“特別なことはしない”ハワイ旅、3日目は、さて何をしよう?ちょっぴり遠出するか、ならば、せっかくだから歩いていこう、ということで、いつものアラモアナ、ワイキキ中心街散策からの脱却を図るべく、じゃあ、Leonard's Bakeryのマラサダを食べよう、歩いていこう、であるなら、ワイキキの東端から北上するのではなく、宿泊中のザ・モダン・ホノルル(The Modern Honolulu)から北上して、ちょっと気になっていたオーガニックスーパーに寄って、そのままぐるっと東に進んでLeonard's Bakeryに寄って、南下するコースを選ぶ。
じゃあ、ランチはどうする?Googleマップによると第一チェックポイントのスーパーまで35分、そこからLeonard's Bakeryまで20分、であるなら、その付近でランチが良いかも。でもマラサダを食べるし、せっかくのマラサダチャンスだから、どうせ食べるならおなかがすいている状態でおいしく食べたい、ならばランチは軽めに、なんて話していたら、Leonard's Bakeryの隣に、先日、バナナマンの設楽さんのハワイ番組「バタバタ買い物バケーション」で紹介されていたアサイーボウルの店があることに気づく。初日に食べた店とは違う店。妻がもう一度アサイーが食べたいというし、まあ、軽めのランチとしてはぴったりということで、スーパー→マラサダ→アサイーランチという行程が確定。
あとはそこからワイキキ東端に北上して中心街に入り、お土産でも買って過ごすかという話で落ち着く。ディナーはすでに予約済み。ハッピーアワーがやけにお得な感じがするファイヤーグリルを押さえておいた。とにかく今回の旅は絶賛円安中なのでコスパ意識、ということで、なんとなくのスケジューリングができたので、昨晩、ABCスーパレットで購入しておいたスパムにぎりを食べて、身支度してから出発。いつも僕たちの海外旅はスケジュールぎっしりでとにかく動き回るのが特徴なのだけれど、こうして余白の多い旅も悪くないな、あんまり時計見ない。この時間までにここに行かないと!っていうツアコン感も薄い。
ホテルを出て、ABCスーパレット横の道を北上。見たことない光景というか、マンション?それともコンドミニアム?観光地ではないワイキキの横顔?を眺めつつ、もしもこれらが住宅だとしたら一体、どんな人が住んでいる?リッチチャイニーズの投資物件かな?とか、あんなこんなを考えながら歩いていく。路上のスプリンクラーから放たれる水がキラキラ輝くなか、自転車に乗っている若いローカルとか、散歩しているお年寄りとか、なんか幸せそうに見える。
突き当りを左に曲がってしばらくするとアラワイ運河にぶつかる。川沿いの道をランニングする人やら犬の散歩をさせている人やらが目に飛び込んでくる。なんかローカル。このアラワイ運河には、レンタカーでワイキキのホテルからH1に乗るときに通るおなじみの橋がかかっている。今日は歩いて渡る。運河の向こう岸には緑地帯が見える。Googleマップで確認するとアラ・ワイ・コミュニティ・パークというらしい。広々とした公園にはどう見てもホームレスな感じの人たちの姿がちらほら見える。周囲には日本でいうところの団地?公営住宅っぽい建物が。さっき通ってきた川向うのエリアとは雰囲気が違う。さらにローカル色が強い。
平屋とか二階建ての家が集まる住宅街を抜けて、サウス・キング・ストリートへ。すぐに目的地である「Down to Earth Organic & Natural」が見つかる。ここは地元密着型のオーガニックスーパーで、ガイドブックで見つけて興味を持った。ここではアサイーパウダーとオーガニックコーヒー、チョコレートとアーモンドバターを購入。ぜんぶオーガニック。店の目の前にはなぜか鳥居、Googleマップで確認すると「ハワイ厳島神社の鳥居」とある。どうやら、この周辺、モイリイリ地区は旧日本人街らしく、日本語っぽい名前の歯医者さんとか、ニジヤママーケットとかあるし、観光客丸出しの姿で歩いていると、現地に住んでいるであろう日本人に声かけられたり。たぶん道に迷っているように見られたのかも。

そして再び「路上」へ、ジャックケルアック風。ロードムービーみたいな感覚であたりの光景を見ながら歩く、こういう旅が好き。もちろんドメジャーな観光スポットも良いけど、ローカルな空気を感じるにはあてもなく歩き回るのが一番。しばらく行くと、パンケーキで有名なカフェカイラの本店が見えてくる。あれ?本店って、こんなに…何でもない店なのね(笑)。東京・原宿にて日本初上陸の際に行ったことがあるけど、まったく別な店だな、こりゃ。この素っ気ない、ローカルハワイ風?ロードサイドのアメリカンダイナーの小さい版?みたいな。地元で愛されている店って感じで、僕はこっちのほうが好きかも。

さて、どんどん行こう。H1高架下の大きな交差点を左折してカパフル・アベニューに入る。しばらくいくと二つ目の目的地であるLeonard's Bakeryの看板が見えてくる。この看板のデザインが大好き。なんか、いつも来るたび写真を撮っちゃう。山下達郎の名盤「FOR YOU」のアルバムジャケットみたいな、80年代のFM情報誌「FM STATION」風な、とにかくおじさんキュンキュンきちゃう。

昼前という時間帯が良かったのか、平日だからなのか、いつもよりも行列が短め。ここまで1時間くらいは歩いたからか、そこそこおなかがすいている。おなかがすいているときにおいしいものは食べたい、ってことでスタンダードなマラサダを一つずつ購入し、揚げたてを店の前で立ち食い。なんだろうなぁ、なんでこんなにおいしいのだろう。言ってみればシンプルな揚げドーナツじゃないですか、同じような食べ物は他にもあるし、日本でもマラサダ食べたんだけど、なんか全然違う。雰囲気にやられちゃってるのか、ブランドにやられちゃっているのか、洗脳されてしまったのかわからないが、とにかくおいしい!ここで揚げたてをいただける幸せをかみしめる。
さて、ランチ。Leonard's Bakeryの隣にあるThe Sunrise Shackへ。この旅二回目のアサイーボウルだ。小さな店だけどちゃんとイートインスペースもある。ワイキキ中心部にもお店があるのかな。なんといってもバナナ感がすごい。おいしいんだけどね、でも比べちゃうと初日に食べた店「トロピカルトライブ」のほうが…なんて言っちゃダメですね。
おなかにやさしいランチを終えて再び歩き始める。カパフル・アベニューを南下していく。この通りには有名な店がけっこうあるのね。例えば、ロコモコで有名な「レインボードライブイン」とか、アヒポケ専門店「オノシーフード」とか。オノさんのほうは行列できてた。ググると「ハワイで口コミNo.1のポケ専門店」ってあるから、今度来てみよう。

公立図書館を過ぎたあたり、左手にはHonolulu Zooが見えてくる。懐かしいな。娘がまだ小さかったときにきたな。印象深いのは、ここの動物たちはみな元気に動き回っていたこと。あんなにアクティブな陸ガメはじめてみたわ、やっぱ気候が良いのねって感心したものだ。右手に見えるバーガーショップ「テディーズビガーバーガーズ」も家族にとって思い出の店。気が付けば、そこここに思い出の場所があって、こうして目にするたびに記憶の扉が開かれて当時の感情もよみがえってくる。
そしてビーチに突き当たる。やっぱワイキキといえばビーチでしょ。っていっても、もう何十年も水着になって海に入ってなんていないけど、眺めるだけで満足、海風を感じるだけで満足、何度来ても、何度眺めても満足感が上書きされる。
いつものカラカウアアベニューをずんずん歩いていく。毎度のデューク カハナモク像前で記念撮影して、はじめて家族でハワイに来た時に泊ったハイアットリージェンシーを眺めながら思い出話をしたり、そしてお土産ショッピングタイムに流れ込む。ロイヤルハワイアンセンターのDEAN & DELUCA HAWAIIでクッキーを、はちみつは「アイランド・ヴィンテージ・コーヒー」がリーズナブルでおいしいそうだよねとか、あとは娘の旦那にスタバのご当地マグカップ買ってあげたり。ディナーまで時間があるし、荷物でいっぱいだからいったんホテルに帰って出直そうと、例のビーチ沿いの道を行く。何度も何度も通ると、この光景が日常になっていく。贅沢な日常。
ホテルに荷物を置いて、ピンクラインに乗って再びワイキキ中心街へ。街中に差し掛かったところで急に雨が降ってきた。いつもの通り雨だよね、と高をくくっていたら、なかなかやまない。山のほうを見るとうっすら虹が見える。でも気になるのはこの雨。傘は持ってきてないしなー。バス停から屋根があるところとか、店頭のひさしとか次々移りながら進んでいく。雨脚が強いときは雨宿り、ちょっと弱まったら走って次の待機場へ、みたいな感じで。なんとか時間通りに予約していた「ファイヤーグリル」に到着。クヒオ通り沿いにあるこちらのお店は、2020年に閉店しちゃったトニーローマで働いていたシェフがオープンしたという、BBQベイビーバックリブをメインとしたお店。元祖トニーローマにはいったことがなかったけれど、前々から気になっていたのに閉店したので残念だなーと思っていたからよかった。しかもハッピーアワーがお得だし。

名物のBBQベイビーバックリブ以外に、タコス・ウィズ・プライムリブとグリルド・アスパラガスをチョイス。そして、まずはビールで乾杯。雨降ってちょっと肌寒くなったけど、やっぱビール飲んじゃう。けっこう歩いたしね。ハッピーアワーだし。タコスとアスパラはおいしかったし、BBQベイビーバックリブは、まあ、なんかアメリカ人が好きそうな味(笑)というか、ケチャップ強めのBBQソースが古き良きアメリカンで、まあ、ビールが進む。一番うまかったのが、大きなエビのガーリックシュリンプ。スタンダードなフードトラックのアレと違って、もっと本格的なグリル料理って感じ。ハワイのエビってなんでこんなにぷりっぷりしてうまいんだろう。けっきょくビール二杯飲んじゃって上機嫌。

店を出たら雨があがっていた。よかった。実は今日、ビーチで花火があがる予定で、雨だったら中止の可能性もあったから、なんとかなりそう。とにかくよかった。腹ごなしにインターナショナルマーケットプレイスに立ち寄ってフラショーを見たり、僕らの大好きなシェラトンワイキキのロッキングチェアとか、今回は見送ったけど、大好きなDUKE'S WAIKIKIの賑わいとか感じながら、時計を見たらけっこう良い時間、もうすぐ花火があがる!

やばい、のんびりしすぎた!急がなくちゃ!ってことでいつものビーチ沿いの道へと向かうと、そりゃそうだよね、たくさんの人、人、人…。予定では、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾートあたり、至近の距離で観賞しようってことになっていたけど、このままではたどり着けないかも…。とにかく急ごう。夜の海を左手に、人波をかき分けながら進む。たくさんの人、様々な国籍の人がいる。みんなハワイのビーチで花火を見るという特別な時間を前にワクワクしているのがわかる。ワクワクは伝染する。なんとか滑り込みでヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾートまで来た!そして花火が上がる!人々の歓声も上がる!気分も上がる!わずか数分の出来事なんだけれども、だからこそかけがえない。
もうここまで来たら僕らが泊るホテルは目の前。一日たっぷり歩いた、心地よい疲労感に包まれる。シャワーをあびて、ワイン飲みながら夫婦でだべっていたらすぐに眠くなった。眠るのももったいないけど、でも眠っちゃう…。
その4.に続く。




























































