「GODZILLA / ゴジラ」
監督・ギャレス・エドワーズ
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、渡辺謙、ジュリエット・ビノシュ、他
<あらすじ>
1999年、日本。原子力発電所で働くジョーは、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意。だが、振動は激しさを増して発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラを亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォードは、日本で暮らす父を訪ねる。原発崩壊事故の原因を調べようと進入禁止区域に足を踏み入れた2人は、そこで思いもよらぬ光景を目にする。
<感想>
当初全く観る予定ではなかったのですが、同時期に見たい作品も特にやっていなかったことと、映画館の無料鑑賞券(6回見ると1回タダになるやつ)を持っていたこと、この作品の評判が割とよかったことが合わさって観に行きました。
2014年鑑賞作の中でもドキドキ度はトップ3に入ります。ゴジラが姿を現したときに、あまりのデカさと迫力に口をパカーっと開いてしまいましたwあの瞬間の私はさぞ間抜けな顔をしていたことでしょうw
日本で作られたオリジナルのゴジラを全く知らないからなのか、ストーリーも映像もかなり満足度高かったです。監督のギャレス・エドワーズさんは、きっと心の底からゴジラのことが好きで、リスペクトしてるんだなーというのが伝わってきました。ゴジラそのものというよりも、人間ドラマに比重が置かれているような気もしましたが、そのドラマ部分も結構良かったです。
↑主人公の奥さん役のエリザベス・オルセンが可愛かったです。あまり母親感はなかったけれど…。
それと日本の描写がちゃんと「日本」でした。特にキャスト陣は渡辺謙さんをはじめ、端役でもきちんと日本人を(もしくは日系人?)キャスティングしていて、ハリウッド映画によくある、「中国人や韓国人が日本人を演じる」ことがなかったような…少なくとも変な日本語を話す人はいなかった気がします。
劇中で起こる原発事故や汚染地域についても結構つっこんだ描写をしていて、ちょっと今の日本じゃ作れないような場面もありました。津波の描写も相当リアルなので、意外と観る人を選ぶ作品かもしれません。
肝心のゴジラですが、映画半分過ぎないと出てこないのはちょっとびっくりでした。しかし本当に迫力がすごくて人間が無力であることを思い知らされるような、あの圧倒的存在感と重厚感は素晴らしかったです。人類の敵ではなく、自然の調和を取り戻しに来たという設定が好きです。
今度は日本がゴジラの映画を作ると噂で聞いたのですが、果たして今の日本映画界にこの映画に匹敵、もしくは上回るものを作れる人っているのかしら…(・_・;)