いろいろと新しいテクを覚えるためにかつてのブログを編集していたら、アメブロに来る前のサイトで公開して(Pachi-Ring)、そこが閉鎖になるってことで、アメブロに移植して公開しようと思ってプールしたものをまだ公開していなかったものがあることに気づいたので、ここで公開します。
7年の眠りから覚ました原稿はASIAのライブです。
まさに行っておいてよかったライブの典型。
そこにはとんでもないキャリアを極めた男たちの、集大成がありました。
ただ、ベーシストでありこのバンドのヴォーカルでもあったジョン・ウエットンは大腸がんのため2017年1月31日に他界されており。
もうこのメンバーでのエイジアを見ることはできなくなってしまいました・・・。
(以下本文。そのままです。)
今年2度目のライブ出撃です。
今回のライブはASIA(エイジア)です。
80年代前半に大活躍したイギリスのバンドで、自分はリアルタイムに聴けた世代ではないんですけど、11歳年上の兄貴がよく聴いていたので、すごく馴染みがありました。
高校時代に聴きなおして、このバンドのことをいろいろと調べたことがあります。でももうその時にはバンドは存続してはいたものの、結成当時の4人のメンバーは散りじりになっており、当時の勢いは失われていました。
何でも、楽屋に4人でいると必ず物が飛び交うケンカが絶えなかったという・・・。実質オリジナルの4人での活動期間は2年間。だけど、その2年が半端なく濃かった。
才能のありすぎるメンバーが一つのユニットを形成するのは本当に大変なこと。歴史を変えるような作品は残せても、関係を地続きにして続けていくことって難しいんでしょうね。
そのエイジアが20年ぶりにオリジナルの4人で再結成され、来日するのですから、これは凄いことです。
本当に仲良しなのか?
本当に仲良しになってました!!
エイジアが結成される以前からオリジナルのメンバー4人はそれぞれの才能を発揮して既に大成していましたから、もう既に60歳前後になっています(写真1デビュー当時2は現在)。
そんな彼らに熱狂した世代も20年の年を重ねていますから会場全体の雰囲気もとても温かいです。
そんな中で一時代を築いた名曲が次々と演奏されていきます。
しかしまあ、60歳くらいの方の出す音とは思えないほど、テクニカルだし、重みはあるし、しかもキャッチーでもある。
テクニックのある達人がとてもオーソドックスな普通の曲をやるというのは何てかっこいいんだろう!
もちろん20年の経過で当然キレは失われているところもあるし、素人が聴いても音を外しているシーンはあるんですけど・・・。
無条件に許せてしまう。
何なんだろう、この感覚。
言葉ではなんとも表現しがたいんですけど・・・。
例えば、おいらが「今日は天気が良いね」と言ったとします。
「そうねー。」っていう感じで。だからなんだよー、といかにも薄っぺらい。
彼らの一人が「今日、天気、いいな。」と言ったとします。
言われた方も「そうですね・・・」と同じような感慨にふけれるっていうか。
要はオーラが違うんです。
もう音の一つ一つに熟成感というか、何とも言えぬ趣がある。
いろいろな経験を通していろいろな引き出しを手にすると、その場にいるだけで、空気だけで殺されてしまうような雰囲気を身にまとうんですね。
ライブもまだ中盤だったのですが、ふと、このメンバーを実際に目にするのはこれが最後なのかもしれないなとよぎりまして、何とも言えぬ寂しさを早くも感じ取っておりました。
そして、何よりも20年前の恩讐を超えて、ずっとバンドを続けていたかのような雰囲気。
彼らは20年前のゴタゴタをどういう風に振り返るんだろう。
ちょっと気にはなりますが、そんなことはどうでもいいです。
互いに心使うやりとりは節々で見えていましたから。
もちろん全速力で走り続けられる体力はないのですが、それを感じさせないほどの無数の引き出しが、惜しげもなく放出されます。凄いことだよなぁ。これは。
あっという間の2時間。
とっても特別な2時間。
いいものを見てきました。
このライブは音楽じゃなくて、日中の仕事を過去に共にしていた親友と見に行きました。
この親友とおいらは厳しい時期を共に学び共に戦ってきたいわば同じバンドに在籍したといってもいいくらいのツーカーはあるような関係の仲なのですが、彼が5年前に移籍して、今は違う環境で働いているのですが。
ライブが終わり放心状態でボーっと流れていく時間を切り裂く彼の言葉がこのライブを表現するのに最適な言葉だと思います。
「またいずれ一緒に働こうね」
きっと彼もおいらと同じように感じていたんでしょうね。
「そうだね」
こういう空気だけでものが語れる年齢のとり方をしたいな、と。
ある意味絶対に達成できない将来の目標というか理想形を目のあたりにしたライブでした。
絡みにくい日記でどうも失礼しました。
今回のライブはASIA(エイジア)です。
80年代前半に大活躍したイギリスのバンドで、自分はリアルタイムに聴けた世代ではないんですけど、11歳年上の兄貴がよく聴いていたので、すごく馴染みがありました。
高校時代に聴きなおして、このバンドのことをいろいろと調べたことがあります。でももうその時にはバンドは存続してはいたものの、結成当時の4人のメンバーは散りじりになっており、当時の勢いは失われていました。
何でも、楽屋に4人でいると必ず物が飛び交うケンカが絶えなかったという・・・。実質オリジナルの4人での活動期間は2年間。だけど、その2年が半端なく濃かった。
才能のありすぎるメンバーが一つのユニットを形成するのは本当に大変なこと。歴史を変えるような作品は残せても、関係を地続きにして続けていくことって難しいんでしょうね。
そのエイジアが20年ぶりにオリジナルの4人で再結成され、来日するのですから、これは凄いことです。
本当に仲良しなのか?
本当に仲良しになってました!!
エイジアが結成される以前からオリジナルのメンバー4人はそれぞれの才能を発揮して既に大成していましたから、もう既に60歳前後になっています(写真1デビュー当時2は現在)。
そんな彼らに熱狂した世代も20年の年を重ねていますから会場全体の雰囲気もとても温かいです。
そんな中で一時代を築いた名曲が次々と演奏されていきます。
しかしまあ、60歳くらいの方の出す音とは思えないほど、テクニカルだし、重みはあるし、しかもキャッチーでもある。
テクニックのある達人がとてもオーソドックスな普通の曲をやるというのは何てかっこいいんだろう!
もちろん20年の経過で当然キレは失われているところもあるし、素人が聴いても音を外しているシーンはあるんですけど・・・。
無条件に許せてしまう。
何なんだろう、この感覚。
言葉ではなんとも表現しがたいんですけど・・・。
例えば、おいらが「今日は天気が良いね」と言ったとします。
「そうねー。」っていう感じで。だからなんだよー、といかにも薄っぺらい。
彼らの一人が「今日、天気、いいな。」と言ったとします。
言われた方も「そうですね・・・」と同じような感慨にふけれるっていうか。
要はオーラが違うんです。
もう音の一つ一つに熟成感というか、何とも言えぬ趣がある。
いろいろな経験を通していろいろな引き出しを手にすると、その場にいるだけで、空気だけで殺されてしまうような雰囲気を身にまとうんですね。
ライブもまだ中盤だったのですが、ふと、このメンバーを実際に目にするのはこれが最後なのかもしれないなとよぎりまして、何とも言えぬ寂しさを早くも感じ取っておりました。
そして、何よりも20年前の恩讐を超えて、ずっとバンドを続けていたかのような雰囲気。
彼らは20年前のゴタゴタをどういう風に振り返るんだろう。
ちょっと気にはなりますが、そんなことはどうでもいいです。
互いに心使うやりとりは節々で見えていましたから。
もちろん全速力で走り続けられる体力はないのですが、それを感じさせないほどの無数の引き出しが、惜しげもなく放出されます。凄いことだよなぁ。これは。
あっという間の2時間。
とっても特別な2時間。
いいものを見てきました。
このライブは音楽じゃなくて、日中の仕事を過去に共にしていた親友と見に行きました。
この親友とおいらは厳しい時期を共に学び共に戦ってきたいわば同じバンドに在籍したといってもいいくらいのツーカーはあるような関係の仲なのですが、彼が5年前に移籍して、今は違う環境で働いているのですが。
ライブが終わり放心状態でボーっと流れていく時間を切り裂く彼の言葉がこのライブを表現するのに最適な言葉だと思います。
「またいずれ一緒に働こうね」
きっと彼もおいらと同じように感じていたんでしょうね。
「そうだね」
こういう空気だけでものが語れる年齢のとり方をしたいな、と。
ある意味絶対に達成できない将来の目標というか理想形を目のあたりにしたライブでした。
絡みにくい日記でどうも失礼しました。