今年初の野球ネタ行きます。

狙っていたわけではなかったのですが、プロ野球を見る時間ができたのでスタジアムへ。
今回は西武ドーム。

埼玉西武-東北楽天

ただ、今日のこの試合は特別な試合でもあった。

去年まで西武のエースだった岸投手が、今年楽天に移籍。そして今日が西武ドームで楽天のユニに袖を通して初登場で先発のマウンドに立った。

生で岸君を見るのは3度目。今まで2回はKOされて負け投手。
自分、西武のノビノビ野球が大好きでして、時々西武を応援しに所沢に来ていたわけですが。

彼が西武ではなくエンジの楽天のユニフォームを着ているのを見るのはとっても複雑。

ただ、プロの世界。契約社会ですから。
そこはドライに割り切るしかない。

ドライでいいと思うんです。
広島を引退した黒田投手も21億を蹴って4億の広島を選んだのも第二の人生設計考えれば日本帰ってきた方がコーチとか方向性がいろいろあると思うし。男気というより全然ドライな選択だと思ったんだけど。
プロの世界は球団の資金力が相当大きいの仕方ないです。
楽天はFCバルセロナのメインスポンサーになるのに4年で257億も出してしまうお金持ち企業っすからね(来年からバルサのユニには楽天の文字が入ると思います)。
お金はありますよ。
逆に西武はメヒアに5億複数年の大型契約して、岸君にお金が払えなかったのかもしれませんし。
そこはいろいろな大人の事情もあるでしょう。

ただですねえ。

試合前から荒れ模様でして、岸君の西武時代のユニを着てる西武ファンが強烈にヤジ飛ばしてたり。彼の名前がアナウンスされた瞬間も猛烈なブーイング。

牽制球を投げたり、タイムを取っただけでもブーイング。

去年まで西武でエースとしてチームに力をくれてたんじゃないのかーい!って。

少しくらいリスペクトしてあげないと。

ちょっとなんだかなぁ、という展開なのですが

岸君も西武時代に巨人との日本シリーズで活躍して名をあげたように、大舞台では強い男。

全く表情を変えずにアウトを重ねスコアボードに「0」を重ねていくわけです。

そして、スモールベースボールでピシっと3点先制した楽天の楽勝ムード。

7回。
変化球が外れるようになって少し疲れた岸君からおかわり君とメヒアの2者連続ホームランで2-3!!

これを見に来たのよ!!

やっぱし西武いいね。スカッとします。
うじうじしたムードを一変させてくれた。

楽天がリードを保ったまま、最後は大好きな松井裕樹で逃げ切り。
彼は火が出てましたね。いいピッチングだったな。

ヒーローインタビュー。
壇上には岸君。

西武ファン。ここでもブーイング。
ただ、ここでのブーイングは岸君がとってもドライに「3連戦勝ち越せてよかったです。」と単なる1勝だったという程度の感想しか言わなかったっていうのも大きくてファンサービスもなし。

これはこれでプロフェッショナルだと思う。

結果出してのプロですよ。

凱旋ではなくローテーションが西武ドームと当たった。ただそれだけの話でシンプルに勝ちをもぎ取ることもできて、チームも首位突っ走れて言うことなしってことです。

感想はと言うと、ちょっと複雑だったなぁ。
西武のファンも複雑だったのでしょうけど。

もう少し岸君を立ててあげればいいのになぁ、って思ってみてました。

楽天の入団会見で故郷愛で移籍を決意したと岸君は言っていましたが、それは言わなくてもよかったのかもとも思った。それならもっとタイミングありましたからね。

でも彼はプロとしていい仕事をやってのけました。そこは強調しておきたい。

西武のホームラン2連発でスカッとしつつも。
楽天のスモールベースボールで勝利をこっそりこそ泥された分フラストレーションたまったのも事実(笑)。

東京戻った後、ジムに行って運動して発散しときました。



西武ドームでも写真も撮ったのだが、それは使わずに少し方向を変えてみます。

この日の試合からこうであってほしいと願う2つの動画。

1つ目はサッカーなのだが、移籍したサッカー選手が以前に所属していた古巣相手にゴールを決めたシーンを集めた動画。

得点を決めたのだが、かつてお世話になったチームメートやファンへのリスペクトの気持ちが移籍先でも忘れられず、得点を決めても複雑な気持ちに支配されて喜べない。

クリスチアーノ・ロナウドってシックスパッドのCMでもおなじみサイボーグみたいな身体をして、マシーンのように得点を挙げる天才なのは言うまでもないのですが。
すごく人間味のある優しい人であることがわかりますよね。

この動画の主役は移籍した本人。





2つ目は松井秀喜がヤンキースでワールドシリーズのチャンピオンになった翌年エンゼルスに移籍。前年のチャンピオンリングの贈呈式に、ひとりエンゼルスのユニを着て登場。ヤンキースの選手が自然に彼の周りに集まりファンの喝采がそれを温かく包み込む。
オーロラビジョンにも彼のヤンキース時代の活躍するシーンが映るのでスタッフも粋な演出でかつてのチームメートへのリスペクトを示して雰囲気を盛り上げてる。
松井がワールドシリーズのMVPだったわけだから当然と言えば当然なのだが、チームが変わっても彼への思いというのはチームメートにとってもファンにとっても特別なのが伝わって涙腺がやばくなります。






日本でこのような光景が見れるといいですね。