利き酒師&酒ライターでもある、コピーライターの西尾明彦です。
近年の日本酒ブームで、若い日本酒ファンが相当数増えましたね。
人気が高まった日本酒ですが、その中心はTVCMなどで見かけるような、生産量10万石以上の大手よりは、50石程度のごく小規模から、「獺祭」などの概ね準大手まで。
基本的に、中小規模の酒蔵です
あらためて、大手蔵の日本酒も飲んでみようと思い、
幾つか気になるものを、テイスティングと称して飲み比べてみました。
第一弾は、黄桜。
昭和の時代にやっていた艶っぽいカッパのCM、子ども時分好きでした。
今なら苦情が来て即アウトでしょうが、おおらかな良い時代でしたねw
昔のようにTVCMを頻繁にやっているわけでもないので、売上高100億円企業の割には、知名度は相対的に下がっているかもしれません。
今や、「獺祭」よりレアな銘柄でしょうかw
京都・伏見の大手蔵ですが、大阪の飲食店は灘の大手蔵に抑えられているので、大阪の飲食店で見かけることも少なめです。
※以下3種類は蔵元直送「生原酒セット」での購入です。
「黄桜 大吟醸生原酒」
原材料名:米・米麹、醸造アルコール
原料米:山田錦
精米歩合50%
アルコール度数17度
日本酒度+3 酸度1.4
香りぷんぷんではない、飲みやすい大吟醸。
伏見酒らしい、穏やかで上品な味わいで、焼き鳥や唐揚げなど、脂っこい肉料理とも好相性です。
「黄桜 特別純米生原酒」
原材料名:米・米麹
原料米:コシヒカリ
精米歩合60%
アルコール度数17度
日本酒度±0 酸度1.6
コシヒカリが原料のお酒は、旨みの総量が少なく、さっぱりした仕上がりになることが多いように感じるのですが、これはなかなか秀逸です。
日本酒度がプラマイゼロと甘口寄り、酸度が少々高めで、アクセントに苦みを効かせることで、伏見酒らしい、まろやかな旨みの佳酒に仕立ててあります。
体調次第では、細かいニュアンスが読み取れない、繊細さも持ち合わせています。
(不特定多数が顧客の大手としては、痛し痒しの部分もありそうです)
「黄桜 吟醸生原酒」
原材料名:米・米麹、醸造アルコール
原料米不明、精米歩合55%
アルコール度数19度
日本酒度+2 酸度1.6 アミノ酸度1.4
グラスからは程よいフルーティーな香り。
冷やして飲むと、適度な飲みごたえ。
伏見酒の柔らかいイメージを、良い意味で裏切ってくれます。
それでいて上品なキレの良さ。
徐々に温度が上がると、度数の高さ由来の飲みごたえをより感じるようになります。
サイトによると、吟醸酒の生原酒で、4合瓶1228円。
安い大吟醸は結構ありますが、吟醸生原酒でこの価格帯は意外と少数。
コストパフォーマンスで考えると、同価格帯ではかなり図抜けた存在です。
ラベルや売り方を少し工夫すれば、もっと売れるアイテムになるでしょう。
3種類の中では一番好みです。
地ビールの「京都麦酒」ともども、黄桜のお酒、結構好みなんです。
今後化ける可能性はありそうです。