只今、松江出張への移動中で、のぞみに乗りながらの投稿です。
とりあえず岡山まで。
3位間半くらいなので余裕で描けちゃいますね。
今回の出張についてのブログはそのうちまとめますのが、鉄分が濃すぎて(鉄道関連の話が多くなりそう)自分のことドン引きしそうな人は読まない方が良いと思います(笑)。
さておき、ボクシングの観戦は本当久しぶり。
しかもミドル級の世界戦を生で見ることができるなんて!
WBA世界ミドル級世界戦 アッサン・エンダムー村田諒太
おいらはボクシング見たさにWOWOW契約しちゃうくらいボクシング好きで、今もジムでシェイプボクシングやってるし、大学時代は施設への慰問などで世界チャンピオンのスパーリングパートナーもしたりした。
リングに立てているだけでボクサーは尊敬に値する。
試合に臨むのがどれだけ大変か見ている以上、ボクサーを批判するのって絶対にできないことだ。
ただ、現在のオフィスが埼玉県内のためボクシングの聖地後楽園ホールに行きにくくなったのが行かなくなった最大の要因ですな。
この日より前だと、西岡利晃-ウィラポン・ナコンルアンプロモーションの第4戦だから相当昔のことになります。
なのでワクワクしながら国技館へ。
久しぶりのリング、かつ一緒に見にいく先輩は西岡戦でも一緒に見にいった先輩でした。
豪華ですよ!世界戦だけで3試合っすから。
先輩との再会を果たし、駅前の飲み屋で昼間っからダメな大人。
先輩は飲み過ぎてます。飲み過ぎやねん!
試合開始16時30分だっちゅうに、先輩とも話し合いたいこといっぱいあったし、先輩は酔ってるし、おいらも時計持ってないし。
気付けば飲み屋の時点で17時半(あちゃー)。
国技館に行きますと、すでに1戦目の世界戦が始まる前という非常にジャストなタイミング。
試合の中身の写真は撮影するはずありませんが・・・。
那須川天心選手もリングインしておりました!
しなやかな身のこなしがカッコ良かった。
WBC世界ジュニアフライ級タイトルマッチ
チャンピオン拳四朗ー挑戦者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)
挑戦者も元チャンピオンで、八重樫東選手にも勝ってる選手。
何より目を引くのが拳四朗くんは本当ベビーフェイス。「かわいい!」としか言いようのない顔してます。
しかもいくらケンシロー名乗って「愛をとりもどせ!!」で入場してくるなんて、どんだけベタやねん!
序盤は押されていて、4回までの途中経過でほぼフルマークで負けの厳しい展開。離れて戦ってさばききれない苦しい戦い。
ただ、4回の途中採点聞いてから、拳四朗くんギアチェンジする。
果敢に接近戦を挑み、デンプシーロールのような左右の連打で主導権を奪う。
8回に1-1に追いつき、さらに拳四朗くんの回転力が落ちずに、今度は挑戦者がガス欠気味となり見事に逆転勝利!
判定勝ちだが、彼は劣勢をギアチェンジで差し返せるだけのポテンシャルを持ってる。有名ではないのだろうけど、かわいいキャラに絶対アンチはできないし、ボクシングに対するひたむきな姿勢は非常に好感が持てます。
判定勝ちがコールされた瞬間のボクサーってガッツポーズで狂気乱舞するのが普通だと思うのですが、彼はなんとカメラに向かって満面の笑みで両手でピース「いえ~い!」みたいな天然さん。
覚えておくといいです。このボクサー。
浜ちゃんとからむことがあったらギトギトにされそうなのが目に浮かぶわ。
WBCフライ級タイトルマッチ
チャンピオン比嘉大悟ー挑戦者トマ・マソン(フランス)
具志堅用高を探せ(よく見ると探せます)!
じゃなくてリングアナはこれよりジミーレノンJr.
比嘉君は止まることを知らない。
まだ22歳で戦績が14戦全勝全KOっていうツワモノ。
最終回のゴングを今まで聞いたことがないボクサー。
野性味あふれる連打につぐ連打。
フランス人の挑戦者はスピード、パンチ力において劣勢なのを理解してか長い腕をたくみにからめてガードをして耐える。
判定まで行ったことがないわけだから、スタミナ勝負に持ち込むのは常套手段だよね。
打ち疲れを狙っている挑戦者。実際に比嘉君も相当に消耗している。
身体を見ても推定体脂肪率8%(勝手な推測)で減量も厳しそう、若いし。
採点はフルマークで比嘉君が勝っていたと思うが、比嘉君のスタミナが切れたらわからないっていう危うさも感じられる展開。
音を上げたのは挑戦者の方だった。
7回KO勝ち。
比嘉君の師匠の具志堅さんは「次週は来週でもいいです!」と言って嬉しそうに笑いを取ってました^^。
比嘉君は確かに圧勝なのだが、ペース配分しているのか心配になってしまうほどガンガンに行くので、逆に心配になります。
明日なき暴走っていうか、生き急いでるっていうか。
彼の試合からは太く短く生きる瞬間の生き様を見せつけられている気がします。
坂本博之が好きな人は彼の試合、絶対に気に入りますよ!
WBAミドル級タイトルマッチ
チャンピオンアッサン・エンダム(フランス)ー村田諒太
因縁の再戦と言われたこの試合。
初戦は確かに村田がダウンを奪い、ダメージングブローも多くパンチの有効性という意味では絶対勝ちなのだが、手数は圧倒的に少なく、1-2の負け。疑惑の判定とされ、エンダムの大差判定勝ちとしたジャッジは処分をくらいダイレクトリマッチがWBAより指示されたため、この日再戦となったわけだが。
WOWOWでボクシングを見慣れているせいか、世界のボクシングはちょっとゲーム感覚みたいなところがあって、村田が有効打を出せなかったラウンドが全部エンダムに流れていたとしたら、エンダムの勝ちもありえるだろうと思ってみていたんで。
さて、この2人、どう初戦を解釈して再戦するか?
宿題の答えを見に行く感じだった。
村田は終始プレッシャーをかけ続けていた。スペースをつぶしに行っていたものだから、エンダムはバックステップとサイドステップに終始せざるを得ず、明らかに劣勢になっていた。
手数もプレッシャーをかけている分、打てるタイミングも相当増えるのでそこそこ出ていた感じもある。
ただ、ラウンド間のインターバルでの村田選手のバテ方は相当なもので、本当に息苦しそう・・・。
そうこうしているうちに7回終了でエンダムが凄く弱気な表情をしているのが客席でもわかるくらいになりとうとう棄権。
村田選手、見事に世界チャンピオンに!!
そうだよな。手数増やせばしんどい。5か月の間隔で急にスタミナがつくってことはあり得ないし。
ウサイン・ボルトに800メーターでも勝ちなさいってゆわれても無理な話です(ボルトならやっちゃえる気もするけど!)。
なのでプレスして追い込んで心を折りに行く作戦は良い作戦だったってことですね。
そんなこんなで。
日本にミドル級のベルトが舞い落ちてきました。
歴史的な一日に会場に居られてとっても幸せでした!
個人的には前座の2人の拳四朗くんと比嘉大悟選手の方が気に入りましたが、久しぶりのボクシングで一番感じたことは、若い子の世代のアスリートとしてのレベルは確実に上がってるということ。
団体も増えちゃったし、かつてほど世界チャンピオンは知名度では高くないかもしれない。
けれどボクサーの個人としての身体能力は確実に高くなってると思う。
トレーニングのレベルが進化しているんだろう。
それくらい身体的な完成度が高いと思った。
メインの村田は、前進はしていたと思う。
前の試合の後、エンダムと仲良しになったり、ラウンドの間バテバテで息が上がりまくっているのにリングサイドからの声に顔をそっちに向けて聞いていたり(回復することに努めないのね)、正直人が良すぎてファイターとして理解のできない部分もたくさんあるのだが。
村田の勝利インタビュー。
関係者に感謝を述べるのはあるあるなんだけど、「みんな好きじゃないかもしれないけど電通のみなさんに感謝です!」とか嬉しくて泣きじゃくっていたくせに「泣いてません!」とおどけてみたり。
社会情勢をさりげなく混ぜてみたりとか、とっさのアドリブ力を発揮したりとか。
村田君の最大の魅力はこの知性なのかもしれません。
本当に関心いたしました。
引退した後も引く手あまただろうね。
楽しい1日でした!
そして名古屋に今到着しました(笑)。
車内販売来たらアイス食べよっと♡