喫茶店では、3つあるテーブル席の一つをカバンと茶封筒で席取りしている40絡みの男性社員が待っていた。如才ない手付きで差し出された名刺には課長と記されていた。促され着座したが、ふと気付くと、仕事や家族構成、何故投資に興味を持ったかなど、取り留めない世間話に織り込まれながら巧みに語らされていた。
コーヒー一杯飲み終えた頃だったろうか、いよいよお目当の物件の話になった。半年ほど前に完成して、入居も始まっていると言う。21平米の1K、北西向きで9階建ての3階の部屋。30分ほど、パンフレットで間取りや設備、耐震性や防犯について説明を受けた。
既に入居者が暮らしており、部屋の中は内覧出来ないが、エントランスには案内出来ると言うことであった。喫茶店を出ると、路肩に止まったセダンから運転係りの若手会社員が降りて来たかと思うと、後部座席のドアを開け中へと誘った。後部座席には私と女史、課長が助手席に乗り込むと、セダンはゆっくりと発車した。
《今回のポイント》
・最初は警戒しておっかなびっくりなんだけれど、結構正直にペラペラ喋ってしまいます。別に隠しても仕方ないのだけれど。。。個人情報は、結構流れます。波がありますが、色んな会社から迷惑電話やDMがワンサカ届きます。
