北欧旅最終日の朝、少し寂しい気分になる。しかし、時間いっぱいまでぎっしり楽しむのが僕らの鉄則。早起きしてホテルスパ併設のサウナへ。今日も例外なく、スタッフさえ不在、夫婦完全貸し切り状態。ちゃんと3本+クールダウンで整ってから朝食へ向かう。

昨日と同じビュッフェメニューに加え、追加でオムレツと朝シャン(シャンプーではないほう。正確に言うとシャンパンじゃなかったけど)をオーダー。どちらもホテルの何周年か記念(本記事執筆時点で失念)で追加料金なしだというから贅沢してみた。朝シャンは効く。すぐに楽しくなる。やっぱりフレッシュサーモンはなかったが、サーモンロールと加熱して冷やしたサーモンはしっかりいただいた。おいしい。これもきっと忘れられない思い出の味になるだろう。

今日のフライトは15:55なので、空港までの移動時間を考えて、少なくとも午前中いっぱいは観光できる。朝食を終えて身支度を整え、軽く荷物をまとめておいてヘルシンキの街へ。まずは象徴的なヘルシンキ大聖堂へ向かう。歴史を感じさせるビルの間を縫うようにトラムが走る街は例外なく素敵だ。朝の風は頬に冷たいけれど、歩いているだけで幸福な気持ちになる。



しばらく進んでヘルシンキ大学の脇を通れば、すぐに大聖堂が見つかる。真っ白。フランス/パリのモンマルトルにある大聖堂を思い出す。こっちのほうがさらに清廉なイメージ。残念ながら一部修復中だったけど、肝心な部分が全部カバーされていた数年前のロンドン・ビッグペンの時計台よりマシか、あのときは超絶ショックだったけど。とにかく白い聖堂は清潔で中立的でクリーンな感じがして好き。青空に映えるし。



大聖堂を背に、トラムの線路を横切って港方向へと下っていくと、次の目的地のサウナショップ「Finnska Souvenirs / Sauna Boutique」へ。ここではバイキングスタイルの角が生えたサウナハットを購入。僕らのセカンドハウスである山梨の家近辺の市営サウナか、どっかのこじゃれたサウナで娘の夫と二人でかぶってデビューしようと思ってのチョイス。きっと喜ぶぞ。ここサウナショップにはほかにもいろんな種類のサウナハットがあったけれど、サウナ用品だけでなく普通のお土産も並んでいる。僕らが買い物をしていると若い日本人男性の3人のグループが入ってくる。彼らのお目当てもやっぱりサウナハットのようだったけれど、案外無難なチョイスをしていた。保守的(笑)。っていうか、こないだのロウリュでもそうだったけれど、日本のサウナブームがそのまま、ヘルシンキにしみ出している感じでなんだかおかしい。



店を出て港に向かう。一昨日に記念日ディナーを楽しんだ「Kappeli」が右手に見えて、その目の前には「バルト海の乙女」像、その向こうに港が広がっている。港町ヘルシンキにはカモメがよく似合う。ストックホルムのカモメよりはもう少しシャイというか、控えめな感じ、あくまでイメージだけど。



港に面したオールドマーケットホールに足を踏み入れる。ここは19世紀に建てられた屋内市場で、なかに入ると小さなひと区画ごとに一店舗が入っているモールみたいで、フードが中心なのかな。僕らの大好きなフレッシュサーモンもいっぱい並んでいて、ホテルじゃなくてこっちで朝食食べればよかったーなんて夫婦で会話しながら歩く。

 

 

サーモンたっぷりのサンドイッチとかすごく食べたかったけれど、さすがに朝食の二度食いは……なんて思っていたら、キャビアの専門店を見つけてしまい、陳列棚のなかのサーモンタルタルが神々しく光っていて、これは試してみるしかないでしょうとオーダー。

 

二人でシェアしようということになったが、何か飲み物をという話になって妻がシャンパン飲みたいといいだす始末(笑)。朝食二度喰いに加えて再び朝シャン(こっちは本物のシャンパン)。脂がのっていてねっとり濃厚なサーモンタルタルに、これまたねっとりキャビアが相まって最高すぎた。もちろんシャンパンとのマリアージュも最高、なんとも贅沢な時間。しかもお姉さんがキャビアの味見をさせてくれて、船の中のビュッフェで食べたのものと全然違う、こりゃうまいよねと小さな一缶、お土産に買っちゃった。商売上手なお姉さんがピースサインで勝利宣言。



チェックアウトの時間が迫ってきたので港を後にし、ホテルへの道を急ぐ。何度も行き来したエスプラナーディ公園界隈の光景もこれで見納めになるかと思うとちょっぴり寂しくもなる。今年59歳、いくつになるまでこうやってアクティブに海外個人旅行を楽しめるのだろう。残された時間はそれほど多くない、なんて考えながら歩く。

最後に、歴史ある百貨店ストックマンの地下食品売り場に立ち寄って、一昨晩「Kappeli」でおいしかった例のキャラメルっぽいバターを探したけれど見つからず、情報求む(笑)。急いでホテルに戻り、お土産をパッキングしてチェックアウト。荷物を預けてランチに。今日は、妻からのリクエスト、フィンランドらしい、自然が感じられるカフェってことで、彼女が見つけた「Blue Villas Cafe」に向かう。このカフェがいいのが、ヘルシンキ中央駅から徒歩圏内にあるということ。駅を挟んでホテルとは逆、すなわち北側のこれまで一度の足を踏み入れなかったエリアに入っていく。

駅前は国際的なコンサル会社が入っているようなオフィスビルがいくつかあるのだが、そこを抜けるといきなり大きな公園にぶつかる。

 

公園沿いの緩やかな坂道を登っていくと海なのか湖なのか、水辺が現れて、ちょっと小高い場所に屋外席オンリーの「Blue Villas Cafe」が。ちょっと肌寒い日ではあったけれど、温かいコーヒーとシナモンロールとキッシュを注文して、水面をながめながら味わえばなんかほっこりフィンランド的。

  

いつまでもこうして北欧旅最後のランチタイムを味わいたいと思いきや、時間に限りがあります(笑)。ホテルに戻って荷物を受け取り、親切なホテルマンに別れを告げていざ、ヘルシンキ中央駅へ。ここから国営鉄道に乗って空港に向かう。

券売機が見つからなかったので駅員さんに聞くと、車内でクレジット決済ができるという。空港行きの電車は一番端っこのホーム、けっこう歩くな。スーツケースゴロゴロ転がしながら、素敵なヘルシンキの街にさよなら。電車はすいていて、時間通りに出発。車窓の外に広がる、緑の中にぽつんと一軒家という、いかにもフィンランド的な光景を眺めながら進む。

ヘルシンキ空港はカフェもショップも充実していて、妻と娘用のお土産として頭に葉っぱがくっついているかわいいサウナハットを購入。男はバイキング、女性は葉っぱつきという愉快な4人で今度、男女共用サウナに行こうという話で盛り上がる。

まずはヘルシンキからストックホルムまでフィンエアーで飛んで、ストックホルムから先は往路と同じ、チャイナエアでストックホルム→北京→羽田というルート。ストックホルムで3時間のトランジットを予定していたのだが、なんとフィンエアー/ストックホルム行きの便が1時間の遅延になるとのこと。けっこうギリギリになっちゃうなーという感じになった。しかもストックホルムではターミナル2からターミナル5に移動しなくてはならない。どのくらい距離があるのかわからないけれど、昨年、ドバイから帰るときに経由したシンガポールのチャンギ国際空港でめちゃくちゃ走ったことを思い出させる。

まあ、とにかくテキパキ行動ってことでストックホルムで降りて荷物を待つも、なかなか出てこない…。運悪く最後の最後にターンテーブルに現れたんで、すぐに下ろしてターミナル5に向かうが、道案内看板を見ながら行けども行けども遠くてぜんぜんたどり着かない。最後に往路での乗ったアーランダエキスプレスに乗ってターミナル5へ、ようやく到着して、さらに免税の手続きに時間がかかって(本来そこにいるはずの職員が席を外していて、インターホンで呼び出して15分くらい待たされた)本当にギリギリでチェックインできたときには汗だく。これまたギリギリで航空機に乗り込んだ。

さらばストックホルム、さらば北欧。実際に行ってみて、北欧がさらに大好きになった。本当に素晴らしい旅だった。ここから9時間ちょっとかけて北京に向かい、そこで3時間のトランジットを経て東京に向かう。航空機内では旅の余韻に浸る暇なくぐっすり眠ってしまった。北京までは本当にあっという間。東京に戻ったらまた現実が始まる、別に嫌じゃないけど。楽しいことがあるからまた頑張れる。今度は夫婦でどこに行こう。二人が元気でいる限り、僕らの旅は続いていく。
 

ヘルシンキで迎える初めての朝、6時前。カーテンを開いて、窓の外を眺める。当然のことながら、通りを歩く人もまばらで、まだ街も目覚めていないように見える。早起きをしたのは、何を隠そう、昨日、部屋をアップグレードしたときにもらったサウナの優待券、朝の6時から使用できるという条件が付加されたからだ。

昨日、フロントマンから、男女共用だが(たぶん)、水着はマストではないと、でも、ちゃんとタオルは巻いていてね的な話があったような(たぶん)。でも、妻はさすがにタオル一枚では不安なので水着をもっていこう、しかも早朝ならほかの客もいないだろうからってことでこの時間を選んだ。

地下階にサウナがあるって話だったけれど、少々迷って、もう一度フロントのお兄さんに聞いたら、二つあるエレベーターのうち、左側のみサウナがあるスパ階へと降りられると。たぶん、昨日のお兄さんもちゃんと説明してくれたのだろうけれど、英語力が不足しているがゆえに30%程度の理解度なのか、肝心なところが聞けていない。でも、“なんとかなっちゃう”の精神でこれまでの海外旅行を乗り切ってきたのだから、我ながら度胸がある。

ってことで無事、サウナのあるスパへ。先客どころか受付の人もスタッフも誰もいない。フロントにロッカーキーが2つおいてあったから勝手に使って、水着に着替えてサウナを探す。誰もいないけれども、ちゃんとサウナはあったまっていて、貸し切り状態だ。温度70℃くらいで、ロウリュしながら温まる典型的なフィンランド式サウナを3セット堪能し、てきぱき着替えて朝食へ。ダラダラしている暇はない。なぜなら今日はフェリーに乗って越境、今回の旅では三か国目、エストニアの首都タリンに向かう予定だから。

エストニア!
まったくなじみがない国ではあるが、ここヘルシンキから船旅でわずか2時間、多くの日本人観光客がヘルシンキとセットで訪れるのだという。

部屋に戻って窓から空を見上げると、快晴とまではいかないが、雲の合間に青空が見える。海の向こうのエストニアの天気はどうだろう。フェリーの出発時間は10時30分。昨日、ストックホルムから乗ってきたTallink Silja Lineに乗る。確か港からここまで、20分弱の距離だったので逆算。とにかくてきぱき行動すべし。

朝食会場はフロント横にある雰囲気の良いレストラン・バー。受付のお姉さんが「ここでは初めての食事か?」と聞いてきたので「Yes」と答えると、丁寧にビュッフェの内容について教えてくれる。温かい料理と冷たい料理、パンとデザートに大別されていて、温かい料理はアメリカンブレックファースト様式、冷たいほうはサラダやチーズ、魚料理が並ぶ。

あれ?サーモンはあるけれど、僕らが愛するフレッシュなアレではない?蒸したのか、ローストしたのか、とにかくいったん火を入れてから冷やし感じのサーモンがある。あとはサーモンロール。ここまで主食のように食べ続けてきたフレッシュサーモンがないのはちょっと残念…と思いきや、この火を通して冷やしたサーモンも案外、イケる。しっかり脂がのっているからかな。ウェットでふっくらしていて旨い。でもやっぱり、フレッシュサーモンが恋しい。


朝食を済ませ身支度を終えて、さあ、船旅に出よう。ちょっと肌寒い朝だったし、エストニア・タリンはさらに気温が低いとの予報だったので、ちょっと厚手の上着を羽織って出発。気持ちの良い朝だ。昨日、ここまでやってきた道のりを逆にいけばよいだろうと思い返していたのだが、念のためGoogleMapで「West Terminal」という港を検索すると、あれ??昨日の港とはまったく逆の方向の海方面に案内される。

あれれ?やばいやばい。思い込みって恐ろしい。

時間は大丈夫か?距離的には変わらないので、何とかなると踏んで、予定通り徒歩で向かうことに。朝の散策は気持ちが良い。ホテル周辺の繁華街とは違って少し落ち着いた街並みを眺めながら、だらだら続くゆるい坂道を登って行けば海が見えてくる。あの港に行けばいいのか…でも、なんか様子がおかしい。港は港なのだが船も人もいない。



あれ??やっちまったか??

時計を見ると、出航時間まで30分もない。落ち着け、落ち着くんだ。ネットを駆使してタリン行きの船がどこから出向するのか検索すると、どうやら僕が検索したのが「West Terminal」で、出航するのは「West Terminal2」、すなわち末尾に2がある。ここから15分ほど行った港の先端に位置するようだ。

これはやばいということで、二人で走る、走る、走る。

やがて大きなターミナルらしきものが見えてきて、あれだあれだ、なんとかなるぞとお互いを励ましあいながら駆け込む。けっこうぎりぎりだったけど、セルフチェックイン機を見つけて、昨日と同じ手続きをすればいいだろうと思いきや、ここでまた大きなミスに気が付く。

バウチャーをホテルに忘れた…。
予約番号はonenoteに記録したんだけど、パスキーがわからない。

やばいやばい。

案内係の可愛いお姉さんを見つけて、片言英語で困っていると伝えるとすごく親身になってパスキーを調べてくれてメモをくれて、もう一度セルフチェックイン機に案内してくれて見守ってくれて無事手続き完了。サンキュー!ソー・マッチ!助かった!

ヘルシンキのターミナルはけっこうモダンな作りで素敵。

 

ほどなくゲートが開いて多くの人が船内に。もちろん宿泊するわけではないから、いくつもある大きなパブリックスペースの一角を陣取って、さあ出発。思ったより揺れるのね。まあ2時間もすればエストニアにつくのだけれど、例によって船内探検。大きな免税店を冷やかしにいったり、デッキに出て海風を浴びたり、なんやかんやであっという間にタリンに到着。

実は、今回、ストックホルムとヘルシンキで利用できるグローバルWi-Fiは借りたのだけれども、エストニアは半日観光なのでなんかもったいないから、事前に紙の地図を打ち出しておいて、行きたいレストランとか観光スポットをチェックしておこうと考えた。紙の地図を頼りに観光するのって久しぶりだけれど、昔はそうしていたよねってことでしっかり準備しておいた。

目指すは世界遺産となっているタリン旧市街。港から紙の地図を頼りに歩いていく。エストニアって、なんか独特の雰囲気。旧ソ連だったから?港の周りは開発が進んでいるものの建設途中のモダンでクールな、悪く言うとちょっと色気のないというか、味気のない街並み。要するに、旧ソ連って感じなのか?1991年まで社会主義だったんだね。北欧2か国も独特だったけど、さらにエストニアはこれまで未体験な雰囲気。こういった異文化に触れるのって楽しい。

行く先にタリン旧市街を象徴するとんがり屋根の棟がいくつか見えてくる。タリン旧市街は、中世の雰囲気が味わえる“おとぎの国”として知られている。中世の街といえば、数年前に旅したチェコのプラハを思い起こす。

旧市街の入口に当たる「太っちょマルガリータ」の愛称で知られる「エストニア海事博物館」の横、スール・ランナ門から入っていくと一気にタイムスリップ。石畳の道には慣れていたけど、その周囲に立ち並ぶ家々も往時の雰囲気そのままなのか、たしかに“おとぎの国”?アンデルセンとか、グリム童話なんかの挿絵として描かれていたかのような雰囲気。ここタリンも、以前に旅したマルタ共和国のヴァレッタみたいな城塞都市、すなわち塀と塔に囲まれた街なのだけれど、塀に囲まれていることで、この中だけ時間の流れ方とか空気とかが外界とぜんぜん違うような感じを受けるのは気のせいか。

 

 

メインの通り(といっても決して広いわけではない)の左右に路地が伸びていて、迷路のように入り組んでいる場所もある。細い道は、事前に印刷してきた紙の地図ではカバーしきれない。迷い込んだら、本当に迷路のように自分の位置がわからなくなるかもと慎重に歩みを進める。

左手に有名なカフェ「Cafe Maiasmokk」が見えた。ここから左手の路地に入って「市民会館」に。目指すは「オルデハンザ」という有名な観光レストランだ。今回のタリン旅でどうしても行きたかった場所で、テーマはずばり中世!店内の雰囲気はもちろんスタッフもそれっぽい衣装を着ているし、照明は蝋燭の明かりだけ(昼だったから明るかったけど)。もう、この雰囲気だけで楽しい。

 

ちょっと暑かったし、妻も飲みたいっていうんで、中世衣装のお兄さんおすすめのダークハニービールを注文。でっかい陶器のビアカップで出てきて、びっくり。ダークビール特有の香ばしさとはちみつの濃厚な甘さがマッチしてめちゃくちゃうまい。癖になる!でも、カップがでっかい!観光中のトイレ心配があったが、のんじゃえ!しかも妻が全部飲めないって言いだして、僕が全部いただいた。これが後々の悲劇を招くとは(笑)、その時には思いもしなかった…。

 

 

この店のシグネチャーは「伯爵の森のきのこのスープ」。それとでっかいカニがのっているシーフードサラダとサーモンのロースト、どれも観光レストランなんて馬鹿にできない味。しかもストックホルムやヘルシンキに比べて物価が安い。最高じゃないですか。ちなみにトイレも中世風で(笑)、楽しかった。

さて、腹ごしらえも済んだので、タリン散策へ。まずは、街全体が見渡せるコフトウッツァ展望台を目指す。いくつか土産屋をのぞきながら、地図を頼りに石畳の坂を上っていく。娘からリクエストがあったのは、その場所特有のネックレス。ストックホルムでも探したんだけれども、それっぽいのがなくて、フィンランド=ムーミンにしようかなんて話もあったが…なかなか決め手がなかった。それでタリンはどうなんだろう?って感じで店を見て回っていた。

 

展望台に到着。オレンジ屋根の建物が一面に広がる、なんとも素晴らしい景色。

 

だが、この辺から、だんだんトイレに行きたくなってくる。やっぱりビールの量がね…。ちょっと寒いしね…。GoogleMapが使えればトイレ検索ができるけど、ネットがつながらない。事前の情報では公園などに設置されているとのことだったが…さっき、教会の近くにそれっぽいものを見かけたんで急いで行ってみると、なんと調整中?作業している方に「どっか近くにないか?」と聞いたら、「そこの教会に聞け」という。教会に聞くと、そこの(調整中の)トイレを教えてくれる。これはらちが明かない。切羽詰まりながらさまよい、こうなったらと目についた博物館に入って、チケットを購入してトイレに入ってほっとした。

全然、見学する予定のなかったこの「キーク・イン・デ・コーク(Kiek in de Kok)」が実はすごかった。僕の尿意が導いてくれた(笑)。ここでは中世に使用されていた防衛塔と地下要塞が見学できる。この地下要塞がまじで怖かったというか、見ごたえがあった。けっこう長いトンネルで、410メートル?もっと長く感じた。戦時下では防空壕としても使用されていたようだ。ところどころにリアルな人形が配置されていて、最初に見たときには怖くて思わず声が出た。
 



さらに街ブラは続く。そこに身を置いているだけで楽しい街。やがて、「バルティックアンバー」の看板が気になりだす。アンバー?琥珀かな?後から調べたのだが、琥珀は樹木の樹液が固まって化石になったもの。一般的に2000万年以上前に生成されたものを指すのだとか。バルト海沿岸のバルト三国で多く産出されているものを「バルティックアンバー」と呼ばれていて、石言葉にはポジティブな意味合いがあるらしい。エストニアだと比較的リーズナブルに購入できるだろうと踏んで娘の土産として、そしてせっかくだから妻にも勧めた。色味もいいしね、大人っぽくて。「抱擁・長寿・繁栄」ってキーワードも良い。



だんだん夕方になってきた。1300年代に建造されたというヴィル門近くのマクドナルドでトイレを借りて、城壁沿いに北上して港に向かうことに。ずっと歩きっぱなしだったし、写真もいっぱい撮った。映えまくりの楽しい街だった。



ディナーは船の中のビュッフェを予約。ストックホルム→ヘルシンキ航路と同じTallink Silja Lineだから、またフレッシュサーモンが食べれるかと思ったが空振り。どうやらフィンランドではフレッシュサーモンは食べないのか?キャビアはあったので、サワークリームたっぷりつけていただく。例によってビールもワインも飲み放題だし、トイレの心配からも解放され(笑)、たっぷり飲んだ。

 

ヘルシンキ港からはトラムでホテルに向かう。考えてみたら、北欧旅最後の夜だ。明日は昼過ぎまでヘルシンキ観光して夕方の便で帰る。なんか楽しい時間はあっという間に過ぎる。近くの停留所で降りてホテルへ。部屋で少しだけワインを飲んで、幸福と寂しさが入り混じった気持ちを抱えたままベッドに。あっという間に眠りについた。

朝、目が覚めたら僕らはまだ海上にいた。キャビンの窓のカーテンを少しだけ開いて外を見る。一面の青い海原が広がる。

時計を見る。ヘルシンキ到着時間は10:30だから、まだ4時間くらいある。思った以上にぐっすり眠れた。正月に乗ったベリッシマに比べて、ちょっと揺れるかなと感じたけれども、いつでもどこでもしっかり寝れる。ほどなく妻も目覚める。身支度して朝食会場へ。

昨晩と同じビュッフェ会場にいくとすでに行列が。時間ぴったりにオープンするのね。料理のラインナップはディナー時とは少々変わっているけど、当然、今日もフレッシュサーモンがメイン。毎日、毎食でも飽きない。


いったんキャビンに戻って、荷物をまとめて着岸に備える。これだけの人数が乗ってるからな。荷物が大きいから、みんなエレベーターを使うだろうし、早めにプロムナードに降りていたほうが良いだろうと考えた。予想通り、すでに出口近くに人が集まっていて、あっという間にあふれかえる。けっこう良いポジションにいたから、着岸後、スムーズに船外に吐き出される。ストックホルムよりも少々古びたターミナルから外に出る。

やってきたぜヘルシンキ/フィンランド。朝の街は少々、空気が涼やかに感じて気持ちが良い。北欧の風はなんか体感にフィットするんだよなぁ。まずはホテルに向かう。トラムを利用する予定だったのだが、停留所は見つかるも、しかるべき番号のトラムが停車しないような?複数のトラムが錯綜する街だから違うトラムに乗れば当然、違うところにいっちゃうから。まあ、歩いても15分くらいだし、ここはスーツケース押しながら歩いちゃおうってことに。

港に沿った道を進み市街地へと向かう。たくさんのカモメが飛んでいる。ヘルシンキといえばやっぱりカモメでしょう。目指す方向の奥にヘルシンキ大聖堂が見える。僕らはヘルシンキに来たんだ、と感銘を受ける。でも石畳の道は素敵だけれどもスーツケースを押して歩くのには少々やっかい。石畳にひっかかりながらゴロゴロ。でも楽しい。

ちょっとオールドな雰囲気の港町に入っていく。古い建物にモダンなショップのウインドウっていうのはヨーロッパ特有だけど、高い建物がないせいか、少し古い映画の舞台みたいな感覚。日曜日だから店も閉まっている?ゆっくりオープン?碁盤の目の道はわかりやすく、左折する道の目印でもあり、今夜予約しているレストラン「Kappeli(カッペリ)」が見える。おだやかな天気だ。公園を散策する人の姿も見える。通りの向こうには、歴史と風情を感じさせる建物が並んでいる。大通りに出ると、急に新しいビルがちらほら現れる。現代的な建物と古い建物が規則性なく立ち並んでいる。なんか、素敵。最高じゃん、ヘルシンキ。

滞在中の拠点となる宿泊地は「Hotel NH Collection Helsinki Grand Hansa」。めちゃくちゃおしゃれな外観!歴史的建造物のなかに足を踏み入れると、想像以上にモダンな空間が広がる。ヘルシンキ中央駅にも近くてめちゃ便利。ちなみにいつも宿選びは妻が担当するのだがセンスが良い。一度も外れたことはない。



当然、チェックイン時間はまだなので、荷物だけ預けていこうと思ったのだが、どうやら部屋をアップグレードすると、今すぐに部屋に入れるし、ホテル併設のサウナが朝から晩まで利用できるようになるという。たしかに今日のスケジュールを考えると、合間にいったんホテルに戻ってチェックインするのは効率悪いし、ここはグレードアップだ!ってことで提案に乗っかってみる。

手続きしながらの雑談の中で「今日は観光か?」って聞かれたから、「結婚記念日だ」と答えたら、板チョコをプレゼントしてくれた。ナイス!

部屋は落ち着いたトーンでまとめられていて、僕ら好み。家具のチョイスも良いというか、東京の自宅の雰囲気に似ている。そうか、妻は北欧インテリアにインスパイアされていたのかと気づく。天井が高くて広々しているし、なんといってもトイレがウォシュレット(笑)。ヨーロッパのホテルとしては珍しい。



さあ、荷物を置いたら早速、出かけるぞ。まずはマリメッコの本社へ。目指すはアウトレットショップへ。ヘルシンキ中央駅から最寄りの駅までは地下鉄に乗っていく。券売機で1DAYチケット「Day Ticket」を購入し、改札を通過したらエスカレーターを降り、Vuosaari/Mellunmaki 方面の電車に乗る。おおよそ15分、6駅目、乗り換えなしでHerttoniemi(ヘルットニエミ)駅に到着。電車を降りて、進行方向正面にある階段を上って地上に出ると、なんか東京の郊外、例えば多摩センターとか新百合ヶ丘みたいな雰囲気の街が広がっている。住宅街なんだよね、道も広いし、舗道とか緑が配されているし。

今日のランチはノープラン(本当はマリメッコの本社食堂で食べようと思っていたが日曜日なので休み)。「ヘルツィーショッピングセンター」っていうちょっとしたショッピングモールがあったので、そこで食べようという話に。フライドチキンの店とか麺ビュッフェとか、え?麺ビュッフェ?けっこう人が入っているし、もう一か所、ランチビュッフェの店もある。フィンランドの人はもしかしたらビュッフェ好き?あ、そうか。もしかしたらバイキングっていうくらいだから、北欧発祥?(後で調べたところ、違っていたが…)。でも、船でビュッフェだったし、ディナーまでの時間も短いし、ランチは軽くってことで、消去法で考えてビュッフェなしの?料理にしようと韓国系の店に入って混ぜそば的なものをオーダー。軽くのつもりが盛りが良くって、おなか一杯。でもおいしかった。



腹ごなしをかねて目的地まで歩き出す。歩道も広くて歩きやすい。工場とか会社が多いのかな。日曜日の午後の郊外、のどかでいいなぁ。向こうから歩いてくるのは日本人カップル?もちろん、その手にはマリメッコの紙袋。やっぱ、買うのよね。10分ほど歩いて到着。見逃してしまいそうなそっけない入り口から店内に入ると、マリメッコだらけw



ついでにいえば、日本人だらけwテキスタイルが充実している。ウニッコって、服にするとなんか映えてかわいい。サイズもけっこう豊富で、XSもあるのが良い。鍋つかみとテーブルウェアと妻のワンピースを購入。前倒しでスケジュールが進行しているのか、次の予定の予約時間まで余裕ができたので、いったんホテルに戻ろうと考える。

地下鉄に乗って再びホテルに行って荷物を置いて、今度はトラムに乗る。やっぱりこの「Hotel NH Collection Helsinki Grand Hansa」はアクセスが良い。ホテル選びってマジ重要。2(or6)番線のトラムに乗って終着駅Eiranranta駅で降りる。そうです、今日のメインイベントは本場フィンランドのサウナに入ること。予約したのは有名な「ロウリュ」。サウナ―なら一度は行きたい聖地ですよ。

海沿いの公園を抜けていくと見えてきましたよ、これですこれ。独特なデザイン。ここのウリは、水風呂がバルト海だってこと。世界一大きな水風呂(笑)。ほらほら、見える見える、バルト海に入ってるよー。気候的には決して暑くはないけど、すでに決意している。僕はここで男になるのだ(笑)。

入り口から入ると右手はビアパブ、左手にいけばサウナの受付がある。ノリのいいお姉さんからロッカーキーを受け取ってロッカールームへ。説明によると4つのサウナルームがあるという(が、結局3つしか見つからなかった…)。水着に着替えて妻と合流し、まずはひとつめの伝統的なフィンランドサウナから。ちょっと緩めの温度設定で、ここの店名ではなく、サウナストーンに水をかける行為をさすほうのロウリュをして湿度と温度をあげるスタイルですね。ここは薪を焚いているらしくて、なんか香ばしい。

両サイドに5人くらいずつ座れるのかな。そんなに大きくない。大きな窓から日が差し込む。中に時計もないから日本のサウナみたいに6分-6分-8分とかはからないで、ゆったり気の向くまま、汗もバッとではなく、じんわりかいてくる。ゆるくて気持ちがいい。時間を気にしないっていうのも、いつも時間に追われている僕としてはなんかいい。日本人の女性が5人ほどいた。3人は僕らと同世代。昔、イケイケだったんだろうなバブル世代。もう一組は2人、30代・女子旅風。日本だと男性客が多い感のあるサウナだけど、やっぱり北欧は日本人女子に愛されているというのがよくわかる。

いい感じで汗をかいたんでシャワーを浴びて外へ。バルト海に面したデッキにチェアーが並んでいる。めちゃくちゃ気持ちが良い。

 

この段階ではまだ勇気が出なくて、もう少しあったまってからバルト海にチャレンジしようと、別なサウナを探す。デッキの隅に一面窓ガラスのボックスサイズのサウナを発見。ここもそれほど大きくはない。2段になっていて、せいぜい5人×2段が精いっぱい。ここも水差しロウリュができる。席がすべて海側に向いているので、目の前にバルト海。だんだんバルト海ダイブへの思いも高まっていく。
 
でも、もうちょっとあったまりたいというか、すべてのサウナを確認してからにしようと、デッキの奥に小さな秘密めいた扉を発見。開けてみると真っ暗だが熱い。どうやらサウナだ。中にでっかいフィンランド人?男性が一人。目が慣れないと歩くのも厄介なくらい真っ暗。とにかく煙い、スモーキー!しかも最強に熱い。あとからもう一人、大きなおじさんが入ってきたけど、思わずむせちゃって、みんなで笑った。煙いけど熱い、でも楽しいし、めちゃくちゃ熱い。もう、これはバルト海に直行しかない。

ってことで、そのまま梯子スポットに行って恐る恐る、足をつけると、それ冷たいけど、死ぬほど冷たいわけではない。気持ち良いかもと、ゆっくり体を沈めてみる。

バルト海、適温。



でもけっこう波があるというか、梯子から手を離すと体が沖に持っていかれそうになるので、すぐに梯子につかまる。サイコーだな、これ。ついにバルト海に浸かれた

妻に、「大丈夫だから入ってみなよ」と声をかけると、最初は「いいよ」って消極的だった妻も興味を持ったのか、恐る恐るチャレンジ。これは逆に癖になる楽しさ。二人で写真を取り合って楽しんだ。妻も挑戦してよかったと言っていた。

デッキで海風を浴びると、めちゃくちゃ整う。日本から遠く離れたこんな素敵な場所で整えるのって最高だな。カモメもフレンドリーで、僕らの近くで旋回したり、柵にとまってのんびりしたり。カモメもリラックスしている風。すべてのサウナを周回したり、ふたたびバルト海につかってみたり、たっぷり本場のサウナを楽しんで、次のスケジュールへ。結婚記念日ディナーですね。

予約していたのはフィンランドの伝統料理が味わえる老舗「Kappeli(カッペリ)」。1840年代創業?店内の明かりがガラス越しに放たれて、夜に映える店だな。けっこうにぎわっている。予約必須だね。今年で34回目の結婚記念日だし、こうして特別な場所で祝えるのはうれしい。

 

 

ここのシグネチャーはサーモンスープかな。周囲のテーブルをチラ見すると、けっこうボリュームありそうなので、二人でシェアをしようと、前菜にトナカイ肉の冷製スモーク、サーモンスープとタラの煮込み料理?そしてビール。やっぱりサウナのあとだし。ちなみにロウリュではサウナの合間にビールも飲めるのだが、日本人の感覚としてアルコール摂りながらサウナは抵抗あるんで、あっちでは水だけ飲んここまで我慢した。だから乾杯して飲んだビールが特別うますぎた。結婚記念日おめでとう。これからも末永く仲良くね、なんていいながら、ぐいぐい飲んだ。

最初に来たのがコールドスモークされたトナカイ肉。本当はステーキが食べたかったんだけど、今はメニューにないみたいで、代わりにこれにしたんだけど、冷やすと臭みがでるんじゃないか心配があったけど、フィンランドじゃなきゃ食べられないだろうからってトライ。ぜんぜん獣っぽくない(笑)。マグロとチキンの中間?違うな、なんと表現すればいいのか、とにかく柔らかくておいしい。ビールに合う。



続いてサーモンスープをいただく。スープというよりシチューですね。今回の北欧旅では3回目となる魚のスープだけど、これもおいしい。やっぱり気候の関係だろうか。寒い冬に温かいスープは身体に染み渡る。おいしさとか栄養とかもじんわり体中に行き渡る感覚。素朴でおいしい。あったまると幸せを実感する。身体があったまる=心があったまる=幸せって公式がなりたつ。



ついでに白ワインを注文した。すっきりしていて好みの味。タラの煮込み料理は見た目が想定外、なんか日本の煮つけとか、汁物が出てくるのかと思いきや、要するにスチームした感じなのね。スチームしたタラを中心にソースが配されている。けっこうしっかりした歯ごたえ。煮込んでいてもぶにゅっとしていない。これも新しいなぁ、食べたことのない食感。あたりまえだけど、やっぱり異文化というか、異なる食文化に触れるのも旅の醍醐味でもある。そういった観点からしてもフィンランドの伝統料理はめちゃくちゃ面白い。



実は僕らがもっとも気に入っていたのが、パンに添えられたバターだったりする。なんというか、キャラメリゼされているような香ばしさ、甘くないけど濃厚なキャラメルクリームみたいな上品な味で、すごく気に入ってしまって買って帰りたいって思ったほど。ネットで探したけれども見つからない。どなたか情報を求む(笑)。

特別な結婚記念日ディナーに満足した僕らはぶらりとホテルまで歩いて帰ることに。気温もちょうどよくって気持ちがいい。こっちはお店が閉まる時間が早いけど、ショーウインドウの明かりは消されていないから、行きかう人はいなくて静かで、シネマティックな光景が広がっている。美しい夜。

 

ホテルに戻ってシャワーを浴びて、船の中で購入した赤ワインでも飲もうかと思っていたら、なんかすぐに眠くなってバタンキュー。どうやら妻は僕が寝た後、一人で飲んでたみたい(笑)。
その5に続く)

ストックホルム最終日、午後から移動して、フィンランド/ヘルシンキへと向かう。この素敵な町で過ごすのもあと半日。今日も朝からアクティブに動く。オープンと同時の朝食会場、料理のそばに席をゲット。基本的には昨日と同じ内容だけど、やっぱりここはフレッシュサーモンでしょ。どんだけ食べても食べても飽きない。すごくおいしい。もはや主食のような感覚。



朝食を堪能した後、すぐに外出する。とにかく時間が惜しい。一秒たりとも無駄にはできない。まずは、ノーベル賞の授賞式が行われるコンサートホールへ。駅前の通りを進み、昨晩、お酒を購入した百貨店「ahlens」を過ぎた交差点を左折。左右にショップが並ぶ繁華街が目の前に広がる。昨日、散策した旧市街ガムラスタンとは対照的に、こちらは新しい街だ。朝早かったため、まだオープン前だったけれど一通りの有名ブランドショップが立ち並び、観光客の姿もちらほら。ほどなく広場に突き当たると、マーケット「Hotorgets loppmarknad」がまさに開店準備を進めている途中。こういった広場を見ると、やっぱりヨーロッパだよねって感じ。花屋が多いのかな。果物やお土産が売っている露店もある。

その広場の目の前に目的地のコンサートホールがあった。チケット売り場があるはずの入口が工事で閉鎖されていて、ぐるっと回っちゃった。見つけた入口の扉に「オープンは10時」とある。一時間ほど早く来ちゃった。実は、このコンサートホールだけ事前調査が不足していて、見学の手順がわかっていない。昨日の市庁舎のノリで窓口で聞けばいいやって軽い気持ちで来たのが間違い。ここでプラン変更。いったんホテルに戻ってチェックアウトしてフロントに荷物を預けて出直そうと考えた。

その前に、昨日、見学した市庁舎の売店で売っていたTシャツがどうしても欲しくなったので、立ち寄ってからホテルヘ戻ろうという話に。ついでに午後、ヘルシンキ行のフェリーに乗船するVartahamnen(ヴァルタハムネン)港行バスが出発する「シティーターミナル」の場所を確認。途中の公園で大きなリスを目撃し、目的のTシャツを購入してホテルに戻る。そそくさとチェックアウトしてフロントに荷物を預けてちょっと早めのランチに。

素敵なカフェでシナモンロールを食べようとググって、ストックホルムに数店舗展開する「Brod & Salt」を見つける。こちらは2022年の「Thatsup’s Great Cinnamon Bun Test 」で優勝しているとあったので、ここから一番近い店を検索していってみると、残念ながら商業施設のフードコートの中の店ではないか。おしゃれなカフェをイメージしていたのでショックは隠しきれないがこれから探すのもアレだし、時間も限られているのでしゃーない。空振りだったけど、さすがにシナモンロールはおいしかったですよ、もちもちっとしてて。

 

そして、ふたたびコンサートホールへ。さっきも歩いたストリートは、行きかう人も増えていて活気づいている。天気も良いし、気分もあがってくる。見知らぬ街を歩くのって大好き。露店マーケットはすでにオープンしている。観光客も集まっている。やっぱりストックホルムは素敵な街だ。

チケット窓口はオープンしていた。ご年配のマダムに今日の見学チケットを購入したいと伝えると、すべて売り切れだという。ガーン。こっちは事前予約が必要だったか。調査不足。またまた空振り。仕方がないのであきらめて、お土産でも物色するかということで、昨日お酒を買った百貨店に行ってみることに。

2階のインテリア&雑貨売り場でキッチン用品とかインテリア小物を物色してちょっとしたものを買ってから、地下の食品売り場でお菓子を探したり。妻が言うに、スウェーデン製のハンドクリーム類が高品質でお土産に最適っていうことで探してみるも見つからず、店員さんに聞いてみるとどうやらそれはドラッグストアにしかなのだという。百貨店の中にドラッグストアがあったので行ってみたのだが、目的のものはなく空振り。コンサートホール、カフェ、そしてハンドクリームと空振り続きだ。すでに三振アウト。

しかし、港行のバスの時間も迫っているし、とりあえずホテルに戻ろうと、すると見つけましたよ、目的のハンドクリームのブランド名が店頭に表示されているドラッグストアが。どうやらこちらはもともと国営薬局チェーンだったみたいで(現在は民営化されている)、中に入るとありましたよ、「Apoteket」っていうハンドクリーム。今日は朝から、失敗続きだったけど、すこし取り戻せた感。まあ、僕じゃなくて妻が見つけたんだけど。運がいいのは妻かも(汗)。

ストックホルム中央駅も見納めか。最高な街だった。

 

ホテルに戻って荷物を受け取ってバスターミナルへ。このVartahamnen(ヴァルタハムネン)行直行バスは前売りがなく、券売機でも購入できない。チケットは車内で購入すると誰かのブログに書いてあったんで、早めに行って並ぶことに。再度、デジタル掲示板を確認するも、19番乗り場で間違いはない。

 

まだ数人しか並んでなかったので、よかったなーと。ただ、徐々に集まってくるけど不思議なことに、旅行鞄を持っている人が極端に少ない。フェリー乗り場に行くんだよね、みんな。しかもフィンランド行きの。なんでみんな手ぶら?もしかして、乗り場が違う?みたいな不安に襲われて、掲示板とか見直しても間違いない。もしかしたらフェリー乗り場がいくつもあるのではないか?とか、いろいろなことが頭の中に浮かんでは消え、そうこうしている間にバスが来る。けっこうすでに乗車している人がいるにも関わらず、バスのトランクには旅行鞄が見当たらない。これはいったいどういうことだ?

しかし、もはや迷っている時間はない。あまり空席もないので、とにかく乗り込まなくては…。乗務員に聞くか?と考えているうちにバスは出発。もし、違う港に連れていかれたらどうする?それどころか、乗客のほとんどが一泊の船旅装備をしていない。私たちはどこに連れていかれるのだ?違う港からタクシーで行けば間に合うのか?なんて考えていたら15分ほど乗ると港が見えてくる。停泊する大型フェリーも見える。GoogleMapで確認する。間違いなく、Vartahamnen港だ、あーよかった。あとでわかったことだが、乗客のほとんどがこの停泊している船から外出している人、すなわち宿泊用の旅行かばんは船内においてきているということがわかって納得。取り越し苦労だった。

ちなみに市街地から港までは、トラムでも行けるようだが、バスのほうがターミナル横付けでとっても便利。大きなキャリーケースがあるしね、バス利用で正解だった。

ターミナルに設置されているチケット発行機に、予約時に配信された番号とPSWを入力してチケットを発行。寄港外出組は先にゲートをくぐって船に乗り込み、僕らのようにこれから船室にチェックインする組は、ボールディングタイムちょうどにゲートをくぐれる。新規組はちゃんと旅行鞄を持っているじゃない。よくよく考えればそういうこと。慌てているとそこまで思考が回らない。

そして定時でゲートがオープン、フィンランド/ヘルシンキまでの一泊二日の船旅のスタートだ。乗り込んだタリンクシリアラインは、「バルト海の2粒の真珠」といわれる美しい首都、フィンランド・ヘルシンキとスウェーデン・ストックホルムを結ぶ大型船。17時間かけてヘルシンキに向かう。今年の1月に初めてベリッシマに乗って船旅デビューして、その魅力にやられたこともあって、この船も楽しみにしていた。

 

妻が予約したのはムーミン部屋!!壁面にキャラクターのイラストがあってかわいい。思ったよりもキャビンが広くて快適。



さて、荷物を置いたら船内を探検だ。7階のプロムナードには飲食店やショップが並んでいる。その下がビュッフェレストランと免税店。店をのぞいたり、ちょっとデッキに出て海を眺めたりして過ごす。ディナーの時間がけっこう早く設定されていたので、頃合いを見て階下に。受付がめちゃくちゃ混んでいてしかも中国からの団体客が押し寄せていて少々混乱気味。予約していた席を確保して料理を取りに行く。

 

ここの売りは何といってもキャビアの食べ放題。もちろん、フレッシュサーモンも!もちろんニシンの酢漬けも!さらにビールと赤白ワインも飲み放題。料理の種類も豊富ですごく楽しかった。やっぱりシーフードがうまかったかな。キャビアにはサワークリームが合うってはじめて知ったし。こんなにたくさんキャビアを食べたのも生まれてはじめて。たっぷり飲んで食べて大満足。船だからトイレの心配もないから、けっこうビール飲んじゃった。夜の見知らぬ街をホテルまで帰る緊張感もないし、すっごく気が楽で、心からリラックスしちゃう。船で楽しく過ごして眠っていれば次の目的地についちゃうんだもん。やっぱり船旅ってサイコー。

 

夕方もデッキに出て海を眺めたり、小さな島々を眺めたり、写真を撮ったり、心地よい海風を浴びるのも船旅ならではの醍醐味。

 

デッキに戻るとイタリアのイケメンシンガーが歌っていて、なかなかの歌唱力に感銘を受ける。

 

それから免税店でお土産を探そうと階下に降りると、たくさんの人がビールを箱買いしている。どうやら、フィンランドでもスウェーデンでも酒税が高いので、この船上の免税店で購入して帰る方も少なくないのだとか。っていうか、下船するときにビールひと箱もっている人がたくさんいた(笑)。


僕らも小さなワインとかお土産を買ったり、のどが渇いたんで一階上のテイクアウト店でコロナビール買って、船室に戻って飲んだり。それなりに水圧のあるシャワーを浴びてさっぱりしてからくつろぎタイム。昨日、スウェーデンの国営酒屋で買ったけど結局飲まずに寝ちゃった赤ワインをあけて飲んだり。なんかいろいろあった一日だったけど、こうして終わりよければすべて良し。旅先の失敗も笑い話になる。すべて夫婦の楽しい思い出になる。ワイン飲んでたらやっぱり眠たくなった。明日、目覚めたらヘルシンキだ。ムーミンン型の照明を消して、大型船特有の動力音を聞きながら眠りに落ちた(その4に続く)。

ストックホルムで迎える初めての朝。僕らが泊まった「Radisson Blu Waterfront Hotel, Stockholm」ってホテルは朝食の評判が良いって妻がいうので、ワクワクしながら朝食会場へ。なかなかシックで良い感じ。

 

早めに行ったので席が選べる。窓際にするか料理際の席にするか迷ったけれど、窓から見える景色があんまりだったので、ビュッフェそばに陣取る。温かい料理はアメリカンブレックファースト的なものが5種、パンとフルーツも充実しているが、なんといっても冷たい料理とチーズの種類が豊富。っていうか、やっぱりフレッシュサーモンでしょ。一目見るだけでわかる、一般的なホテルのビュッフェで並んでいるようなレベルではないですよ、マジでおいしそう。もうひとつ北欧といえば、ニシンの酢漬け、IKEAでも売っているアレですよ。少々、癖があるから苦手な人もいるけど、ここは本場だからしっかり食べないとってことで、サーモン&ニシンを中心に一皿まとめてみる。

 

ヨーロッパに行くたびにいつも思うけど、こっちのチーズとハムってめちゃおいしい。日本では高級ハム扱いされるような“ちゃんとした”ハムが惜しげもなく並んでいる。チーズも同様、トムとジェリー(これはアメリカンだが)のアニメに出てくるような穴の開いたチーズがスライスされている。この手のチーズをロンドンのホテルで食べたときに衝撃受けて、それ以来、本当に大好きになった。この冷製前菜盛り合わせみたいな一皿で冷えたワインが欲しい…と思ったが、あまり調子に乗って旅先で体調を崩すのは避けたい。おとなしく、ホテル特製スムージーなんぞを飲んで(これも美味しかった)健康留意。

いやぁ、サーモン、やっぱりマジで旨い。昨晩、レストランで食べたのもそうだけど、肉厚でフレッシュなんだけど、ねっとりしていて、塩加減もちょうどよい。いっぱい食べれる、いっぱい食べたい!って気持ちにさせるサーモン。最高っすね。これは後に、食品会社の関係者に聞いた話だが、日本に輸入されるアトランティックサーモンは2度ほど冷凍されるとかなんとか?北欧ではもちろん、ノンフリージングなんで、そもそも食感が違うのだとか。もう本当に毎日食べたい!って、そのとき思ったし、実際にストックホルムではエブリデイ・サーモンだった!

朝食に満足して、今日はストックホルム観光DAY、まずはストックホルム市庁舎へ。ノーベル賞の記念晩餐会が行われる場所ですね。GoogleMapによればホテルから徒歩10分くらいなので、もちろん歩いていくことに。やっぱりこのホテルは便利な立地にある。

朝のストックホルムは秋の気配、歩いていてちょうど気持ちいい気候っすね。ちょっと曇った空にカモメが飛んでいる。最高だな。川沿いの道を進むと目の前に目的地が。けっこう大きいのね。立派な門を潜り抜けると右手にチケットセンターがあった。事前の情報によるとガイドツアーは朝の9時に整理券を配る的なことが書いてあったような気がして、僕らはガイドなしでもいいかなと思っていたのだが、受付のお姉さんに聞くとオールガイドらしく、10時の回なら空いているというので申し込んで、時間をつぶすことに。

この市庁舎は門をくぐると大きな中庭があって、ぐるっと建物が囲んでいる。レンガ造りだからなんだか大学みたいだな―と。回廊の向こうに水面が見えたんで行ってみると、目の前にメーラレン湖が広がる。対岸には美しい街並みが。あー、本当にストックホルムに来たんだ、僕らは、と実感。人懐っこいカモメもかわいい。写真もOKみたいなのでパチリ。
 

集合時間に入口に集まり、20人くらいずつグルーピングされて館内に案内される。実は僕ら、英語はさっぱりなんだけど、僕らのグループをガイドしてくれたお姉さんのプレゼン力に圧倒されたというか、すごく気合が入っていて、何かパッションが伝わってきた。

 

ちなみに見どころはノーベル賞授賞祝賀晩餐会が行われるブルーホールと舞踏会が行われる黄金の間ですね。個人的には1900万枚の金箔のモザイクで飾られた黄金の間の上座の壁に描かれた「メーラレン湖の女王」が印象深かった。この女神、スウェーデンそのものを象徴する存在として描かれていて、なるほど女性が中心に据えられている感覚が何とも良いなーと。ちなみに後から聞いた話だが、このストックホルム市庁舎はアニメ『魔女の宅急便』の時計台のモデルになったらしい。確かに似てる。
 

ツアー終了後、市庁舎の塔に登ってみるかという話になり、WEB予約サイトを見ると、今から十数分後、11時の回なら予約可能ということでポチっとしてから集合場所へ。なんとも運が良いし効率が良い。この棟は一度に登れる定員は30名、エレベーターもあるようだけど、ここは最上階まで階段で行こうと、高さ106mの塔の内部をぐるりと登っていく。いやぁ、こりゃきついな。でも、この手の階段上りはイタリア/フィレンツェでも体験している。きつい階段上りが終われば、そこに素晴らしい光景と感動が待っていることは知っている…。

そしてゴール。素晴らしい眺めだった。古都ガムラスタンの街並みが一望できる。がんばって良かったという気持ちになる。

 

さあ、しっかり足腰を鍛えたあとはランチだ。お目当てのお店に行く前に、ちょっとホテルに寄ろうと考えたのだが、そこで大失敗。さっきとは違うルートを歩こうと選んだ道が、どうやらホテル併設のビルの搬入口につながっていて…戻れない。進んでいくと高速道路に入口みたいな場所に迷い込んでしまい…居合わせた作業者の方にお聞きすると出口はずっとさきにあるビルだという。あー、、やっちゃった。

 

えらい遠回りしてホテルに戻ってから、妻のリクエストにこたえ、ガムラスタンにある屋台「Nystekt Stromming」へ向かう。ニシンのフライのバーガーが食べれるという。ニシンのフライって珍しいし、けっこう評判がいいので行ってみようということで、いざガムラスタンへ!

ガムラスタンは中世の街並みが残る旧市街、いわゆるストックホルム町ブラ観光のスタンダードコースですね。ストックホルム発祥の地ともいわれている。絶対に外せない場所。GoogleMapで見ると歩けそうな距離なのでぶらりと。駅前の大通りを進んで大きな橋を渡っていくと、急にいい感じの街の中へと入っていく。迷路のように入り組んだ石畳の路地が右往左往に広がり、たくさんの飲食店や土産物屋が並ぶ。こういう街大好き!いろいろ見て回りたいけれども、まずはランチ!目指すは「Nystekt Stromming」へ。

 

しかし、ここでトラブル発生。目的の屋台が見つからない…。まずはカタカナ店名で検索しても見つからず、スウェーデン語で検索するもヒットせず…。じゃあ、住所で検索しようと、どなたかのブログから住所コピペしていってみても、そんな屋台はない…どうしたことか…。おなかがすいちゃった妻もあきらめ気味で、「ほかのお店でもいいよ」といってくれたが、なんかどうしてもここであきらめてしまってはいかんと、スウェーデン語でWEB検索かけてみると、さっきとは別の住所が浮かび上がってきた。これにかけるしかない…。

確認のため、この住所をGoogleMapにかけてみると、どうやら川沿いの広場にそれらしき店が…。ずいぶん前に通り過ぎた場所だけどね。慌てて戻ってみると…ありました。あーよかった。後からちゃんと調べてわかったことだが、どうやらこの屋台、最近、この場所に移転したらしく。旧住所と新住所の情報が入り乱れていたってことね。まあ、とにかくたどり着いてよかった。



けっこう歩いて喉乾いちゃったから、ビールとバーガーにしようかなと思ったら、アルコールはおいてない。なのでノンアルのハイネケンで我慢。まあ、お酒飲みすぎて体調崩してもアレなんで、健康的にいきましょう。念願のニシンバーガーは確かにうまい!!ニシンフライもまったく生臭さがなくて、しっかりニシンの味が立っている。屋台だからってバカにしてはいけない。絶品じゃないですか。あー、あきらめないでよかった。妻も大喜びだ。



さて、ガムラスタン観光を進めるとしよう。まずはノーベル賞博物館(Nobel Prize Museum)に向かう。いわゆる映えスポットとして有名な、カラフルな縦長の建物が並ぶストールトルゲット広場の目の前にある。このサイズ感の建物を見ると、なんかアムステルダムっぽいというか、少々抑えめな色調もシックで良い。もちろん、記念写真を撮っている人たちで溢れている。



ノーベル賞博物館(Nobel Prize Museum)は、創設者であるノーベルの生涯や受賞者たちの情報、さらにノーベル賞の受賞対象となる技術や、その研究からどんな製品が生まれたのかなどが集められている。入口の目の前に女性がいるのでそこでチケット(といっても、QRが印刷されたレシートを受け取る。午前中の市庁舎もそうだったけど、チケットが味気ない。記念に持ち帰るようなものではない)を購入する。けっこう混んでる。改めてだけど、対象となるのは、化学、科学、医学、文学、平和、そして経済学の6分野あるということを確認する。印象に残ったのは、カズオイシグロの「クララとお日様」の展示。人間もアルゴリズムの集積に過ぎないのでは?というテーマを形にしたものらしく、すごく興味をそそられた。帰ったら読んでみようと、Amazonのカートに入れておいた。
 
 

あとは子供部屋を模したスペースがあって、おそらく見学に飽きちゃった子が遊びながら科学実験に触れられる配慮なんだろうけど、壁に貼られていた元素一覧が面白い。単純に記号だけが並ぶのではなく、その物質が何に使われているか写真が添えられている。例えばH(水素)だったらロケットとか、Naナトリウムだったら塩とか。マジで買っていきたい!と思った。後日調べると、日本でも売っているようで。僕らの子供時代にはなかったよなー。こういうのがあったらもっと化学が好きになっていただろうに。妻が注目していたのは、裏側に受賞者の直筆サインが書かれたイス。山中伸弥先生のサインを発見。日本人ととして誇らしい気持ちになった。

 

そして、ミュージアムショップへ。僕らの目当ては、ノーベル賞のメダルチョコレート。ここでしか買えない貴重なお土産をバラまき(笑)用にゲット。そして一目ぼれしちゃったキャップを衝動買い。「ideas changing the world」なんて、最高に素敵なメッセージじゃないですか。これもノーベル賞博物館ならではですね。



続いて向かったのがストックホルム王宮。半月の弧を描く建物はインパクト大。600以上の部屋があるらしく、その一部が呼応介されている。ヨーロッパの宮殿はこれまでいくつも見学してきたけど、北欧だからきっとシックなんだろうと思いきや、内部は違った。やっぱり絢爛豪華。実はここは今でも実際に国王が執務を行っているようで、それで内部を見せてくれるのって非常に珍しいのだそう。なかなか見ごたえがあった。見学を終えて、外に出るとタイミングよく衛兵の交代式に遭遇。実は妻は衛兵の交代式を見るのが大好きで、これまでバチカンとロンドン/バッキンガムではちゃんと時間を見計らって見学したけど、今回はノーマークだったにも関わらず、偶然遭遇で妻は大喜び。やっぱり強運の持ち主だなーと改めて。



衛兵交代式を堪能した後にロイヤルショップに立ち寄る。王室の方々ゆかりのグッズが並んでいる。彼らの顔が印刷されたマグカップとか、こういうものを買う人いるのかなぁと(笑)。

もうひとつどうしても見たいものがあった。それは宮殿からほど近い場所にあるはずの「アイアンボーイ(Iron Boy-Boy watching the moon)」っていう小さなモニュメント。GoogleMapを頼りに路地を進めば小さな公園に目的のものがあるとの表示。あった!思ったより小さくてかわいい。朝晩は肌寒いからね。マフラーしている。こういうのあるあるだけど、頭をなでると幸せになるって都市伝説があるようで頭がつるつる。もちろんご多分に漏れず、僕らもしっかりなでなで。もっと幸せになれるかな。



ディナーは、計画時からネット検索で目をつけていた「Stockholms Gastabud」へ。予約が取れない店なんで、早めの時間にいったつもりだったけど、もうすでに行列が。すごいなぁ。とはいえ、なぜかけっこう、昼時の定食屋並みに回転が速くて、思った以上に待たずに席に案内された。店員全員が妙齢のおじさん方で、なかでも僕らの席の担当おじさんは、ちょっとおネエ系で、クセが強くて(笑)、なんか楽しかった。僕もずいぶんイジられたみたいだけど、英語がかなりなまっていて半分以上意味がわからない。

ここの名物は当然、ミートボールで、あらびきなのかな、なかなか肉にくしくって食べ応えあり。ソースもIKEAでおなじみのリンゴンベリーなんだろうけど、これまた一味違う。やっぱり本場の味は違うなー。しかもひと玉がでっかい。正直、ちょっと前まではミートボールに興味なくって、昭和世代なのでレトルトのあまり感心できない味のアレのイメージだったけど、まあ、IKEAのミートボールはまあまあ、そしてストックホルムで本場を食べてかなり好きになった。
 
 

もう一品はサーモンスープをオーダー。昨晩、食べたのとはまたぜんぜんタイプが違っていて、あっさりしているけどコクがある。こっちってスープがうまいのね。ボリュームもあるから、これとパンだけで十分満足。もちろん、ビールと白ワインもいただきましたよ。通された席が、テーブルコーナーの落ち着ける席だったので、なんかゆったり食事を楽しめた。日本人も多かったかな。アジア系の学生もいた。どっちかというと観光客向け?とっても良い店だった。
 
すっかり暗くなって、店の明かりがキラキラ輝くガムラスタンの街を歩く。小さなお土産屋がたくさん並んでいて、次から次へのぞきながらホテルへと向かう。楽しいな、治安もいいし、なんかこうして夜に安心して歩けるのが良い。



帰りしな、昨日の失敗を反省して、国営の酒店に寄っていくことを忘れずに。ホテル近くの百貨店の地下にその「システムボラーゲット(System Bolaget)」があることがわかった。ちなみにコンビニやスーパーではアルコール度数3.5%以下のものだけが売っているらしい。店内には、たくさんの酒が並んでいて、眺めているだけでも楽しいのだが、ここは無難に赤ワインのボトルを。コルクじゃなくてスクリューキャップね。もう帰り道はなれたもので、今日はストックホルム中央駅の構内を通ってみる。やっぱり便利な立地にあるホテルじゃん、と再認識。

さあ、今日こそは部屋で一杯やるかと意気込んでいたのだが、結局シャワーを浴びてダべっていたら睡魔が襲ってくる。いやぁ、今日は一日大冒険だったからね。明日も早いし。ってことでワインボトルは開けないでベッドに。横になったらあっというまに眠りについた。ストックホルム、やっぱり最高だ。(その3に続く)