真子晃一の嫉妬メリーゴーランド -10ページ目

GW…終わる!

ただいまweb。真子です。

ここ一ヶ月ほどブログからもツイッターからも離れておりましたが、若干落ち着いてきたので、久々にブログの更新でもしてみます。


これ言っちゃって良いのかなって思うんですが…最近、ドラマが面白いです。今クールのドラマが面白いというわけではなく、ドラマというもの自体が面白いという意味でのドラマが面白いです。こんな仕事してるのに変な話ですけどね。でもホントなんていうか…ドラマっていいもんだなあと。井上真央かわいいなあと。今まで忙しさとか生活リズムを言い訳に観てこなかったんですが、HDレコーダーがあるだけで激変ですよ。たとえ深夜だろうとおひさまですよ。

一話目はだいたいチェックし、いくつか見続けようと思ってて楽しみなんですが、何よりこういう習慣が身に付いたのが良かったなあと思ってます。今まではそんな状況じゃねえだろ?とすっぽかして別のことしてましたので。もちろん今でもドラマを観れば当然仕事する時間は減るんですが、不思議なことに時間がなくて忙しいことにも、あまりストレスを感じなくなったんですよ。で、ストレスを感じないから実に楽しく仕事が出来るんです。なんかどこか矛盾してる気がするんですが、なんか今ってそういう状況なんです。まあこれがつまり「ドラマって面白い」ってことなんでしょうね。

ところで春のドラマの視聴率が前のクールより全体的に回復してるのは、単に続編が多いことや、面白そうなドラマが前よりも多いからってことなんでしょうか。なんとなくなんですが、それだけじゃない気がしてまして…実はそれって地震のことと繋がるんじゃないか、と。でも、そう考えてしまうことが、今こういうことをやることに意味を無理に持たせようとしている結果な気もして、今はまだぼかした表現にとどめておきます。いずれ書くかも知れません。

仕事を行う上での宣言

今さらだけど「けいおんは生きがい」は笑っちゃいけない

(しばらく)漫画は読まない。・・・のですが、「3月のライオン」は別です。真子です。

さて、そんな「ハチミツとクローバー」で有名な羽海野チカさんの最新作がマンガ大賞を受賞されました。久しぶりの嬉しいニュースに大変嬉しくなりました。おめでとうございますと心からお祝い申し上げます。


さて受賞後に、羽海野さんが呟かれた言葉をちょっと載せたいと思います。

@CHICAUMINO 羽海野チカ
この締め切りの間中、ずっと、「マンガに出来る事は何か」を、考えつづけていました。 最初に感じたのは無力感でした。 漫画は、人の心を支えたり、楽しんでもらったりする事はできるのですが、いますぐとんでいって温めてあげたり、お腹をいっぱいにしてあげることができないのです

でも、それからもまたいっぱいいっぱい考えました。 そうして、辿り着いたのが『私たち漫画家に出来るのは、被災地の方に「普通に漫画が読める日常」が戻って来る日を、沢山の面白い漫画で本屋さんをいっぱいにして待つ事だ』という答えでした。 



プロだけど限りなくアマに近い僕がこんなこと言うのはまだ早い気がして、書こうかどうか本当は迷ってたんですが、これら羽海野さんの言葉を聞いて、やっぱり書くことにしました。今回の地震のことです。

多くの人が感じたと思いますが、やっぱり僕も最初に感じたのは無力感でした。僕はその日、深夜のバイトが入ってました。コンビニのバイトです。薄暗い店内で、黙々と品出しをしたのですが、点けているラジオから流れてくるあまりにも悲惨な情報がただただ辛くて、悲しくて、そして被災地の方たちに何も出来ない、その状況があまりにも情けなかったです。さらには地震後に店を閉めてしまったコンビニに対して苛立ちもありました。目の前の駅では帰れない人たちが寒そうにしていて、でも、店の中には食べ物や飲み物がまだまだ残ってて、何で売ってあげないの?と本気で怒っていました。でも、それすら今の自分にはどうすることも出来ない。

そして、その思考はさらに進んで行きます。僕はまだまだ駆け出しですが脚本家です。ドラマや映画などの物語を作ることが仕事です。ですが、はっきり言って、こんな状況で物語がなんの役に立つというのか。ドラマや映画が、この世に「無くてもいいモノ」とあれほど思った夜はありません。

とは言え、この道で生きると決めたのですから、何かを、何も出来ない、この状況でも何かをしないといけない。そう思った僕が、そのときにやったことは一つ。この状況を、このときの気持ちを自分の胸に刻み付ける。絶対に忘れないようにする。それだけは絶対にしないといけないと思いました。

そして朝がやってきます。電車が動かなかった影響で新宿などから帰れなかった人が大量に店に押し寄せてきました。店内はお客さんでごった返し、それはそれは大変だったのですが、ふとあるお客さんが「ありがとう。助かったよ」と声をかけて下さりました。

あれ?さっきまでこんなときにこんなことしても・・・と思っていたことが、もしかして人の役に立ってるのか?彼も今回の地震に関する被災者に違いはありません。役に立たない。それは僕の思い違いでした。

その後「助っ人参上!」と言ってやってきた店長はカッコよかった。そして、深夜の時間も店に居続け、いつから起きてるのか分からないほど目がいってしまっていた元・店長代行もカッコよかった。

彼らは彼ら、この店はこの店でやっぱり人の役にたってて、きっと働くってそう言うことで・・・。

じゃあ、僕が脚本家として働いて、何が出来るんだろう?何をすべきなんだろう?バイトの帰路、そんなことを考えていた僕はふと一つの言葉を思い出しました。

「けいおんは生きがい」

けいおん!というアニメの最終回前にファンが発言し、一時期流行った言葉です。けいおん!は本当に素晴らしいアニメなのですが、当然そうは思わない人は居ましたし、やっぱりアニメというものに対して生きがいって言うのはどうなの?(笑)みたいな空気は間違いなくありました。でも・・・、

分かりません。だから断言はしません。でも、物語が出来る究極って、もしかしたらこういうことかも知れないと思うのです。

羽海野さんも仰ってるように、今すぐに被災された方の役に立つことが漫画やドラマ、映画は出来ません。でも、いつかそれらに再び触れることが出来るようになったとき・・・きっと悲しいことってそう簡単にはなくならないと思うんです、これから先、何度も何度も苦しい気持ちになってしまうかもしれない。でも、そんなときに「この作品を観たいから」「来週も(登場人物に)会いたいから」だから「もう少し生きよう」。僕なんかがこんなこと言うのは本当におこがましいのですが、どうかそうやって踏ん張ってほしいと思います。そして、どうかその生きがいをおもいっきり、めいいっぱい楽しんでほしいと思うのです。

「けいおんは生きがい」はやっぱり周りが笑っちゃいけません。でも、当人たちはその生きがいを使って、もっと笑って、何も恥ずかしがることなく楽しめばいいと思います。生きがいと言うのは間違いなく、その人にとって「楽しいこと」なんですから。

「生きがいだ」そんな風に思ってもらえる物語をいつか綴りたくて、そのためにすること全てが今の僕の生きがいです。



完全に余談ですが、ある人に言われほとんど漫画を読まなくなった僕ですが、「主に泣いてます」「おやすみプンプン」「衿沢世衣子さんの作品」も特別枠として読んでます。主に~は「悪人」や「告白」などのいわゆる負のスパイラルを笑いにした作品なのではないかと思っていて興味深く、プンプンは正直微妙な時期が長かったのですが、最新刊を読んで、読み続けてよかったと思いました。衿沢さんの作品は日常の楽しみ方を教えてくれます。そして「3月のライオン」は生きる術を教えてくれます。