セイ・レイです。
今日は2月29日、4年に1度しかないこの日に、始めようと思いました。
それではご覧下さい。
「光の絆」
※あれっとお思いの方もいらっしゃると思いますが、
それは追々説明して参ります。
新年明けましておめでとうございます。
そして、お立ち寄りになった方、初めまして。
セイ・レイと申します。
以前からやりたいと思っていたこと。
「小説を書く」ということ。
それを3年越しに、勢いで、開始させることになりました。
タイトルは「光の絆」。大好きなBarbarian On The Groove(略称:bog)さんの初期のアルバム「MELANCOLLAGE」の最後を飾る曲です。同じく大ファンである霜月はるかさんが歌ってらっしゃいます。
ギターから始まるこの歌の持つ雰囲気はもちろんのこと、この歌詞もたまらなく好きです。
この大好きな歌を題材に、小説を書きたいと思いました。
もしお時間があれば原曲も聴いて、味わってからご覧下されば有り難いです(著作権的には怪しいですが・・・bogさんすみませんm(_ _)m どうしても・・・)。
→Barbarian On The Groove feat.霜月はるか「光の絆」
それではお読み下さい。
光の絆
夕暮れに沈む空を独りこの身で受けながら歩いていた。呻いていた。
今日に限ったことではない。この道をひとりで歩くと胸が苦しくなる。言葉に表されるような生易しいものではない。全てが虚に帰してしまうような、そんな疼き方である。
誰かと共にいるときには起こりようもないもの。しかし誰もいないときに、突如襲われる。出来ることなら傍にいる人に言いようのない苦しみを伝えたい。分かち合いたい、わかってほしい。なのに、悶えるときは都合良くはやって来てはくれない。こうして、陽が闇の彼方へ消え去るその間、苦しめ続けるのである。
どうしようもなくなって、そしてしゃがみ込む。息は荒れ、眼は熱くなり、顔は歪む。胸が苦しく、出ない声を必死になりながら出そうとする。
どうして・・・どうして・・・
音にもならぬ声を無理して出す。呻く。
あの瞬間が、そう全ての始まりとなったあの瞬間が、目の前に、憎たらしいほどに鮮やかに、蘇って来てしまう。誰もいない道の真ん中に座り込んで泣き出してしまうのだ。
度重なることではあったけれども、もう止められなかった。
・・・
むせび泣き疲れてふと空を仰いだ。既に闇夜が世界を覆い隠していた。いつもと同じパターンである。
と、何かが頬にそっと触れた気がした。
「もういいから・・・もういいから・・・」
ハッとした。そこには誰も何もいないハズなのに。
思わず息をのんだ。そして、時は止まった。
今のは・・・今のは・・・
胸の苦しさは忽然と消えていた。唯々呆然としていた。
弱々しくも立ち上がった。その瞳にはもう暗さはなかった。
いかがでしたでしょうか。
ご感想を聞かせて戴ければありがたいです。勢いで始めたこの小説の今後の励みにもなります。
よろしくお願いします。
それでは、良き新年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
お休みなさい。