今日のライブは今年一のワクワクでした。
ずっと好きだったのに何故か行ってなかったNIGHT RANGERのライブですから。
今年はライブ行くの、多分今日が最後だろう。
ブログにしたのは1月のBRYAN ADAMS(ライブ評はこちら)だけですが、5月にCIGARETTES AFTER SEXを原宿に見に行ったので、今年は3回ですな。
でも、NIGHT RANGERのライブ、何故今まで1回も行ってなかったんだろうって、本当よくわからない。
自分が少し暗い音楽の方が好きっていうのもあるだろうし、アメリカンよりもブリティッシュ優先しているし。
でもNIGHT RANGERはいい曲がいっぱいあるのも知ってるしいかにもライブバンドとしても技術も凄まじいので。
うーん、わからん。
でも、会場に向かう総武線をワクワクしながら乗ってましたよ!
殿下やレミーが亡くなったから、見れるバンドは今のうちに見ておかないとっていう意識が自分の背中を押してくれたんだろうねっ。
会場の東京ドームシティーホールは行ったことのない会場でしたが、狭いハコなんだけど3フロアに分かれていて、オペラなんかもできちゃいそうな会場。どこに座っていても一体感が持ててステージもよく見えてとってもいい感じよ。
ライブが始まったんだけど、ブラッド・ギルスとケリ・ケリーのツインギターは終始冴えてたと思う。
いい曲に自由度の高いギターソロが自由奔放に絡まりあって、それでいてキャッチーな曲の連続。
予習を全然していかなかった割にはどの曲もノリノリのアメリカンロック。
そしてメンバーの絡みはもっと複雑で、いわゆるフォーメーションプレーというよりは終始じゃれあってる感じでみなさん非常に仲良し。
メンバー間の距離の近さは、自分史上歴代一位だね。
ドラムスのケリーが頻繁に歌うので、正面奥は高台になってほかのメンバーがソロを決める場所になっていて、ドラムが右手手前というありえないステージ配置なのだが。
歌ったり叩いたり、せわしない上に彼らのヒット曲である「Sister Christian」や「Sentimental Street」ではフロントマンにもなる。音楽監督的にはブラッドが引っ張り、進行上のキーパーソンがケリーという感じでした。
そして、フロントマンを務めるのはジャック・ブレイズ。
彼がライブの総監督っていうことになりますが。
今年NIGHT RANGERは35周年っていうことだから、60代にはなっているのだろうと思われるのですが。
まあ動く動く。
全然じっとしていない。
良く言えばサービス精神の塊みたいな人。
悪く言えば落ち着きがない。
あんまりベースも弾いていなかったりもする(笑)。
あおり上手で、いじり上手。
キーボードのメンバーは思い切りいじられてましたし。
ブラッドのことも「一時期オジーと組んでいたんだぜ!」って紹介して、ケリーと「Crazy Train」のイントロを演奏してしまったり「おいおいやめろよ」。みたいな感じで。
わかりやすい英語でめっちゃ笑えるんですが、とにかくエネルギーの塊みたいな人。
ただ、喉の調子は途中からグデングデンになってきていてDAMN YANKEESの「High Enough」あたりからは声が明らかに厳しくなってきました。
でも、彼の身体に積んである電池はバリバリで。
あおりまくり、メンバーじゃれあいまくり、ギター弾きまくり、キャッチーなコーラスで盛り上がりまくりの。
声は出なくても、身体はバテてはいないっていう。
NIGHT RANGERは、今日のライブが日本での58回目のライブと自慢していましたが、それだけ回数こなすって言うことは、それだけニーズがあるっていうことでもある。
そして、そのニーズはロックの楽しさを確実に味わえる場所だと観客全員に教えてくれるからだろうっていうことが会場に行けばわかります。
1回見たら、絶対にまた見に行きたくなるよ。
ベテランになると、ほどほどに駆け引きを覚え、省エネモードを作っていくアーティストは多いのですが、彼らは違う。
今もストレートにロックし続けてる。
徹頭徹尾、全力投球で押し切ろうとしてくれてる。
楽しまなきゃ、損というものですねっ!
ギターヒーローの存在、バラードのヒット曲、これらが彼らが今も残っている大きな要因です。ジャックはそれを嫌がってましたが。
だけど実際にライブを見て本当に楽しいってことが、彼らがいつまでも必要とされる理由となっているのは間違いないっす!
恐れ入りました。
「When You Close Your Eyes」が一番よかったですね。
元気になりましたよ。
明日も休みですしね(笑)。
今年は、BRYAN ADAMSとNIGHT RANGER。
自分のルーツとは少し外れるライブでしたが、音楽に全力投球をし続けている方は、非常に美しく、最高のライブでした。