・サーバーの仮想化
 
サーバーの仮想化は、一台のハードウェアを仮想的に複数のハードウェアとして扱うこと。1台で複数の異なったOSを扱うことができる。
OSの仮想化には大きく分けて、ホストOS型とハイパーバイザ型がある。
 
ホストOS型は、仮想化ソフトをインストールし、その上で仮想マシンを立ち上げ別のOSを扱える。アプリケーション感覚で手軽に扱うことができるが、ゲストOSとホストOSのサーバーの処理を行わなければならないので処理速度がでない。
 
ハイパーバイザ型は、ホストOSが存在せずハイパーバイザ(仮想マシンを実現させるための制御プログラム)がダイレクトにハードウェアの制御を行う。ホストOSが存在しない分、ゲストOSの処理に集中することができ処理速度が速くなる。
 
 
・デスクトップの仮想化
 
デスクトップの仮想化を行うと、クライアント端末で行われたキーボード、マウスの操作信号がサーバ側の仮想デスクトップに送られ、仮想デスクトップからはその操作を反映した画面情報が端末側に返される。古いPCやスマートフォン等から、自分自身のデスクトップにどこからでもアクセスできる。
デスクトップ仮想化は一般的に、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)方式、SBC(Server Based Computing)方式の2つの方式が主に使われている。
 
VDI方式は、サーバ側の仮想化基盤(ハイパーバイザ)に複数のデスクトップを実装しているもの。仮想デスクトップのOSがクライアント上にある。仮想デスクトップのOSがサーバ上にあるものはServer VDIと言う。一人につき専用の仮想デスクトップが存在するので、コストはかかるが、自由度が高い。
 
SBC方式は、サーバ上にある仮想のデスクトップを複数人が使用するもの。VDI方式に比べてコストはかからないが、自由度が低く、複数人で使用するのでセキュリティリスクがある。