初夏が過ぎて、
やっと、
夏の様子の北海道
3月末まで勤めていたところが契約満了で、
4月に新しく就いた職場で、
たった1人の人間と折り合いが悪く、
ひと月あたりから体調がおかしくなった。
試用期間終了時の面談で、その旨を話したところ、周りからも心配されていたようだった。
しかし、長年、社会人をやって来て、もう判り過ぎたこと。
そう、改善されることはないと。
人を変えることは出来ないから、自分を変えるしかない。
もう少し頑張ってみようと。
しかし、長年、社会人をやってきた常識も何もかもが通用しない状況に戸惑うばかりは続き、
悪夢にうなされ、寝汗、両脚のつり、口渇に早朝に目が覚める日々が…。
そして毎日、繰り返されるパワハラ……。
『自分がちゃんと出来てないから言われるんだ』
『自分は出来ないなんて思ってない、あり得ない』
『こんなこと、なんで言われるんだろう?』
『それは私がやったものじゃない、何故に私のせいになってるの?』
『言った、言わないの話なんて、話したところで意味が無い、大人が言うことじゃない』
『あの人はやって良くて、私がやったらダメなのか……』
『私のせいで仕事が進まないんだ……』
『私のせいで仕事が増えるんだ……』
母の介護は苦ではなかった。
食事の支度もイヤではなかった。
母の歯の具合が良くないから柔らかめに食材調理を工夫して、いつも惣菜を数種類を準備していた……。
冷蔵庫から段々、惣菜の容器が空になっていく…。
毎日の母の昼食も準備して仕事に行くけど、
何も作りたくなくなっていく……
帰宅してご飯の支度も辛く、億劫で、泣きたくなる……何も食べたくない…
けれど、母を飢えさせる訳にはいかない。
母が食べられるものを考える、料理する、並べる、母が食べる様子を見る……後片付けをする……
朝、寝汗で気持ち悪くて起きて、
掃除をして、
朝食の支度、
シャワーを浴びて、
身支度して出勤する………
苦痛だ……何もかも辛い……
仕事に行きたくない…そんなことは出来ない…。
料理をしたくない……何かを作らなければならない。
母のご飯を用意しなくちゃ、薬を飲ませなくちゃ……
何も食べたくない…食べなかったらダメだ。
何もしたくない…そんなことは出来ない。
「死んだら楽かな…」一瞬、そんなことがよぎった。
私が、だ。
心療内科を受診すべきか?と、調べるとどこも新患を受け付けていないそう…
どうしたらいい?どうすべき?
毎日、作業をすれば注意され、
与えられた仕事でも、
教えられていないことの確認すらさせてもらえない。
何も言われない日はない。
ダメだ、こんなんじゃダメだ……
もう、無理だー………と思った。
決心のきっかけなんて、沢山あった。
あーいう人間は変わらない。
上司に何度も注意されても、省みることはない。
気付かない。