ヴェネツィアの街からローマに戻るのに2時間半ほどできたので、ここはやはり水の上から街を見てみたいという気持ちになるわけで。
てっとり早く船に乗るなら現地発のツアーが一番簡単。
いろいろあったけど、ローマ行きの列車に一番余裕があるのは違う島のガラス工場を見学するツアー。当然船に乗ることになるし、ヴェネツィアングラスの製造過程もきっちり見学することもできる。おまけに安かったし。
そして乗る。
思わず、意味もなく写真を撮りまくる。
雰囲気はとにかく日本離れした街ですねん。
あっという間に海。
そして海に抜けるとぶっ飛ばしてくれて、島に到着。
島に着いたら・・・
Zanetti発見(笑)!
これはカフェではなく、ガラス工房ですな。
島では、マエストロの作業をばっちし見ることができ。
あっという間に馬のグラスの出来上がり。
すげえなー(ブラボー!!)。
そして、製造過程の説明が終わると、2階に行きいろんなグラスを見ることができる。
その時のガイドの説明によるとヴェネツィアングラスはムラノグラスという名前で有名なんだけど、ヴェネツィア中心で売られているグラスは中国のコピーでしかも「ムラノグラス」の名前を使って販売されちゃっているので、ここで買ってほしいと。
さすがコピー天国の中国。ここでも手段を選ばないんだな。っと思うのと同時に。
そっか。ツアーが安かったのは、ツアーに乗った客にグラスを買わせるためだったのだなと悟った。
とはいえ通された2階に展示してあるグラスはどれもすごく高いクオリティーで本当で売っていたグラスとは次元が違うっていうのが一発でわかる。眼力のないおいらの目にもわかるんだから誰でも絶対わかる差だと思う(笑)。
それでもって、買ってと言わんばかりのゾッコングラスを見つけたのだが、タンブラーのレベルで96ユーロもする。コップ1個に12000円かぁ。大事に持って帰らないといけないところも気を使うし、自分の場合観賞するためにおいておくタイプではなくて、実際にガンガン普段使いするので、割っちゃうんじゃないかなと・・・。
記憶をかつての海外遠征に戻してみると、ストックホルムで買ったコップとか、ウイーンで買ったガラス製品も、今まで生き残ってるの半分くらい。食器だと完全に残ってるけれどコップって危険なんだよな。
っとかなりの時間悩んでいると、1階には廉価なコップもあるよと通された。
すると今度は、2階で見た商品のインパクトがない。
うーん。これは考えものだな。買うなら2階のやつしか考えられない。
と迷っているうちに買わずにタイムオーバー。
レアもののCDとかでもそうだけど、後になってやっぱし買っておくべきだったと後悔することもあるし、買わなくて良かったんだと思うこともある。
ただ、買っておくべきだったと後悔したやつは思い返してもう一度行くと大抵売り切れている。その時に思うのは、買わなくちゃいけないと思ったときには買わないといけないんだっていうこと。瞬間で判断しないといけない。
でもこの瞬間の買わなかったという判断。帰りの船で、やっぱし正しかったと思った。
今少し時間経ったけど、やはり今もそう思ってる。
そして、何も買わなくてごめんなさいという気持ちと、船でいろいろ見ることができた嬉しさとが交錯して。
あっという間に本島に戻りつつ・・・。
これが個人的ベストショット。モノクロではないのに・・・。
街全体がアートなのですね。
そしてヴェネツィア・サンタルチア駅に移動してたら、おいらのショルダーバックのジッパーが開けられてた。
海外では時々あるスリの経験。油断して全然気付かなかったぜ。
今まで実害はないのだが、ローマではなくヴェネツィアでかよ。
開けられてたジッパーの中には使用済みのレザーしか入ってないのでスリさんも「何だよ!」だっと思うが・・・。
イタリア、侮れませんな。