映画はほとんど見ないワタクシ。
最近見た映画といえば「極悪レミー」くらい(しかし複数回観てる:)。
ネットのニュースでプリンスを検索すると彼の偉大な業績のことっていうより、死因は結局どんなことだったのかというのが多い。
薬物だとかインフルだとかもともと持病のてんかんがからんでいるとか・・・。
マイケルジャクソンの時もそうだったが、トップランナーは本当に逝くときも不可解なことが多い。
あーあ。いずれにしてももうプリンスはいないのか。
と、いうニュースの傍らに・・・。
彼の映画「サイン・オブ・ザ・タイムス」が渋谷の映画館で追悼上映されるというニュースが。

これは行きたいな。
5/7(土)までだから時間もない。
「サイン・オブ・ザ・タイムス」の前作。
CD「パレード」はプリンス自ら監督した映画「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」とリンクしていたのだが。
これ、映画館で見たんだけどストーリーが理解不能で。まあラブストーリーなのだろうなっていうのはわかるんだけど。映画として観るというより、「Parade」収録の曲を楽しみに行った感じだった。
プリンスの映画は劇場だと「パープル・レイン」も含めていつもガラガラだったので見れるとは思うんだけど。
「サイン・オブ・ザ・タイムス」は自分は見たことがない映画だが、輸入だとDVDも入手できるだろうし、空いてるはず。
事前予約で気合でチケット入手したがまさかの即完売。
危うく見れないところだった。
観たい気持ちもあるが、殿下不在の寂しさにセンチになる気もし、行きたくない気持ちもあり複雑だった。
劇場の中に入ったのだが、映画関連グッズは上映最終日ということもありまったく残ってなかった。
その代わり、飲み物メニューに「パープルレモネード」のメニューが。
レモネードにパープルの雨が炸裂する。
買う。
その味はさておき(笑)、映画スタート。
映画のほぼ8割はCD「Sign Of The Times」収録曲のライブ映像で進行する。
寸劇は少し入るのだが、味付け程度。
感覚的には中島みゆきの「夜会」に近い感じで、映画という感じじゃない。
映画監督としてのPRINCEはちょっと・・・って思っている方も「再現ライブ」として十二分に楽しめますから、このDVDは殿下のファンならば十二分に「買い」です。
発売xx周年完全再現ライブって最近はやりですけど、これは再現されるのは現代ですから、全盛期を超えられるかというと難しい。それならばこっちは完全な全盛期なので間違いないです。
プリンスのライブだと、CDの完全再現はない。
ギターソロも、好きに弾いてる。自由自在の殿下節が炸裂しまくる。
他の曲にお遊び的なフレーズ(「Kiss」とか「Purple Rain」)も微妙に滑り込ませながら本当に楽しい。
アルバム「1999」の名曲「Little Red Corvette」はワンフレーズ演ったりして。
でも「全部はやんないよぉ」という殿下の不敵な笑みとともに「Play In The Sunshine」にあっさり戻る(笑)。
本当サービス精神旺盛な人だ。
マジで楽しい。
映画が出たのがCDとほぼ同時のタイミング。
そのタイミングでここまで円熟味のある音をライブで再現できるってどんだけ凄いんだ。
CDの収録曲を見事に消化し、ワンランク上に昇華するのに成功している。
ここでセットリスト(と呼ばせてください)を。
1.Sign Of The Times
2.Play In The Sunshine~Little Red Corvette(「1999」収録)~Play In The Sunshine
3.Housequake
4.Slow Love
5.I Could Never Take The Place Of Your Man
6.Hot Thing
7.Now's The Time(Instrumental:Charlie Parker)
8.U Got The Look
9.If I Was Your Girlfriend
10.Forever In My Life
11.It's Gonna Be A Beautiful Night
12.The Cross
圧巻の84分。
仕事明けでも全く飽きさせる瞬間すらない。
曲作りに一切の公式なし。もはやジャンルの概念もない(だから描かない、というより描けない笑)。
浮かんでくるままに自由自在に表現された天才ワールドがあっという間の旅に案内してくれる。
センチになるのかと思ったらそんなことはない。
他者に真似されるはずもないあくまでも圧倒的な孤高さがそこにあり。
ただただ圧倒されるのみだった。
これが30年前の音なのかよ。
現代にあっても手の届かないレベルにある。
シーナ・イーストンも出演する「U Got The Look」とCDよりもゴキゲンにロックしている「I Could Never Take The Place Of Your Man」はすでにPVとして流れていたので知っていたのだが。
出演者のフィジカルな凄さもキテます。殿下はもちろんシーラE(殿下プロデュースの「The Glamorous Life」は有名よね)、寸劇の相手役も務めるキャット。めちゃくちゃ身体を鍛えてます。たぶん体脂肪率10前後ですよ。動きがやばいくらいキレてます。
前作までバックバンドを務めていたThe Revolutionのメンバーもいなかった気がする。自分の知る限りDr.フィンクくらいかなぁ(いたらごめんなさい)。
全部本当に凄かったんだけど個人的MVPは10.「Forever In My Life」かな。
CDではドラムとベースをメインに展開される無機質で空間たっぷりの曲なのだが。
そこに、殿下のシャウトと狂おしいギターがめり込み圧倒的な存在感をまとう。
そこにはとっつきにくくて他者にわかってもらえるのをあきらめているような殿下の寂しさが一転、でも本当に自分をわかってもらいたいというメガトン級の強い気持ちが手に取るようにわかる。
深い孤独感を身にまといながらはちきれんばかりの愛を歌う。
不覚ながら・・・とちょっとこの先は言うまい。
実は天才でありながら孤高すぎて孤独な部分があふれてしまう時があるのが、自分的に一番彼を近くに感じてしまう時なのかも。
映画を見ながら人間としてつながった瞬間でもありました。
この2・3年、自分が経験した別れの連鎖は彼の死とともに失望してばかりだったのですが。
もう自分で気合で進んでいくしかないっていう気持ちに変わった。
人生というマラソンでペースメーカーがいなくなる瞬間っていうのは殿下が去った今なのだなって感じます。
エンドロール。
誰も立たない。
たぶんその時シアターにいたファンはみんなそれぞれの形で、映画で提示された彼の凄すぎるパフォーマンスの連続にそれぞれの思いを巡らせていたのでしょう。
凄い雰囲気でした。
すべてが終わったとき、どことなく発生した拍手がすべてを物語ってました。
彼のようなとんでもない才能を見届けられたことを幸せに思わないといけませんね。
映画冒頭の6分30秒の映像です。1曲目の主題歌「Sign Of The Times」まで。
最近見た映画といえば「極悪レミー」くらい(しかし複数回観てる:)。
ネットのニュースでプリンスを検索すると彼の偉大な業績のことっていうより、死因は結局どんなことだったのかというのが多い。
薬物だとかインフルだとかもともと持病のてんかんがからんでいるとか・・・。
マイケルジャクソンの時もそうだったが、トップランナーは本当に逝くときも不可解なことが多い。
あーあ。いずれにしてももうプリンスはいないのか。
と、いうニュースの傍らに・・・。
彼の映画「サイン・オブ・ザ・タイムス」が渋谷の映画館で追悼上映されるというニュースが。

これは行きたいな。
5/7(土)までだから時間もない。
「サイン・オブ・ザ・タイムス」の前作。
CD「パレード」はプリンス自ら監督した映画「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」とリンクしていたのだが。
これ、映画館で見たんだけどストーリーが理解不能で。まあラブストーリーなのだろうなっていうのはわかるんだけど。映画として観るというより、「Parade」収録の曲を楽しみに行った感じだった。
プリンスの映画は劇場だと「パープル・レイン」も含めていつもガラガラだったので見れるとは思うんだけど。
「サイン・オブ・ザ・タイムス」は自分は見たことがない映画だが、輸入だとDVDも入手できるだろうし、空いてるはず。
事前予約で気合でチケット入手したがまさかの即完売。
危うく見れないところだった。
観たい気持ちもあるが、殿下不在の寂しさにセンチになる気もし、行きたくない気持ちもあり複雑だった。
劇場の中に入ったのだが、映画関連グッズは上映最終日ということもありまったく残ってなかった。
その代わり、飲み物メニューに「パープルレモネード」のメニューが。
レモネードにパープルの雨が炸裂する。
買う。
その味はさておき(笑)、映画スタート。
映画のほぼ8割はCD「Sign Of The Times」収録曲のライブ映像で進行する。
寸劇は少し入るのだが、味付け程度。
感覚的には中島みゆきの「夜会」に近い感じで、映画という感じじゃない。
映画監督としてのPRINCEはちょっと・・・って思っている方も「再現ライブ」として十二分に楽しめますから、このDVDは殿下のファンならば十二分に「買い」です。
発売xx周年完全再現ライブって最近はやりですけど、これは再現されるのは現代ですから、全盛期を超えられるかというと難しい。それならばこっちは完全な全盛期なので間違いないです。
プリンスのライブだと、CDの完全再現はない。
ギターソロも、好きに弾いてる。自由自在の殿下節が炸裂しまくる。
他の曲にお遊び的なフレーズ(「Kiss」とか「Purple Rain」)も微妙に滑り込ませながら本当に楽しい。
アルバム「1999」の名曲「Little Red Corvette」はワンフレーズ演ったりして。
でも「全部はやんないよぉ」という殿下の不敵な笑みとともに「Play In The Sunshine」にあっさり戻る(笑)。
本当サービス精神旺盛な人だ。
マジで楽しい。
映画が出たのがCDとほぼ同時のタイミング。
そのタイミングでここまで円熟味のある音をライブで再現できるってどんだけ凄いんだ。
CDの収録曲を見事に消化し、ワンランク上に昇華するのに成功している。
ここでセットリスト(と呼ばせてください)を。
1.Sign Of The Times
2.Play In The Sunshine~Little Red Corvette(「1999」収録)~Play In The Sunshine
3.Housequake
4.Slow Love
5.I Could Never Take The Place Of Your Man
6.Hot Thing
7.Now's The Time(Instrumental:Charlie Parker)
8.U Got The Look
9.If I Was Your Girlfriend
10.Forever In My Life
11.It's Gonna Be A Beautiful Night
12.The Cross
圧巻の84分。
仕事明けでも全く飽きさせる瞬間すらない。
曲作りに一切の公式なし。もはやジャンルの概念もない(だから描かない、というより描けない笑)。
浮かんでくるままに自由自在に表現された天才ワールドがあっという間の旅に案内してくれる。
センチになるのかと思ったらそんなことはない。
他者に真似されるはずもないあくまでも圧倒的な孤高さがそこにあり。
ただただ圧倒されるのみだった。
これが30年前の音なのかよ。
現代にあっても手の届かないレベルにある。
シーナ・イーストンも出演する「U Got The Look」とCDよりもゴキゲンにロックしている「I Could Never Take The Place Of Your Man」はすでにPVとして流れていたので知っていたのだが。
出演者のフィジカルな凄さもキテます。殿下はもちろんシーラE(殿下プロデュースの「The Glamorous Life」は有名よね)、寸劇の相手役も務めるキャット。めちゃくちゃ身体を鍛えてます。たぶん体脂肪率10前後ですよ。動きがやばいくらいキレてます。
前作までバックバンドを務めていたThe Revolutionのメンバーもいなかった気がする。自分の知る限りDr.フィンクくらいかなぁ(いたらごめんなさい)。
全部本当に凄かったんだけど個人的MVPは10.「Forever In My Life」かな。
CDではドラムとベースをメインに展開される無機質で空間たっぷりの曲なのだが。
そこに、殿下のシャウトと狂おしいギターがめり込み圧倒的な存在感をまとう。
そこにはとっつきにくくて他者にわかってもらえるのをあきらめているような殿下の寂しさが一転、でも本当に自分をわかってもらいたいというメガトン級の強い気持ちが手に取るようにわかる。
深い孤独感を身にまといながらはちきれんばかりの愛を歌う。
不覚ながら・・・とちょっとこの先は言うまい。
実は天才でありながら孤高すぎて孤独な部分があふれてしまう時があるのが、自分的に一番彼を近くに感じてしまう時なのかも。
映画を見ながら人間としてつながった瞬間でもありました。
この2・3年、自分が経験した別れの連鎖は彼の死とともに失望してばかりだったのですが。
もう自分で気合で進んでいくしかないっていう気持ちに変わった。
人生というマラソンでペースメーカーがいなくなる瞬間っていうのは殿下が去った今なのだなって感じます。
エンドロール。
誰も立たない。
たぶんその時シアターにいたファンはみんなそれぞれの形で、映画で提示された彼の凄すぎるパフォーマンスの連続にそれぞれの思いを巡らせていたのでしょう。
凄い雰囲気でした。
すべてが終わったとき、どことなく発生した拍手がすべてを物語ってました。
彼のようなとんでもない才能を見届けられたことを幸せに思わないといけませんね。
映画冒頭の6分30秒の映像です。1曲目の主題歌「Sign Of The Times」まで。