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君を愛で包んであげられるような

久しぶりに会ったのは、仲間がいる多人数の宅飲み。




それでも、会えるだけで心がはずんでた。




いざ会うと、目は忙しい。
カレを追っていないと落ち着かない。



いざ話すと、口はかわく。
カレの気を向けたくて言葉があふれる。





いざ目が合うと

恥ずかしいんだか、嬉しいんだか、変な感じになる。





ずっと見つめられると、本能的に見つめてしまう。はたから見たら変な感じなのにと頭で考えて、でもそらしたくなくて見つめたまま。





思い違いだと思うけど、カレと目が合うことが多く感じた。


見られてると思ってカレの方を見ると、何を言うでもなく、ただじっと見つめてくるだけ。





眠りについた時、隣に寝てるカレを見て、意味もなくドキドキする。



手をのばしたら、カレの手に触れた。
そのまま、手を握ってしまいたい気持ちを抑えて、目を閉じた。






手を握られる夢を見た。


あれは夢?それとも、あの後握ってくれたの?






何度も目が覚めた。

そのたび、カレが隣にいることが、嬉しかった。

今思えば あの頃から

彼と別れて2ヶ月。


カレとぎこちなくなって3ヶ月。




精神不安定。

自業自得。




最近見る夢はリアルすぎて、現実との境界線が曖昧になる。




カレとぎこちなくなったのは、いつもの泊まりで。


最初はいつものように腕の中に。

いつものように、目の前のカレの顔。

いつものように眠りについた。





いつもと違ったのは、私の唇に触れてきたカレの指。


ぶつかった、ではなく、指でなぞるように。



そしてキス、してきた。
軽く、深く。




目が覚めたけど、拒否はしなかった。嫌ではなかったから。





キスした後のカレの口からは、何も言葉が出てこない。


どうして?と聞きたいが、なんとなく怖くて聞けない。


朝起きた時、何事もなかったように普通だった。
結構ショックだった。



それからカレとはなんとなくぎこちない。


彼と別れたと言った時も、自分のせいかと考えるそぶりもあまりない。



もしかしたらぎこちないと思っているのは私だけかと思い、また会う約束をとりつけようとするけど、この3ヶ月一度も会えなかった。






最近、あの出来事はすべて私の夢だったのではないか。そう考えるようになってきた。



そう考えなければ、カレとの距離が果てしなく感じて。





カレに会いたい。

DUPLICATE KEY

私の足枷がひとつ、外れた。





カレが別れた。





正直、この状況に陥ったとき私はもっと動き始めるかと思った。


『彼女』という壁がなくなり、感情の波がもっと押し寄せてくるものだと思ってた。






仲間たちとの飲みで、最後まで話してた私たち。


『触れる』程度の戯れ。
甘えるような寄り添い方。
私を包むような大きな手。

全てが私を刺激してくる。



全てが愛しく感じてくる。




できるだけ長く一緒にいたかった。



でも、もうひとつの足枷が私を縛りつける。
罪悪感が胸をしめつける。





どっちも欲しい。
そんなのうまくいくはずない。




彼を手放せないのは私の弱さ。
カレに揺れ動くのは私の甘え。




私は何がしたいんだろう。
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