“特別なことはしない”ハワイ旅、3日目は、さて何をしよう?ちょっぴり遠出するか、ならば、せっかくだから歩いていこう、ということで、いつものアラモアナ、ワイキキ中心街散策からの脱却を図るべく、じゃあ、Leonard's Bakeryのマラサダを食べよう、歩いていこう、であるなら、ワイキキの東端から北上するのではなく、宿泊中のザ・モダン・ホノルル(The Modern Honolulu)から北上して、ちょっと気になっていたオーガニックスーパーに寄って、そのままぐるっと東に進んでLeonard's Bakeryに寄って、南下するコースを選ぶ。

じゃあ、ランチはどうする?Googleマップによると第一チェックポイントのスーパーまで35分、そこからLeonard's Bakeryまで20分、であるなら、その付近でランチが良いかも。でもマラサダを食べるし、せっかくのマラサダチャンスだから、どうせ食べるならおなかがすいている状態でおいしく食べたい、ならばランチは軽めに、なんて話していたら、Leonard's Bakeryの隣に、先日、バナナマンの設楽さんのハワイ番組「バタバタ買い物バケーション」で紹介されていたアサイーボウルの店があることに気づく。初日に食べた店とは違う店。妻がもう一度アサイーが食べたいというし、まあ、軽めのランチとしてはぴったりということで、スーパー→マラサダ→アサイーランチという行程が確定。

あとはそこからワイキキ東端に北上して中心街に入り、お土産でも買って過ごすかという話で落ち着く。ディナーはすでに予約済み。ハッピーアワーがやけにお得な感じがするファイヤーグリルを押さえておいた。とにかく今回の旅は絶賛円安中なのでコスパ意識、ということで、なんとなくのスケジューリングができたので、昨晩、ABCスーパレットで購入しておいたスパムにぎりを食べて、身支度してから出発。いつも僕たちの海外旅はスケジュールぎっしりでとにかく動き回るのが特徴なのだけれど、こうして余白の多い旅も悪くないな、あんまり時計見ない。この時間までにここに行かないと!っていうツアコン感も薄い。

ホテルを出て、ABCスーパレット横の道を北上。見たことない光景というか、マンション?それともコンドミニアム?観光地ではないワイキキの横顔?を眺めつつ、もしもこれらが住宅だとしたら一体、どんな人が住んでいる?リッチチャイニーズの投資物件かな?とか、あんなこんなを考えながら歩いていく。路上のスプリンクラーから放たれる水がキラキラ輝くなか、自転車に乗っている若いローカルとか、散歩しているお年寄りとか、なんか幸せそうに見える。

突き当りを左に曲がってしばらくするとアラワイ運河にぶつかる。川沿いの道をランニングする人やら犬の散歩をさせている人やらが目に飛び込んでくる。なんかローカル。このアラワイ運河には、レンタカーでワイキキのホテルからH1に乗るときに通るおなじみの橋がかかっている。今日は歩いて渡る。運河の向こう岸には緑地帯が見える。Googleマップで確認するとアラ・ワイ・コミュニティ・パークというらしい。広々とした公園にはどう見てもホームレスな感じの人たちの姿がちらほら見える。周囲には日本でいうところの団地?公営住宅っぽい建物が。さっき通ってきた川向うのエリアとは雰囲気が違う。さらにローカル色が強い。

平屋とか二階建ての家が集まる住宅街を抜けて、サウス・キング・ストリートへ。すぐに目的地である「Down to Earth Organic & Natural」が見つかる。ここは地元密着型のオーガニックスーパーで、ガイドブックで見つけて興味を持った。ここではアサイーパウダーとオーガニックコーヒー、チョコレートとアーモンドバターを購入。ぜんぶオーガニック。店の目の前にはなぜか鳥居、Googleマップで確認すると「ハワイ厳島神社の鳥居」とある。どうやら、この周辺、モイリイリ地区は旧日本人街らしく、日本語っぽい名前の歯医者さんとか、ニジヤママーケットとかあるし、観光客丸出しの姿で歩いていると、現地に住んでいるであろう日本人に声かけられたり。たぶん道に迷っているように見られたのかも。



そして再び「路上」へ、ジャックケルアック風。ロードムービーみたいな感覚であたりの光景を見ながら歩く、こういう旅が好き。もちろんドメジャーな観光スポットも良いけど、ローカルな空気を感じるにはあてもなく歩き回るのが一番。しばらく行くと、パンケーキで有名なカフェカイラの本店が見えてくる。あれ?本店って、こんなに…何でもない店なのね(笑)。東京・原宿にて日本初上陸の際に行ったことがあるけど、まったく別な店だな、こりゃ。この素っ気ない、ローカルハワイ風?ロードサイドのアメリカンダイナーの小さい版?みたいな。地元で愛されている店って感じで、僕はこっちのほうが好きかも。



さて、どんどん行こう。H1高架下の大きな交差点を左折してカパフル・アベニューに入る。しばらくいくと二つ目の目的地であるLeonard's Bakeryの看板が見えてくる。この看板のデザインが大好き。なんか、いつも来るたび写真を撮っちゃう。山下達郎の名盤「FOR YOU」のアルバムジャケットみたいな、80年代のFM情報誌「FM STATION」風な、とにかくおじさんキュンキュンきちゃう。
 

昼前という時間帯が良かったのか、平日だからなのか、いつもよりも行列が短め。ここまで1時間くらいは歩いたからか、そこそこおなかがすいている。おなかがすいているときにおいしいものは食べたい、ってことでスタンダードなマラサダを一つずつ購入し、揚げたてを店の前で立ち食い。なんだろうなぁ、なんでこんなにおいしいのだろう。言ってみればシンプルな揚げドーナツじゃないですか、同じような食べ物は他にもあるし、日本でもマラサダ食べたんだけど、なんか全然違う。雰囲気にやられちゃってるのか、ブランドにやられちゃっているのか、洗脳されてしまったのかわからないが、とにかくおいしい!ここで揚げたてをいただける幸せをかみしめる。


さて、ランチ。Leonard's Bakeryの隣にあるThe Sunrise Shackへ。この旅二回目のアサイーボウルだ。小さな店だけどちゃんとイートインスペースもある。ワイキキ中心部にもお店があるのかな。なんといってもバナナ感がすごい。おいしいんだけどね、でも比べちゃうと初日に食べた店「トロピカルトライブ」のほうが…なんて言っちゃダメですね。


おなかにやさしいランチを終えて再び歩き始める。カパフル・アベニューを南下していく。この通りには有名な店がけっこうあるのね。例えば、ロコモコで有名な「レインボードライブイン」とか、アヒポケ専門店「オノシーフード」とか。オノさんのほうは行列できてた。ググると「ハワイで口コミNo.1のポケ専門店」ってあるから、今度来てみよう。



公立図書館を過ぎたあたり、左手にはHonolulu Zooが見えてくる。懐かしいな。娘がまだ小さかったときにきたな。印象深いのは、ここの動物たちはみな元気に動き回っていたこと。あんなにアクティブな陸ガメはじめてみたわ、やっぱ気候が良いのねって感心したものだ。右手に見えるバーガーショップ「テディーズビガーバーガーズ」も家族にとって思い出の店。気が付けば、そこここに思い出の場所があって、こうして目にするたびに記憶の扉が開かれて当時の感情もよみがえってくる。

そしてビーチに突き当たる。やっぱワイキキといえばビーチでしょ。っていっても、もう何十年も水着になって海に入ってなんていないけど、眺めるだけで満足、海風を感じるだけで満足、何度来ても、何度眺めても満足感が上書きされる。

いつものカラカウアアベニューをずんずん歩いていく。毎度のデューク カハナモク像前で記念撮影して、はじめて家族でハワイに来た時に泊ったハイアットリージェンシーを眺めながら思い出話をしたり、そしてお土産ショッピングタイムに流れ込む。ロイヤルハワイアンセンターのDEAN & DELUCA HAWAIIでクッキーを、はちみつは「アイランド・ヴィンテージ・コーヒー」がリーズナブルでおいしいそうだよねとか、あとは娘の旦那にスタバのご当地マグカップ買ってあげたり。ディナーまで時間があるし、荷物でいっぱいだからいったんホテルに帰って出直そうと、例のビーチ沿いの道を行く。何度も何度も通ると、この光景が日常になっていく。贅沢な日常。

 


ホテルに荷物を置いて、ピンクラインに乗って再びワイキキ中心街へ。街中に差し掛かったところで急に雨が降ってきた。いつもの通り雨だよね、と高をくくっていたら、なかなかやまない。山のほうを見るとうっすら虹が見える。でも気になるのはこの雨。傘は持ってきてないしなー。バス停から屋根があるところとか、店頭のひさしとか次々移りながら進んでいく。雨脚が強いときは雨宿り、ちょっと弱まったら走って次の待機場へ、みたいな感じで。なんとか時間通りに予約していた「ファイヤーグリル」に到着。クヒオ通り沿いにあるこちらのお店は、2020年に閉店しちゃったトニーローマで働いていたシェフがオープンしたという、BBQベイビーバックリブをメインとしたお店。元祖トニーローマにはいったことがなかったけれど、前々から気になっていたのに閉店したので残念だなーと思っていたからよかった。しかもハッピーアワーがお得だし。

 

名物のBBQベイビーバックリブ以外に、タコス・ウィズ・プライムリブとグリルド・アスパラガスをチョイス。そして、まずはビールで乾杯。雨降ってちょっと肌寒くなったけど、やっぱビール飲んじゃう。けっこう歩いたしね。ハッピーアワーだし。タコスとアスパラはおいしかったし、BBQベイビーバックリブは、まあ、なんかアメリカ人が好きそうな味(笑)というか、ケチャップ強めのBBQソースが古き良きアメリカンで、まあ、ビールが進む。一番うまかったのが、大きなエビのガーリックシュリンプ。スタンダードなフードトラックのアレと違って、もっと本格的なグリル料理って感じ。ハワイのエビってなんでこんなにぷりっぷりしてうまいんだろう。けっきょくビール二杯飲んじゃって上機嫌。

 

 

店を出たら雨があがっていた。よかった。実は今日、ビーチで花火があがる予定で、雨だったら中止の可能性もあったから、なんとかなりそう。とにかくよかった。腹ごなしにインターナショナルマーケットプレイスに立ち寄ってフラショーを見たり、僕らの大好きなシェラトンワイキキのロッキングチェアとか、今回は見送ったけど、大好きなDUKE'S WAIKIKIの賑わいとか感じながら、時計を見たらけっこう良い時間、もうすぐ花火があがる!

 

 

やばい、のんびりしすぎた!急がなくちゃ!ってことでいつものビーチ沿いの道へと向かうと、そりゃそうだよね、たくさんの人、人、人…。予定では、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾートあたり、至近の距離で観賞しようってことになっていたけど、このままではたどり着けないかも…。とにかく急ごう。夜の海を左手に、人波をかき分けながら進む。たくさんの人、様々な国籍の人がいる。みんなハワイのビーチで花火を見るという特別な時間を前にワクワクしているのがわかる。ワクワクは伝染する。なんとか滑り込みでヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾートまで来た!そして花火が上がる!人々の歓声も上がる!気分も上がる!わずか数分の出来事なんだけれども、だからこそかけがえない。

 

もうここまで来たら僕らが泊るホテルは目の前。一日たっぷり歩いた、心地よい疲労感に包まれる。シャワーをあびて、ワイン飲みながら夫婦でだべっていたらすぐに眠くなった。眠るのももったいないけど、でも眠っちゃう…。
その4.に続く。

ハワイで迎えた2日目の朝の目覚めはすっきり。到着した日って寝不足で、なおかつ強度な時差ぼけだから、ベッドに入った途端、熟睡しちゃうんだよね。おかげで2日目は朝から絶好調。天気は…残念ながら快晴って感じではないけれども、薄曇りだから歩き回るにはちょうど良いかも。

朝食は、昨日、ABCスーパレットで買い込んでおいたカップヌードル(シュリンプ)と、これまたシュリンプサンドイッチというエビ尽くし。またまた写真撮るのを忘れたが、大きなコッペパンに刻まれたエビやら野菜やらをマヨであえた具を挟んである、なかなかボリューミー。夫婦二人でシェアして大満足。


今日も特に予定は決めていない(笑)。一応、ディナーだけは予約してあるけれど、あとは全くの白紙状態。思いのまま気の向くまま過ごそうってことで、朝食食べながら作戦会議して①アラモアナのフードコートでガーリックシュリンプを食べる、②ワイキキ周辺をうろうろするという、大きな二つのテーマだけざっくり大雑把に決めておいて、じゃあ、まずはアラモアナ方面に歩いていこうと外に出る。

薄曇りの空の下、Tシャツ一枚だとちょっと心もとない気温かな。おしゃべりしながらAla Moana Bouelvard Bridgeを渡っていく。左前方にアラモアナパーク、その向こうに海が見える。昨日も海を見たけど、今日も見たいし、こうして見たら見たで、なんか“僕たちハワイに来たんだなぁ”って、またまたうれしい気持ちになる。きっと明日もそう思うんだろう。何度だって嬉しい気持ちになれるのがハワイ。



午前中のアラモアナは、昨日よりもさらに人影まばら。主たる目的は、カフクからアラモアナのフードコートに移転したFUMISのガーリックシュリンプを食べること…なのだが、さすがにランチには早すぎる時間。またまたショッピングモールをぶらつくことに。メイシーズにいったり、もう一度ドジャースショップをのぞいたり、草間彌生のかぼちゃアートを見たり、11時前くらいになって早めのランチにしちゃおうってことでフードコートに向かう。



このフードコート、家族ではじめてハワイに来た時にも食事したなぁとか思い出しつつ、目的のFUMISの前に。ぜんぜん人は並んでないし、フードコート自体もまだ混んでないから席も取れそうだし、すぐに難なくありつけそう。妻が席を探しつつ、僕が注文するという役割分業で、あーうれしいな、久しぶりにFUMISのガーリックシュリンプを食べられるとワクワク。これまでにハワイで何店舗か試したことはあったが、やっぱりここのが一番好き。懸念点は、あのフードトラック時代と味は変わらないのか?ってこと。まあ、最後に食べたのが6年前だから、厳密に味を覚えているわけではないし比較もできないけど、カフクに店があったときには、そこにたどり着けたというときめきというか、車じゃないといけないよねっていう特別感とか、俺、ハワイで運転しちゃってるよねっていう優越感とか、いろんな気持ちもスパイスになっての味だったかとも思うけど。

 

 


番号で呼ばれて、商品を取りに行って、席について、ジャジャーンっと、いざオープン。おぉ!相変わらずエビはでかいし、香ばしきガーリックの良い匂いが蓋を開けたとたんに放たれて食欲を刺激。あとで知った話だがエビの数も変わらず7尾、変わったのは価格くらいかしら、もちろん大幅アップ(汗)



いっただきまーす!
久しぶりのFUMISのガーリックシュリンプやいかに!細かい差分はよくわからないけど、相変わらずうまい!うまけりゃ万事OK!ぷりっぷりの食感だし、ちょっと濃いめのガーリックバターの味がガツンとくる。いやいや、これですよ、これ。私のなかのガーリックシュリンプってこれが定番、これ以外はガーリックシュリンプとは呼べないという偏見。これで何回目だっけ?4回目?サイコーっすね、FUMISバンザイ!
もはや、これで今日の計画的ミッションのひとつが完了しちゃった。

食後にアラモアナ内の書店に行ってお土産を物色。6月に出産予定の、私たちの初孫のためになんか買おうかねってことで、布絵本を購入。海外の書店って楽しいし、でかい。欧米の人って、けっこう本を読んでるイメージがあるなー。ホテルのロビーとかプールサイドでも読んでいる。日本人よりも本が身近にあるように思える。だからなのかこんな大きな書店もにぎわっているし、立ち読みだけではなく購入している人も多い。僕も本が好きだし、ずっと仕事が忙しくて読めていない時期もあったけれど、ここ数年間は意識して読むようにしている。エンターテインメントとしての読書、自己啓発本なんか読まないけど、推理小説とか文芸が好きだし、だからこんなに大きな書店で本に囲まれていると幸せな気持ちになる。もちろん英語本だからまったく読めないけど。



昨日も顔出した「Foodland Farms Ala Moana」に寄って晩酌用のワインを買っていったんホテルに戻る。荷物を置いて午後はワイキキ方面へ、ここはトローリー、ピンクラインに乗っていくことに。イリカイの前のバスストップから乗車して、もちろん2階席を陣取る。ハワイアンビレッジの前を通り、サラトガRD(Saratoga Rd)からエッグスンシングス(Eggs'n Things)のサラトガ本店の前を抜けて、カラカウアじゃなくって一本裏手のクヒオ通りに入る。今日もにぎわっているな。旧Tギャラリア(2026年1月閉鎖)脇のバスストップで下車して、例によってロイヤルハワイアンセンターインターナショナルマーケットプレイスで一通り、お土産を物色。ちょうどちょっと前にロイヤルハワイアンのDEAN & DELUCA HAWAIIで限定のトートバックが売っているっていうのをTVで見ていたので気になって確認しにいってみる。けっこうかわいいけど、妻はこういうの欲しがらないので、ワイキキ店限定のお菓子とか食品を見て回る。いつもお世話になっている外注クリエイターさんとか妻の友人に買っていくものの目星をつけて回る。

インターナショナルマーケットプレイスにある「ターゲット (Target)」っていうスーパーのなかのスタバでご当地ミニマグが売っていて、そういえば娘の旦那さんがコレクションしていたなって思い出して、頭の中のお土産購入リストに追加したり、妻は自分たちより周囲の人に気を使って優先する傾向がある。僕もそういう姿勢を見習わなくっちゃ。



ハワイに来るたびに顔出している「88ティーズ」にも顔を出さないと。相変わらずのごちゃっと陳列は嫌いではない。まるでトレジャーハンティングのような気分になる。僕は何も買わなかったけど、妻が友人のお土産にトートバックを購入した。その後もぶらぶらは続く、そう、本当にただぶらぶらしている。二人でおしゃべりしながら、気になった店をのぞいたり、お土産を見たり、ハワイの思い打話をしたり、それだけでいい、それだけで満足、それだけで幸せ。



今日のディナーは、宿泊中のザ・モダン・ホノルル(The Modern Honolulu)のそばにあるチャート・ハウス・ワイキキ。ここもまた僕らのハワイ旅には欠かせない場所で、もう何度訪れたろう?今回も決してチャートハウスのそばのホテルを選んだわけじゃなく、たまたまホテルのそばにチャートハウスがあったって感じだけど縁があるというか、なんか大好き。



ディナーにはちょっと早めの17時からの予約だったが、ワイキキ中心部で、なんか気が付いたらちょっとやばい時間になっていて、例のビーチ沿いの道を急ぐことに。途中、小走り、そして最後は80%疾走で駆け込んだ。



案内してくれたのは開放された窓際、ヨットハーバーの目の前の特等席。ハワイの海風を感じながら食事ができる最高のシチュエーションだ。まずはビール!そしてここの店のスペシャリテであるクラムチャウダーをボウルで。これ、毎回頼んでるかも。濃厚でおいしい。もはやスープじゃなくってシチュー、ビールにもよく合う。



案外うまかったのがズッキーニのフライ。サイズが大きいせいもあって、外はパリッと揚がっていながらも、一口食べるとジューシーでズッキーニのうま味汁が口の中に広がる。なかなか!いける!



メインは分厚いヒレステーキ。すっとナイフが入る柔らかさ。アメリカ圏で食べるステーキって、どうしてこんなにおいしい、もしくはおいしく感じるのか?マッシュポテトもうまいっすよね、日本ではあんまりだけど、これまたアメリカ圏では大好物になるから不思議。



僕はビールを二杯、妻はビールの後でモヒート飲んで、沈みゆく夕陽を見ながら、またまたなんだか幸せすぎて怖いって気持ちになる。ちょっと眼がしらも熱くなる、最近、年を取ったせいか涙もろいし。あと何度、この光景を見れるのか、いや、何度だって見れるよう、仕事を頑張んなきゃと心に誓ったり。



ディナーの後は例のABCスーパレットで朝食(スパムにぎり)を買ってホテルへ。チャートハウスもABCスーパレットもホテルもめちゃ近くて便利じゃないっすか。今日も楽しかったなー、明日、なにしようっか?なんて、夫婦でワイン飲みながらとりとめのない会話をしているうちに眠くなった。そして夢の中へ。
その3.に続く

6年ぶり、8回目の夫婦ハワイ旅に行ってきた。正直言って、このタイミングでハワイに行くつもりはまったくなかったのだが、無料宿泊券をもらっちゃったんで行くっきゃないって気にもなる。あれはさかのぼること7か月ほど前、小田和正のライブに参戦するために、会場からほど近いヒルトンに宿泊したのだが、例のタイムシェアの説明会参加の勧誘に乗っかって。正直、数年前にも一度、説明会に参加して無料宿泊券をゲットしたこともあったし、まあ、年齢的にタイムシェアの仕組みを改めて確認してもいいかなぁと思って(決して無料券狙いではないっすよ)。で、結果的には諸々の事情からタイムシェアの権利購入には至らなかったのだが、しっかり無料券(3泊)をゲット。年末年始は当然、対象期間から外れているし、どうせだったらもう少しハワイにいたいよねってことで、もう2泊、自腹で別なホテルを手配して5泊想定だとしたら、連休をうまく使って前後、仕事が調整しやすそうな日程ということで2/18-2/23を選んだ。

やっぱり何度行っていてもハワイは特別というか、6年ぶりだから、手配したとたんにワクワク。早く来い来いハワイ休み、ってことで当日を迎えた。21:55発JAL072便。実はJAL便でホノルルに行くのは初めてで、エコノミーでも席はゆったり気味だし足元も広い、しかもトイレがウォシュレット。なんとも快適だなぁと。6時間半フライトなんて、昨年9月の北欧旅に比べたらあっという間の感覚。改めてハワイって近いのねって思った。
現地時間9:40にダニエル・K・イノウエ国際空港に降り立つ。気温は23℃くらい? 日本の夏に比べて湿気の少ない、独特のさわやかな空気に包まれると、“ハワイに来た”と実感。やっぱ大好きだわ、ハワイ。多少寝不足であっても気分はあがる。

ちょっぴり歴史を感じる通路を通って到着ロビーへ。イミグレーション待ちの行列がエグい。めちゃ混んでる。日本人はそれほどいないのか。韓国の方、中国の方、国籍の区別がつかない欧米人の方も多い。1時間近く待ったかな。無事入国審査を終えて外へ。この空気、この日差し、久しぶりだけど久しぶりに感じない、昔っから仲良くしている友人みたいな感覚。最高っすね、ハワイ、って心のなかで何度も言っちゃう。

宿泊先は説明会参加で無料券をゲットしたザ・モダン・ホノルル(The Modern Honolulu)。ワイキキの西端、アラモアナショッピングセンターにほど近い場所に位置している。僕らが6年前に宿泊してすっかり気に入ってしまったプリンスワイキキ(実は後半、自腹手配のホテルはここ)の隣の隣にある。ワイキキの中心街からは歩いて20分くらいの距離かな。ホテルまでの移動はチャーリーズタクシーを手配していた。予約時にカード決済ができて、チップも含まれているし、現地支払のわずらわしさがない。空港に到着して指定の番号に電話すると日本人がピックアップ場所にアテンドしてくれる。

通りを挟んだビル駐のなかの指定の場所に行ってタクシーに乗る。空港の構内から外へ出ると、懐かしのH1からの、右手に湾港地区、左手には遠く山並みとか見えて、もうもう、ただただワクワク。ハワイに“帰ってこれた”みたいな感覚になっちゃう。おかげさまで、これまでヨーロッパやアジア圏も含めて何か国も行ったし、ハワイにも何度も来ているのだけれども、やっぱりここは特別。飽きないのですよ。まあ、観光客もショップ店員も日本人が多いし、言葉のストレスも治安的にも他国特有の緊張感もないし、他の国みたいな刺激はないのかもしれないけど、やっぱりハワイは好き。こうして何度も訪れることができることに感謝しちゃう。誰に?ってことではないけど。

実は今回のハワイ旅、特別な予定を詰め込んでいなかったりする。もう、けっこう主要観光スポットは行きつくしていて、ノースショアドライブもクアロアランチの乗馬体験も、ハナウマ湾もシーライフパークもホノルルZOOもパールハーバーも行ったし、コオリナにも宿泊したし、アウラニにも宿泊したし、ワイケレ・プレミアム・アウトレットにも行ったし、カカアコのウォールアートも見たし、ダウンタウンにも出雲大社にも行ったし、ラ二カイとかカイルアとか有名ビーチにも行ったし。

で、今回はノースのカフクにあるガーリックシュリンプで有名なFUMISに行くためだけにレンタカーを手配したんだけど、実はその店、カフク店が閉店となってアラモアナのフードコートに移転したって直前に知ったので、だったら無理にロングドライブする必要もないねってレンタカーもキャンセル。ほぼノープラン、のんびり気ままな大人の何にもしない癒し旅ってコンセプトで楽しむことにした。で、この円安ご時世、外食もバカ高いんで、うまくデリとかフードコートも活用しつつ、観光客じゃなくて現地ロコみたいに過ごすか―って。レストラン2か所だけ予約を入れて、あとはフリープランで過ごすことにした。

11時くらいにホテルについた。チェックインは16時なんで時間は十分にある。荷物をあずけて身軽になって、プールが見えるベンチに座ってのんびり。寝不足だし、油断するとウトウトしちゃうけど、それがまた気持ちが良いというか幸せな気分に。ハワイにきて時間を無駄に過ごすなんて、めちゃ贅沢なことですよ。



初日のランチは、ヘルシーにアサイーを食べようということで、口コミで評判の良いトロピカルトライブへ。ワイキキ界隈に2店舗あるのだが、たまたまホテルの近くに本店があってラッキー。ローカルな商業ビル?の一角にある店舗に行くと日本人の店員さんが接客してくれる。おすすめのブラジリアンアサイーの「トロピカルトライブボウル・プレミアムトッピング」をオーダーし、なんか素っ気ない(けれども、そこがロコっぽくて良い)席で食べる。前回は有名な「ホノルルコーヒー」のアサイーを食べたけれど、こっちのほうが好みかも。けっこうボリュームあるし、なんかバナナがうまい。妻も大満足。ニコニコしている。やっぱりハワイは、ここにいるだけで人を幸せな気持ちにさせる。

 

 

ちょうど食べているときにホテルから「お部屋の準備ができた」というメールが入る。大幅に早めにチェックインができてラッキー。すぐにホテルに戻って部屋に入る。無料の部屋ですからね、贅沢はいいませんが、それでもかろうじてヨットハーバーが見える。ワイキキビーチフロントの海ドーン!も良いけど、このヨットハーバービューも好き。思ったよりも早く部屋に入れて一息ついたので、やっぱりワイキキ中心街にあいさつにいかないと。ってことで、一息ついてから外へ。

そんなに暑くはない、むしろ心地よい風、ワイキキ中心街まではちょっと距離はあるけどトローリーなんて使わない。ビーチ沿いを歩くのだ。ホテルのロビーを出て、海側に回り、イリカイホテル(Ilikai Hotel & Luxury Suites)のプールサイド横の高架通路を歩いていきたいと階段を探す。高架通路をいかないと、イリカイの駐車場のなかをは歩く羽目になる。せっかくだからちょっと高いところから海&ハーバーを眺めたいじゃないですか、ハワイですからね、四六時中、海を感じていたい。

 



で、階段見つけてあがっていくと、どうやら僕らが泊っているザ・モダン・ホノルルとこの高架通路がつながっていることがわかる。で、海を右手に見ながらワイキキ中心街方面へ。本当に久しぶりだけれど6年という月日を感じさせない、なんか身近な存在感っていうのも、ならではの魅力。そしてヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキビーチ・リゾートの目前に広がるデューク・カハナモク・ビーチ&ラグーンに。ここの景色がなんとも大好きで、思わず記念写真を、そしてSNSにアップ。もっと中心街のほうが、それっぽい写真が撮れるのだろうけれど、なんか、ここ好き。

 



そしてビーチ沿いの遊歩道を行く。波光きらめく海を眺めながら、ハワイ特有の少々乾いた気持ち良い風を感じながら、妻とおしゃべりしながら歩く、この時間、なんかかけがえのない幸福感を感じてしまう。そりゃ、アクティビティやショッピングやおいしいものを食べるのも楽しいけれど、こういう何気ない時間にさえ満足しちゃう。

20分くらい歩いて、アウトリガーリーフの脇から中心街へ。トランプタワーはオーナーが変わっちゃったみたいだけど、このあたりのホテル模様は相変わらず。僕らも何度もお世話になった。ビーチウォークのパブは相変わらずにぎわっているし(行ったことないけど光景が好き)、エリア最大のABCマート38号店は何度も通ったから一気にいろんな思い出がよみがえってくる。あの時は娘も小さかったなぁ、今じゃ結婚もしちゃって…、なんて、時の流れを感じつつも、何度来ても変わらないときめきが覚える、それがワイキキ。


カラカウア・アベニューを眺めたり、ロイヤルハワイアンセンターインターナショナルマーケットプレイスあたりをぶらぶら。テナントは多少変わっているのだけれども、このオールドハワイ感のあるロイヤルハワイアンは大好き。ゆったりしたBGMも身体にしみこんでくる感じ。インターナショナルマーケットは改装される前のごっちゃごっちゃした時代が好きだったんだけど、やっぱ顔出しちゃうよね。今でも往時の名残を感じさせる露店がプレイス脇に並んでいる。実は僕が愛用しているパワーストーンはここで買った。もう何年ぐらいしているのだろう。毎日肌身離さずつけている。今は、ドバイで購入したパワーストーンと合わせ装着。ハワイのストーンのおかげで仕事も順調って感覚がある。思い込みが激しい性格。



ひと通りぶらっとしたら、さすがに初日は時差とか睡眠不足とかで疲労感を覚え始める。気持ちはワクワクだけど身体がね、やっぱ年齢かね。今日は外食じゃなくってデリにしようって最初から決めていたので、とりあえずアラモアナセンターの「Foodland Farms Ala Moana」に行ってみようと。歩いていくのもアレなので、ピンクラインに乗ることに。JCBカード持っていると乗り放題だし、今回は、ちゃんとコスパを意識した旅にしようってテーマもあったし、使えるものは使う。

旧Tギャラリア(2026年1月閉鎖)脇のバスストップから乗ると、なんとワイキキの街をぐるっと回るコース。そっか、カラカウア通りは一方通行だしね。2階席に陣取って観光バス気分で、ファサードが素敵なモアナサーフライダー前を通って、デュークカリモクビーチでデューク像にあいさつ、一本裏手のクヒオ通りを北西へ向かって走る。あぁ、こっちの通りはずいぶん変わった、見覚えのない新しい店もいっぱいあって、にぎわっている。丸亀製麺は相変わらず並んでいる。眺めているだけでめちゃ楽しい!観光バスみたい!身体は疲れていてもちゃんとテンションはあがるのだ。

そしてピンクラインはアラモアナセンターに。久しぶりだなぁ、やっぱりちょっと挨拶しないとって、疲れて身体を奮い立たせてぶらっとショップをのぞいてまわる。平日だから客もまばら。でも、この雰囲気が好き。まあ、どこに行っても楽しいってこと。ユニクロで限定Tシャツ買おうか迷ったり、ドジャース公式ショップでキャップ買うかどうか迷ったりしながら、だんだんいい時間になってきたので目的の「Foodland Farms Ala Moana」へ。なんたって、ここのウリはポケでしょう。スタンダード&ごま油味の2種類をご飯の上にのっけてもらって丼にして、あとはフライドチキンを購入してホテルへGoBack!ビールは、ホテルの目の前にある僕の大好きなABCマートでゲットすることに。

アラモアナパークの向こうの海を横目に歩いていく。なんか公園の巨木が倒れていて、回収工事が行われている。永遠に同じ景色を見続けられるわけではない。形あるものは劣化し、やがて消えていく。美しいものは後回しにしないで、見れるときにこの目に焼き付けておきたい。やがて僕らも歳を取って記憶が薄れてはいくだろうけど。

 



アラモアナパークには、ホームレスの姿がちらほら。彼らが生活するテントの向こうに美しい海が広がる。Ala Moana Bouelvard Bridgeを渡ってプリンスワイキキの脇を通ってABCスーパレットへ。そこそこ品ぞろえがある。ハイネケンとなぜか追いポケ(サーモン)と朝食(シュリンプサンド)を購入してホテルへ。シャワー浴びてから飲みがてら夕飯食べつつ落ち着いて、「あぁ、夕飯の写真とってないね」なんて夫婦でおしゃべりしていたら睡魔が襲ってきた。今、日本時間で何時なんだろう?って思いながらソファで寝落ちして、妻に起こされてベッドに行ってすぐに寝た。前後不覚。
その2.に続く

北欧旅最終日の朝、少し寂しい気分になる。しかし、時間いっぱいまでぎっしり楽しむのが僕らの鉄則。早起きしてホテルスパ併設のサウナへ。今日も例外なく、スタッフさえ不在、夫婦完全貸し切り状態。ちゃんと3本+クールダウンで整ってから朝食へ向かう。

昨日と同じビュッフェメニューに加え、追加でオムレツと朝シャン(シャンプーではないほう。正確に言うとシャンパンじゃなかったけど)をオーダー。どちらもホテルの何周年か記念(本記事執筆時点で失念)で追加料金なしだというから贅沢してみた。朝シャンは効く。すぐに楽しくなる。やっぱりフレッシュサーモンはなかったが、サーモンロールと加熱して冷やしたサーモンはしっかりいただいた。おいしい。これもきっと忘れられない思い出の味になるだろう。

今日のフライトは15:55なので、空港までの移動時間を考えて、少なくとも午前中いっぱいは観光できる。朝食を終えて身支度を整え、軽く荷物をまとめておいてヘルシンキの街へ。まずは象徴的なヘルシンキ大聖堂へ向かう。歴史を感じさせるビルの間を縫うようにトラムが走る街は例外なく素敵だ。朝の風は頬に冷たいけれど、歩いているだけで幸福な気持ちになる。



しばらく進んでヘルシンキ大学の脇を通れば、すぐに大聖堂が見つかる。真っ白。フランス/パリのモンマルトルにある大聖堂を思い出す。こっちのほうがさらに清廉なイメージ。残念ながら一部修復中だったけど、肝心な部分が全部カバーされていた数年前のロンドン・ビッグペンの時計台よりマシか、あのときは超絶ショックだったけど。とにかく白い聖堂は清潔で中立的でクリーンな感じがして好き。青空に映えるし。



大聖堂を背に、トラムの線路を横切って港方向へと下っていくと、次の目的地のサウナショップ「Finnska Souvenirs / Sauna Boutique」へ。ここではバイキングスタイルの角が生えたサウナハットを購入。僕らのセカンドハウスである山梨の家近辺の市営サウナか、どっかのこじゃれたサウナで娘の夫と二人でかぶってデビューしようと思ってのチョイス。きっと喜ぶぞ。ここサウナショップにはほかにもいろんな種類のサウナハットがあったけれど、サウナ用品だけでなく普通のお土産も並んでいる。僕らが買い物をしていると若い日本人男性の3人のグループが入ってくる。彼らのお目当てもやっぱりサウナハットのようだったけれど、案外無難なチョイスをしていた。保守的(笑)。っていうか、こないだのロウリュでもそうだったけれど、日本のサウナブームがそのまま、ヘルシンキにしみ出している感じでなんだかおかしい。



店を出て港に向かう。一昨日に記念日ディナーを楽しんだ「Kappeli」が右手に見えて、その目の前には「バルト海の乙女」像、その向こうに港が広がっている。港町ヘルシンキにはカモメがよく似合う。ストックホルムのカモメよりはもう少しシャイというか、控えめな感じ、あくまでイメージだけど。



港に面したオールドマーケットホールに足を踏み入れる。ここは19世紀に建てられた屋内市場で、なかに入ると小さなひと区画ごとに一店舗が入っているモールみたいで、フードが中心なのかな。僕らの大好きなフレッシュサーモンもいっぱい並んでいて、ホテルじゃなくてこっちで朝食食べればよかったーなんて夫婦で会話しながら歩く。

 

 

サーモンたっぷりのサンドイッチとかすごく食べたかったけれど、さすがに朝食の二度食いは……なんて思っていたら、キャビアの専門店を見つけてしまい、陳列棚のなかのサーモンタルタルが神々しく光っていて、これは試してみるしかないでしょうとオーダー。

 

二人でシェアしようということになったが、何か飲み物をという話になって妻がシャンパン飲みたいといいだす始末(笑)。朝食二度喰いに加えて再び朝シャン(こっちは本物のシャンパン)。脂がのっていてねっとり濃厚なサーモンタルタルに、これまたねっとりキャビアが相まって最高すぎた。もちろんシャンパンとのマリアージュも最高、なんとも贅沢な時間。しかもお姉さんがキャビアの味見をさせてくれて、船の中のビュッフェで食べたのものと全然違う、こりゃうまいよねと小さな一缶、お土産に買っちゃった。商売上手なお姉さんがピースサインで勝利宣言。



チェックアウトの時間が迫ってきたので港を後にし、ホテルへの道を急ぐ。何度も行き来したエスプラナーディ公園界隈の光景もこれで見納めになるかと思うとちょっぴり寂しくもなる。今年59歳、いくつになるまでこうやってアクティブに海外個人旅行を楽しめるのだろう。残された時間はそれほど多くない、なんて考えながら歩く。

最後に、歴史ある百貨店ストックマンの地下食品売り場に立ち寄って、一昨晩「Kappeli」でおいしかった例のキャラメルっぽいバターを探したけれど見つからず、情報求む(笑)。急いでホテルに戻り、お土産をパッキングしてチェックアウト。荷物を預けてランチに。今日は、妻からのリクエスト、フィンランドらしい、自然が感じられるカフェってことで、彼女が見つけた「Blue Villas Cafe」に向かう。このカフェがいいのが、ヘルシンキ中央駅から徒歩圏内にあるということ。駅を挟んでホテルとは逆、すなわち北側のこれまで一度の足を踏み入れなかったエリアに入っていく。

駅前は国際的なコンサル会社が入っているようなオフィスビルがいくつかあるのだが、そこを抜けるといきなり大きな公園にぶつかる。

 

公園沿いの緩やかな坂道を登っていくと海なのか湖なのか、水辺が現れて、ちょっと小高い場所に屋外席オンリーの「Blue Villas Cafe」が。ちょっと肌寒い日ではあったけれど、温かいコーヒーとシナモンロールとキッシュを注文して、水面をながめながら味わえばなんかほっこりフィンランド的。

  

いつまでもこうして北欧旅最後のランチタイムを味わいたいと思いきや、時間に限りがあります(笑)。ホテルに戻って荷物を受け取り、親切なホテルマンに別れを告げていざ、ヘルシンキ中央駅へ。ここから国営鉄道に乗って空港に向かう。

券売機が見つからなかったので駅員さんに聞くと、車内でクレジット決済ができるという。空港行きの電車は一番端っこのホーム、けっこう歩くな。スーツケースゴロゴロ転がしながら、素敵なヘルシンキの街にさよなら。電車はすいていて、時間通りに出発。車窓の外に広がる、緑の中にぽつんと一軒家という、いかにもフィンランド的な光景を眺めながら進む。

ヘルシンキ空港はカフェもショップも充実していて、妻と娘用のお土産として頭に葉っぱがくっついているかわいいサウナハットを購入。男はバイキング、女性は葉っぱつきという愉快な4人で今度、男女共用サウナに行こうという話で盛り上がる。

まずはヘルシンキからストックホルムまでフィンエアーで飛んで、ストックホルムから先は往路と同じ、チャイナエアでストックホルム→北京→羽田というルート。ストックホルムで3時間のトランジットを予定していたのだが、なんとフィンエアー/ストックホルム行きの便が1時間の遅延になるとのこと。けっこうギリギリになっちゃうなーという感じになった。しかもストックホルムではターミナル2からターミナル5に移動しなくてはならない。どのくらい距離があるのかわからないけれど、昨年、ドバイから帰るときに経由したシンガポールのチャンギ国際空港でめちゃくちゃ走ったことを思い出させる。

まあ、とにかくテキパキ行動ってことでストックホルムで降りて荷物を待つも、なかなか出てこない…。運悪く最後の最後にターンテーブルに現れたんで、すぐに下ろしてターミナル5に向かうが、道案内看板を見ながら行けども行けども遠くてぜんぜんたどり着かない。最後に往路での乗ったアーランダエキスプレスに乗ってターミナル5へ、ようやく到着して、さらに免税の手続きに時間がかかって(本来そこにいるはずの職員が席を外していて、インターホンで呼び出して15分くらい待たされた)本当にギリギリでチェックインできたときには汗だく。これまたギリギリで航空機に乗り込んだ。

さらばストックホルム、さらば北欧。実際に行ってみて、北欧がさらに大好きになった。本当に素晴らしい旅だった。ここから9時間ちょっとかけて北京に向かい、そこで3時間のトランジットを経て東京に向かう。航空機内では旅の余韻に浸る暇なくぐっすり眠ってしまった。北京までは本当にあっという間。東京に戻ったらまた現実が始まる、別に嫌じゃないけど。楽しいことがあるからまた頑張れる。今度は夫婦でどこに行こう。二人が元気でいる限り、僕らの旅は続いていく。
 

ヘルシンキで迎える初めての朝、6時前。カーテンを開いて、窓の外を眺める。当然のことながら、通りを歩く人もまばらで、まだ街も目覚めていないように見える。早起きをしたのは、何を隠そう、昨日、部屋をアップグレードしたときにもらったサウナの優待券、朝の6時から使用できるという条件が付加されたからだ。

昨日、フロントマンから、男女共用だが(たぶん)、水着はマストではないと、でも、ちゃんとタオルは巻いていてね的な話があったような(たぶん)。でも、妻はさすがにタオル一枚では不安なので水着をもっていこう、しかも早朝ならほかの客もいないだろうからってことでこの時間を選んだ。

地下階にサウナがあるって話だったけれど、少々迷って、もう一度フロントのお兄さんに聞いたら、二つあるエレベーターのうち、左側のみサウナがあるスパ階へと降りられると。たぶん、昨日のお兄さんもちゃんと説明してくれたのだろうけれど、英語力が不足しているがゆえに30%程度の理解度なのか、肝心なところが聞けていない。でも、“なんとかなっちゃう”の精神でこれまでの海外旅行を乗り切ってきたのだから、我ながら度胸がある。

ってことで無事、サウナのあるスパへ。先客どころか受付の人もスタッフも誰もいない。フロントにロッカーキーが2つおいてあったから勝手に使って、水着に着替えてサウナを探す。誰もいないけれども、ちゃんとサウナはあったまっていて、貸し切り状態だ。温度70℃くらいで、ロウリュしながら温まる典型的なフィンランド式サウナを3セット堪能し、てきぱき着替えて朝食へ。ダラダラしている暇はない。なぜなら今日はフェリーに乗って越境、今回の旅では三か国目、エストニアの首都タリンに向かう予定だから。

エストニア!
まったくなじみがない国ではあるが、ここヘルシンキから船旅でわずか2時間、多くの日本人観光客がヘルシンキとセットで訪れるのだという。

部屋に戻って窓から空を見上げると、快晴とまではいかないが、雲の合間に青空が見える。海の向こうのエストニアの天気はどうだろう。フェリーの出発時間は10時30分。昨日、ストックホルムから乗ってきたTallink Silja Lineに乗る。確か港からここまで、20分弱の距離だったので逆算。とにかくてきぱき行動すべし。

朝食会場はフロント横にある雰囲気の良いレストラン・バー。受付のお姉さんが「ここでは初めての食事か?」と聞いてきたので「Yes」と答えると、丁寧にビュッフェの内容について教えてくれる。温かい料理と冷たい料理、パンとデザートに大別されていて、温かい料理はアメリカンブレックファースト様式、冷たいほうはサラダやチーズ、魚料理が並ぶ。

あれ?サーモンはあるけれど、僕らが愛するフレッシュなアレではない?蒸したのか、ローストしたのか、とにかくいったん火を入れてから冷やし感じのサーモンがある。あとはサーモンロール。ここまで主食のように食べ続けてきたフレッシュサーモンがないのはちょっと残念…と思いきや、この火を通して冷やしたサーモンも案外、イケる。しっかり脂がのっているからかな。ウェットでふっくらしていて旨い。でもやっぱり、フレッシュサーモンが恋しい。


朝食を済ませ身支度を終えて、さあ、船旅に出よう。ちょっと肌寒い朝だったし、エストニア・タリンはさらに気温が低いとの予報だったので、ちょっと厚手の上着を羽織って出発。気持ちの良い朝だ。昨日、ここまでやってきた道のりを逆にいけばよいだろうと思い返していたのだが、念のためGoogleMapで「West Terminal」という港を検索すると、あれ??昨日の港とはまったく逆の方向の海方面に案内される。

あれれ?やばいやばい。思い込みって恐ろしい。

時間は大丈夫か?距離的には変わらないので、何とかなると踏んで、予定通り徒歩で向かうことに。朝の散策は気持ちが良い。ホテル周辺の繁華街とは違って少し落ち着いた街並みを眺めながら、だらだら続くゆるい坂道を登って行けば海が見えてくる。あの港に行けばいいのか…でも、なんか様子がおかしい。港は港なのだが船も人もいない。



あれ??やっちまったか??

時計を見ると、出航時間まで30分もない。落ち着け、落ち着くんだ。ネットを駆使してタリン行きの船がどこから出向するのか検索すると、どうやら僕が検索したのが「West Terminal」で、出航するのは「West Terminal2」、すなわち末尾に2がある。ここから15分ほど行った港の先端に位置するようだ。

これはやばいということで、二人で走る、走る、走る。

やがて大きなターミナルらしきものが見えてきて、あれだあれだ、なんとかなるぞとお互いを励ましあいながら駆け込む。けっこうぎりぎりだったけど、セルフチェックイン機を見つけて、昨日と同じ手続きをすればいいだろうと思いきや、ここでまた大きなミスに気が付く。

バウチャーをホテルに忘れた…。
予約番号はonenoteに記録したんだけど、パスキーがわからない。

やばいやばい。

案内係の可愛いお姉さんを見つけて、片言英語で困っていると伝えるとすごく親身になってパスキーを調べてくれてメモをくれて、もう一度セルフチェックイン機に案内してくれて見守ってくれて無事手続き完了。サンキュー!ソー・マッチ!助かった!

ヘルシンキのターミナルはけっこうモダンな作りで素敵。

 

ほどなくゲートが開いて多くの人が船内に。もちろん宿泊するわけではないから、いくつもある大きなパブリックスペースの一角を陣取って、さあ出発。思ったより揺れるのね。まあ2時間もすればエストニアにつくのだけれど、例によって船内探検。大きな免税店を冷やかしにいったり、デッキに出て海風を浴びたり、なんやかんやであっという間にタリンに到着。

実は、今回、ストックホルムとヘルシンキで利用できるグローバルWi-Fiは借りたのだけれども、エストニアは半日観光なのでなんかもったいないから、事前に紙の地図を打ち出しておいて、行きたいレストランとか観光スポットをチェックしておこうと考えた。紙の地図を頼りに観光するのって久しぶりだけれど、昔はそうしていたよねってことでしっかり準備しておいた。

目指すは世界遺産となっているタリン旧市街。港から紙の地図を頼りに歩いていく。エストニアって、なんか独特の雰囲気。旧ソ連だったから?港の周りは開発が進んでいるものの建設途中のモダンでクールな、悪く言うとちょっと色気のないというか、味気のない街並み。要するに、旧ソ連って感じなのか?1991年まで社会主義だったんだね。北欧2か国も独特だったけど、さらにエストニアはこれまで未体験な雰囲気。こういった異文化に触れるのって楽しい。

行く先にタリン旧市街を象徴するとんがり屋根の棟がいくつか見えてくる。タリン旧市街は、中世の雰囲気が味わえる“おとぎの国”として知られている。中世の街といえば、数年前に旅したチェコのプラハを思い起こす。

旧市街の入口に当たる「太っちょマルガリータ」の愛称で知られる「エストニア海事博物館」の横、スール・ランナ門から入っていくと一気にタイムスリップ。石畳の道には慣れていたけど、その周囲に立ち並ぶ家々も往時の雰囲気そのままなのか、たしかに“おとぎの国”?アンデルセンとか、グリム童話なんかの挿絵として描かれていたかのような雰囲気。ここタリンも、以前に旅したマルタ共和国のヴァレッタみたいな城塞都市、すなわち塀と塔に囲まれた街なのだけれど、塀に囲まれていることで、この中だけ時間の流れ方とか空気とかが外界とぜんぜん違うような感じを受けるのは気のせいか。

 

 

メインの通り(といっても決して広いわけではない)の左右に路地が伸びていて、迷路のように入り組んでいる場所もある。細い道は、事前に印刷してきた紙の地図ではカバーしきれない。迷い込んだら、本当に迷路のように自分の位置がわからなくなるかもと慎重に歩みを進める。

左手に有名なカフェ「Cafe Maiasmokk」が見えた。ここから左手の路地に入って「市民会館」に。目指すは「オルデハンザ」という有名な観光レストランだ。今回のタリン旅でどうしても行きたかった場所で、テーマはずばり中世!店内の雰囲気はもちろんスタッフもそれっぽい衣装を着ているし、照明は蝋燭の明かりだけ(昼だったから明るかったけど)。もう、この雰囲気だけで楽しい。

 

ちょっと暑かったし、妻も飲みたいっていうんで、中世衣装のお兄さんおすすめのダークハニービールを注文。でっかい陶器のビアカップで出てきて、びっくり。ダークビール特有の香ばしさとはちみつの濃厚な甘さがマッチしてめちゃくちゃうまい。癖になる!でも、カップがでっかい!観光中のトイレ心配があったが、のんじゃえ!しかも妻が全部飲めないって言いだして、僕が全部いただいた。これが後々の悲劇を招くとは(笑)、その時には思いもしなかった…。

 

 

この店のシグネチャーは「伯爵の森のきのこのスープ」。それとでっかいカニがのっているシーフードサラダとサーモンのロースト、どれも観光レストランなんて馬鹿にできない味。しかもストックホルムやヘルシンキに比べて物価が安い。最高じゃないですか。ちなみにトイレも中世風で(笑)、楽しかった。

さて、腹ごしらえも済んだので、タリン散策へ。まずは、街全体が見渡せるコフトウッツァ展望台を目指す。いくつか土産屋をのぞきながら、地図を頼りに石畳の坂を上っていく。娘からリクエストがあったのは、その場所特有のネックレス。ストックホルムでも探したんだけれども、それっぽいのがなくて、フィンランド=ムーミンにしようかなんて話もあったが…なかなか決め手がなかった。それでタリンはどうなんだろう?って感じで店を見て回っていた。

 

展望台に到着。オレンジ屋根の建物が一面に広がる、なんとも素晴らしい景色。

 

だが、この辺から、だんだんトイレに行きたくなってくる。やっぱりビールの量がね…。ちょっと寒いしね…。GoogleMapが使えればトイレ検索ができるけど、ネットがつながらない。事前の情報では公園などに設置されているとのことだったが…さっき、教会の近くにそれっぽいものを見かけたんで急いで行ってみると、なんと調整中?作業している方に「どっか近くにないか?」と聞いたら、「そこの教会に聞け」という。教会に聞くと、そこの(調整中の)トイレを教えてくれる。これはらちが明かない。切羽詰まりながらさまよい、こうなったらと目についた博物館に入って、チケットを購入してトイレに入ってほっとした。

全然、見学する予定のなかったこの「キーク・イン・デ・コーク(Kiek in de Kok)」が実はすごかった。僕の尿意が導いてくれた(笑)。ここでは中世に使用されていた防衛塔と地下要塞が見学できる。この地下要塞がまじで怖かったというか、見ごたえがあった。けっこう長いトンネルで、410メートル?もっと長く感じた。戦時下では防空壕としても使用されていたようだ。ところどころにリアルな人形が配置されていて、最初に見たときには怖くて思わず声が出た。
 



さらに街ブラは続く。そこに身を置いているだけで楽しい街。やがて、「バルティックアンバー」の看板が気になりだす。アンバー?琥珀かな?後から調べたのだが、琥珀は樹木の樹液が固まって化石になったもの。一般的に2000万年以上前に生成されたものを指すのだとか。バルト海沿岸のバルト三国で多く産出されているものを「バルティックアンバー」と呼ばれていて、石言葉にはポジティブな意味合いがあるらしい。エストニアだと比較的リーズナブルに購入できるだろうと踏んで娘の土産として、そしてせっかくだから妻にも勧めた。色味もいいしね、大人っぽくて。「抱擁・長寿・繁栄」ってキーワードも良い。



だんだん夕方になってきた。1300年代に建造されたというヴィル門近くのマクドナルドでトイレを借りて、城壁沿いに北上して港に向かうことに。ずっと歩きっぱなしだったし、写真もいっぱい撮った。映えまくりの楽しい街だった。



ディナーは船の中のビュッフェを予約。ストックホルム→ヘルシンキ航路と同じTallink Silja Lineだから、またフレッシュサーモンが食べれるかと思ったが空振り。どうやらフィンランドではフレッシュサーモンは食べないのか?キャビアはあったので、サワークリームたっぷりつけていただく。例によってビールもワインも飲み放題だし、トイレの心配からも解放され(笑)、たっぷり飲んだ。

 

ヘルシンキ港からはトラムでホテルに向かう。考えてみたら、北欧旅最後の夜だ。明日は昼過ぎまでヘルシンキ観光して夕方の便で帰る。なんか楽しい時間はあっという間に過ぎる。近くの停留所で降りてホテルへ。部屋で少しだけワインを飲んで、幸福と寂しさが入り混じった気持ちを抱えたままベッドに。あっという間に眠りについた。