模倣犯 | きゅーの思い出。

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中居くん映画第1弾。
映画ファンの中でも物議を醸した(らしいw)作品です


『模倣犯』

監督:森田芳光
出演:中居正広、津田寛治、藤井隆、木村由乃、伊東美咲、山崎努、他


<あらすじ>
東京の下町で豆腐屋を営む有馬義男。
20歳になる孫娘・古川鞠子が失踪してはや10か月、事件は何の進展も見せていなかった。
そんなある日、下町の大川公園のゴミ箱から女性の右腕とショルダーバッグが発見される。
それを報じるワイドショーの生放送中に“片腕とバッグは別の人間のもので、バッグの持ち主は古川鞠子という女だ”と、犯人からの電話が入る。
すると、今度は各局にも犯人からの犯行声明が届く。
そこには、それぞれ別人の被害者と思われる女性の淫らな写真が添えられていた。
日本中が騒然となる中、有馬は鞠子を救い出すべく必死の捜索を行うのだったが…。


<感想>


完全なるネタバレをしていますので
もし万が一これから見ようかなと考えてる方は
Uターンお願いします。

すでに見た方
ぜひとも皆さんの感想をコメントにてお願いしたいです。
よろしくお願いします。笑









一応感想はいつものようにノートに延々と書きましたが
何というか…未だにどう感想をまとめていいものか
迷いに迷いまくってました。
ってくらいよくわからん作品でした(-_-;)

が、観賞後1ヶ月近く経ってしまったので
そろそろ書くか…って感じです。笑


鑑賞前に

「原作者・宮部みゆきさんが
あまりのひどい出来に
映画途中で帰ってしまった」
という超不名誉な評判を聞いてしまい
不安に思いながら鑑賞したんですが…


正直に言って
「中居君が好きだから」
というミーハーな気分で見て
ものすっごい後悔しました


というのも
中居くん演じる殺人犯が

唐突に自爆する

という前代未聞
かつ後味の悪すぎる決着のつけ方をするからです。苦笑


ホント、何から書いていいのかわかんないので(笑)
とりあえず配役から書きます。


一番ぶっとんだ配役だったのが
藤井隆さん。笑

最近姿を拝見しませんが
お元気なのでしょうか…?


あまりお芝居されているイメージが無かったもので
本当にびっくりしてしまいました
でも役柄的にはあっていた気がします。


一番存在感があったのは
やはり山崎努さんでしょうか…
孫娘を残忍な手口で殺されてしまうおじいちゃん役だったのですが、クライマックスの犯人への説教とか何かかっこよかったです。
一本筋が通ってて凛としてる感じで素敵でした☆ミ


逆に(失礼ですが)木村由乃さんの存在感のなさに驚きました(@_@。
途中まで正直気づかなかったくらいで…

最近の作品だけど「告白」の時とかすごかったのになー…
当時はまだ女優歴が浅かったのでしょうか?? 


主演の中居くんは意外とよかったです。
(ひいき目かもしれませんがw)
しゃべり方とか笑い声とかすごい不気味だし
役柄的に最悪な人物だったので
ちょっと嫌いになりそうでしたけどww


あと犯人仲間役の津田さん。
あまり存じ上げないのですが
中居くんとはまた違った種類の不気味さを醸し出しててよかったです。


ってことで役者陣はかなり頑張ってた気がします。



「ちょっと…」と思ってしまった原因は演出。


冒頭からなんだか胸がザワザワするような
気味の悪い雰囲気で嫌な予感がしたんですが

その雰囲気が首尾一貫して映画の中で貫抜かれています。


変な映像だったり
「これ関係あるの?」って映像だったりが挿入されてて

(たぶん謎めいた雰囲気
ミステリアスな雰囲気を作りたかったのでしょうが)


結果的に時系列がわかりづらかったり
(そのため犯人役の中居くん登場が開始40分すぎてからw)
人物像も何かうすっぺらいし
シーンがぶつ切りな感じで微妙でした。(^_^;)


あと余計なカメオ出演多すぎて気が散る。笑


そして最後の中居くん爆発シーンで
私もいっしょに見ていた友達も吹っ飛びましたw


CGとはいえ気持ち悪いったらありゃしない。笑
ていうかあんなキレイに頭と胴体離れるかっつーの。
しかも肉片飛び散ってるのに、てか自爆した人が近くにいるのに誰もパニックを起こさない周囲の人が一番怖かった。笑


映画好きの方々は
あまりの展開に爆笑wされた方が多いそうですが


私はこの爆破シーンが数日間頭の中から離れず悩まされ

挙句の果てにはTVで今の中居くんを見て
いつか爆破するんじゃないかと心配してましたwwww

もう見たくないトラウマ映像です。笑


あとは原作にもないさらなる最悪の蛇足オチがあって
個人的にはそれが一番許せなかったです。


見る人の受け取り方によっても違うと思うんですが
私にはどうしても犯人の言い訳にしか聞こえなかったんです。
「こんな人間になってしまったのは
自分を取り巻く環境のせいだ」と。
ホントに腹立ちました(-"-)



ということで評判通りのスーパー駄作映画でした。
むかーし1度だけTVで放送された記憶があるんですが
覚えてる方いらっしゃいますでしょうか?

その時に母が
「途中寝ちゃったけど起きて最後まで見たら面白かった」

って言ってたんですよw

ぜひともどのへんが面白かったのか聞いてみたいです。笑



ちなみに最近原作読み終わりました。
原作はちょっと中だるみがあるものの
久々読むスピードが落とせなくなるくらい
すごく面白かったです。


この原作をあんな映画に作り変えてしまう
故・森田芳光監督はある意味ですごい人だったのかも…

(大体文庫で5冊もある話を2時間ちょいでまとめようとするのが無謀な挑戦。)


おすすめはしませんが
この作品を見ると他の小説原作の映画が
いかにうまく作られてるかわかる気もするので
1回くらいは見てもいいんじゃないでしょうか。笑


私は映画「容疑者Xの献身」が
前よりも素晴らしい作品に感じられましたよ。笑