なので、タイトルに惹かれてアマゾンで購入して読みました。

各章ごとに史実を最初にくわしく説明をして、それからその人物主人公の物語が書かれています。
大変分厚い本で読むのに時間がかかりましたが、王妃や王宮に住む女性たちの視点からなのでおもしろく
読めました。

全然歴史をしらないと難しく感じるかもしれませんが、物語のように書いてあるのでわからないところは飛ばし読みしても、おもしろかったです。

儒教が基盤の社会で本当に男女尊卑が激しく、女性は王宮の中だけでなく国全体で「忍耐」をしいられています。

結婚して妻なのに、夫と一緒に食事ができないなどの厳しい規律がありました。
それで夫の食事の世話などは女の使用人にまかせることになり、妻よりその使用人のほうが長い時間一緒にいるので、夫がその使用人をお手付きにして側室にするということが頻繁にあっていました。

厳しい束縛の中でいきなければいけない女性は、そのストレスを女性同士でいがみ合い、妬みなどで発散して発散していたのだろうと本書に書かれています。

なので王宮の王妃、側室の戦いはそれは激しいバトルとなるわけです。
日本の江戸時代の大奥と本当にそっくりです。

朝鮮王朝の女性は虐げられているけれど、強い

と感じました。

しかしただ勢力争いの謀略に巻き込まれて、それにあがなえず、無実の罪で死んでいったり殺されたりする悲劇の女性も多々いました。

もう少し本の価格が安ければ、かなりお勧めの本です^^









昨年出版社に企画を出すために描いたキャラクターです。
ドラマを見て描いた本当に初めてのクロッキーです^^

今描くとかなり違うのですが、ひとまずあげておきます^^


朝鮮王朝 マンガ製作物語

両班の女の子です。


朝鮮王朝 マンガ製作物語

若い王、もう少し大人になるとひげを生やします。



朝鮮王朝 マンガ製作物語

王宮の女性は黒髪で、髪形もほぼ同じなので顔をしっかり変えないと、区別ができないので描いてみました。

女性を描くのが大好きなのですが、男性がもっと魅力的に描けなければいけないので、かなり絵柄をこれから変えます。
しかし王様や宮中の臣下たちの服が、ハイウエストでなんとも体の線をきれいにだせないのはつらいところです。

朝鮮王朝の前の時代の高麗の話の「善徳女王」は、みんな服がとてもすてきでした^^

「女人天下」は朝鮮王朝の三大悪女のナンジョンのドラマです。

両班(貴族)の父親と側女である官婢の母親から生まれ、厳しい身分制度から母の身分を引き継ぎ、ナンジョンは生まれた時から奴婢でした。
奴婢は一番身分が低く、両班からはさげすまれ人間扱いなどをうけず、自分が望んだ仕事にもつけず、結婚さえおもうようにならない身分です。
本人の意思とは関係なく、両班の間で売り買いもされました。

ナンジョンは物心ついたときからそんな差別を受け、世の中を恨み成長をします。
そして自分の恨みを晴らすため、同じ奴婢の妓生になります。

妓生になり権力者の大臣たちに取り入り、その中の客で王妃の弟の側室になり、正妻になるために正妻を策略で追い出し、毒殺して、正妻の座を勝ち取ります。
美人で大変頭がよい人だったらしく、政治などに興味があり、夫を手助けして出世をさせます。

出世をさせたことで、宮殿の中で後ろ盾がない立場の弱い王妃がナンジョンを呼び、王妃の地位を堅固にするため、王妃の子供を王世子(王の世継ぎ)にするため、ナンジョンとタッグを組むことにしたのです。
どんな手を使っても目的を遂行するナンジョン。

身分の低い奴婢だったナンジョンが、どんどんなりがあり、王がなくなって王妃の息子が王世子になり、睡蓮政治が始まると、その地位は絶頂に達します。

王妃が亡くなった時に権力がなくなり、反対勢力に貶められて、最後は宮殿から追い出され、
「いつか自分を毒殺する兵士が王宮からくるのではないか」
おびえ、まったく違う用件で都に入った兵士の情報を聞き、自分から毒薬を飲んで死にます。

おおざっぱに描くとこんな人生を送ったナンジョンです。


このナンジョンのドラマ「女人天下」は当時視聴率が50%こえの人気のドラマだったため、150話まで放送されました。
字幕で吹き替えなしだたっため何かやりながらができず、54話までみるために食事をしているときやメモをするときはTVで、家事をやっているときはDVD再生器みながらで、専門学校にはノートパソコンを持っていて、見ないとすすみませんでした。

「女人天下」は、王宮の中の臣下、側室のどろどろした策略や化かし合いが大変おもしろいのですが、最初燕山君の廃位から始まり、儒教中心の政治にしようとする趙光祖が民からもあがめらる聖人など…、朝鮮王朝の歴史を知らないとわからないことが多いのが、非常に残念です。
誰でも楽しめるドラマではないです。

現在54話は、ナンジョンが王妃の兄と正式に結婚したところです。
側室と中殿(王妃)のバトルが本当にすごいです。

ドラマは歴史を変えてフィクションをけっこういれるので、歴史的史実と違っているので
「そろそろこの辺でもうプロットを書くことに入ってもよいかな」
と思い、プロットにそろそろ入れそうです。

グリムは、残酷さとエロが必要なので、私自身もかなりフィクションで描かないとなりません。
かなりナンジョンにしても、他の人物についても調べており、1作P40では描きつくせないので、
描けなかったエピソードや話は、歴史に忠実に電子書籍でも書き下ろしていいと思っています^^
そろそろクロッキーも始めますので、記事の間やブログのヘッダにもイラストを少しずつあげていきたいと思います^^

朝鮮王朝の誰の話を描くのかは決まっており、歴史書などで大まかな生い立ちやストーリーは把握できているのですが、朝鮮王朝時代の暮らしや風習、日常的な 会話や、そしてアシスタントさんに描いてもらわなくてはいけない背景のチェックなどで、朝鮮王朝の時代劇のDVDをずっと観てます。

全部で150話ある吹き替えなしのDVDなので、本当に時間がかかっています。
150 話もあるので、最初の8枚いりのBOX1は新品で買ったのですが、BOXは9まででているので、DVD買うだけで原稿料がなくなるため、BOX2,3は中 古で半額ぐらいで買い、あとは楽天のスポットレンタルで1枚25円(送料代別)で借りられるので、借りてみているのですが…、1回に20枚までで10日間 しか借りられないため、かなり時間的に厳しい状態で、BOXの中古はないかとネット通販を探したら、Yahooショップで韓国から直接送るので安いという ショップでびっくり安いBOXがあり、大喜びで「女人天下」「ファン・ジニ」「善徳女王」「王女の男」をまとめ買いしました。

[DVD] 女人天下 DVD-BOX 1
¥15,070
楽天


「女人天下」150話分が7700円だったので、
「韓国ってなんて安いんだ~♪」
と思っていました。

今週の月曜日に届いて中身を空けたら9箱あるはずのBOXが1箱しかなく、DVDも38枚しかなく…
「150話が38枚にはいるはずない!」
と思い、最後の38枚目の再生をすると確かに150話目だったのですが、画像がかなり荒くて衝撃を受け

「海賊版…!!!」

普通のDVDに4話も縮小していれてあるので、画像が荒くなっているのです。
正規販売は1枚のDVDに2話入っております。

装丁もちゃちで、ケースの中身は割れています…



朝鮮王朝 マンガ製作物語




すぐ買ったショップに、ケースが破損していることと海賊版販売はなどは日本では違法なので、知らずに買った私もそれを持っていると処罰の対象になりかねないので、全部返品しますと連絡をとり、返品の準備をしているところです。
ショップから返事のメールがきて、

「破損している写真を送ってくだされば、返品に応じます」

と、海賊版のことは認めないのですが返品に応じている状況です。

まさかYahooショップに登録している店が、堂々と海賊版を売っているとは…
と次回より購入するときは、よく確認しようと思いました。

やっぱりすごく安いものって、信用がおけませんね><

グリム童話の原稿料は新人料金なので、描いても最初の何本かは人件費も払うと赤字の状況です。
それでもレディースのご近所ジャンルしか今まで描いてこなかった私にとっては、違う絵柄で描けることが本当にうれしいお仕事です。
私は絵柄、作風はいろいろ変えられるのですが、今までは本当にレディースのご近所ジャンルのお仕事だけで手一杯な状況でしたので、新しい桜庭あさみのマンガをお見せできるのはありがたいことです。

がんばってアンケートをしっかり取ることができれば、原稿料もあがりますので応援よろしくお願いをいたします。

早く作画にはいりたいのですが、資料集め、DVDでのチェックがまだまだ時間がかかりそうです…。
今年3月にぶんか社の「グリム童話」に掲載されるための打ち合わせから始まり、今必死にいろいろやっております^^

ライブドアのブログで、日常の話と混ぜて描いていたのですが、別々がいいだろうと思いアメーバブログで書く
ことにしました。
これからよろしくお願いをいたします^^



下記より3月21日の日記================================

新しい歴史ものを描かせてくださる編集部に、打ち合わせに行ってきました。

打ち合わせでは、歴史ものP40が年内に掲載されることが決まりました。
ご近所ものお仕事もあるので、その合間にいれるので私の進行で締切を決めて
いいといわれましたので、できるだけ早く描けるようにがんばります。

これは没になったプロットのキャラクターデザインです。
また別のキャラのプロットで、打ち合わせで描き直すことになりました。

グリム

クロッキー帳にミリペンで描いて、スキャンしてトーンをコミスタで貼ったものです。
原稿に描くときは、きちんともっと髪飾りなどがいろいろできている予定です^^
この2~3年、朝鮮王朝の歴史の本などをかなり読み込んでおりまして、ずっと描きたくてたまらなかったのです。
悲劇の妃を描こうと思っていたのですが、打ち合わせですごい悪女を描くことになりました^^

作画は本当に私の全力を出し切りたいです。
たぶん背景などで原稿料が全部アシスタント料に消えることになると思うのですが、それぐらいやらないと雑誌に掲載されている作家さんたちが、本当に有名でうまい方ばかりなので、太刀打ちできないです^^;

かなり1作描くまで準備期間がいりますが、よろしくお願いします^^