今回の5℃Music冬編(体感温度を5℃上げる名曲集)は、自分の5℃体験から、追想する形で描こうと思います。

今回の題材は、今までと全く趣が異なりますので、今まで見て頂いていた方はビックリするかもしれませんが、ぜひよろしくお願いします。

もう10年以上前になりますか。

舞台はオーストリア・ウイーン。

11月だったかと思います。

冬のウイーンは、アルプス~ボヘミアの山岳地帯に囲まれた地域ですのでとにかく寒い。

何せスイスと並びアルペンスポーツのメッカの国ですからね。


ただしウイーンという街は、東京といった世界的大都市と大きく異なっていて、「リンク」という中心エリアの中にいれば街の全貌が見えてきます。

リンクに大体のものが集中していて、そのエリアも狭いのです。印象的には皇居よりもちょっと広いくらいか。

リンクの中にいれば大体楽しめてしまうので、移動をしないで都市に滞在する型の旅を好まれる方にはうってつけの街です。

なので、寒いんですが、街中にホテルをとってしまったら、寒ければホテルに戻って暖をとれる。そして観光したいときにはすぐに観光スポットが近くにある。

市電と地下鉄をマスターしてしまえば大体どこにでも行けますし。

寒さの中でもストレスを感じずに生活できます。


オーストリアは何故かはわかりませんが、日本人には支持的に対応してくれる国ではないので、レストランなんかに入ってもわざと隔離されたスペースに案内されたりムカつく経験もします。

ですが、カフェ(6軒くらいハシゴしたぞ^^)や雑貨屋なんかもふんだんにあって、それもかなり個性的だったりするのでクラシックなイメージよりも滞在してみると温故だけでなく知新のイメージもすぐに出来てきます。

クラシカル&フォーマルではありますが、個性もある街。

とはいえやはりクラシックな要素を満喫したい。ウイーンフィルのニューイヤーコンサートの雰囲気もせっかくであれば経験しておきたいですしね。


でも、ツアーで旅をしているわけではなく、交渉などは全て自前だからチケットを入手するのは自分の仕事。ウイーンの催し物についてはウイーンのツーリストカードで現地語を解読したんですが・・・。

正直解読困難だった。

だが、はっきりとわかったのは、ウイーン・フィルの演奏はチケット代がべらぼうに高くてとても貧乏旅行のツーリストには無理だってこと。

そして、ウイーン・フィルに次ぐウイーン交響楽団は自分の滞在期間はハイドンのチェロ協奏曲が演目になっているってことも読み取れた。

かなり昔から、「ハイドンはメタルだ」と豪語していたおいらにとってみれば、最高のメタル体験になると思い、プレイガイドに行くがチケットはそもそも販売していないらしく・・・。

会場に行くしかないでしょってことで、行ってみるとダフ屋さんがいるがこちらもべらぼうに高い。交響楽団の正規のチケット売り場にいくと並んで待ってろっていわれる。

確かに並んでいる方、多数。

で、並ぶ。

マジで寒い・・・。

雪は降っていないんですが、正直凍りそう・・・。

露店でホットのお酒も売っていたんですが、ホットのブランデーとラム酒のカクテルみたいなとっても不思議なお味のお酒は、市庁舎で無料配布していた時に飲んだので、ちょっと手出しできない(笑)。

会場でガクガクブルブル状態だったのが・・・。

始まってみると一変。

おいらが聴いたSteven Isserlisというアーティストのチェロは・・・。


まさに鬼

とにかくはまず聴いてみてよね^@^

Haydn Cello Concerto in C major; 1st Movement (Moderato)




長くてごめんなさい・・・。

ライブの音のキレは半端じゃない。

本当に火が出そうな音で、ヘドバンしそうになったがな・・・。


なぜだろう・・・ぜんぜん寒くない。


You Tubeの音はソースを見る限り、イギリスの交響楽団とのコラボなのだが、おいらが見たのは人数も全然多くて、音のメリハリも全然違った。

他のチェリストの音も一通り見たのだが、ウイーンで見たものには及ばないので・・・。

Steven Isserlisの顔写真のみでごめんなさい。

MEGADETH聴いているみたいで最高だったな・・・。



ウイーンの街は再度行ってみたい街。

そして、そう思うようになったひとつの理由になったのは、冬の寒さを吹き飛ばしてくれたこのハイドンの調べも大きい。


ほんと、ポカポカになりました。