久しぶりの新宿。
ちょうど頃合いはお昼どき。
あ、あの店に行かなくちゃ、って思い出す。

広島料理を出す、定食屋さん。
カキはある季節だし、行くしかないかな、と。

ただ、ここ10年は東京と言っても東の方に引っ越してしまっているのでなかなか来れずに10年のブランク。
ケータイポチポチしてお店が残っているかを調べるなんていう近代的なことは全くできないおいらは、昔堅気なこの店が残っているのかが不安になり、やや焦りの気持ちと共に速足で向かう。

あった。良かった^@^

んでもって、同じ味を出してくれているのかな?

バンド仲間とよく来ていたこの店。

席に着くと、急に10年前の記憶がプレイバック。

いつも悩んでた。
カキフライ定食にするか、カキ釜めしにするかで。

おいらは全然変わってないのだ(笑)。

注文する。カキ釜めしがおいらを呼んでいたと思ったから。

「カキ釜めし下さい」
「30分ほど待ちますがそれでもよろしいでしょうか?」

「あ、それじゃあカキフライ定食で」
「わかりました」

そうだ、30分待つんだった。忘れてたわ。
10年前にもそうやりとりをしていたんだった。

時間のある時はカキ釜めし、ない時はカキフライ定食だった。

ってか、この店も何にも変わっちゃいないのを確信したので本当に嬉しくなった。

30分客を待たせると、回転率も下がるし利益も落ちる。

現代的に考えれば、作り置きをしてすぐ出せるようにして備えておくこともできるだろうに。

でも、このお店は敢えてそれをしない。

それをすると、利益が上がるのは明白なのに、だ。

それをビジネスチャンスを失うと考える失策と考えるか、筋を通していく信念の表れの崇高さと考えるかはいろんな意見があっていいと思う。

おいらは後者だ。

食す。

んまぁ~。

おいちい^@^

おいしかったし、勇気ももらえた気がした。

同時に、これを通して生き残っていくということは、己を磨いて時代がどんなに変わっていっても必要とされ続けていくだけのサムシング(ダイアモンド✡ユカイが言うところの)が要るのだな。

がんばんなくちゃ。




タイトルは、こういう店に鐘が鳴っている時代であってほしいというなにがしで、お粗末ながら。

ヘミングウェイともメタリカとも違うのだけれど。

あっ、カテドラル(Cathedral :ドゥームメタルの重鎮だ)の解散ライブ。行きまするぅ~~。
あれは行かなくちゃいけませんよ。