◆『悪意に満ちた日本批判が意図されている映画なのだから、公開するのなら、有識者たちの討論会を前提とすべきだろう。 』

 以下は、東京新聞の記事である。

『1937年の南京事件で、旧日本軍から多くの中国人を守り「南京のシンドラー」と呼ばれるドイツ人を描いた映画「ジョン・ラーベ」が5月17日、都内で上映される。
 ドイツ、フランス、中国が2009年に合作し、香川照之さんら日本人俳優も出演しているが、日本人の残虐行為などを描いた内容から、これまで日本では未公開だった。
・・・(中略)・・・
 今回の上映会を企画したのは首都圏の三十~四十代の有志十数人。
 中心メンバーの荒川和晴さん(34)は
「南京事件をテーマにしているだけでみんな自主規制してしまう。日本人も出演し、国際的に評価されているのに、公開もされないのはおかしい」
 と話す。』

 
 この荒川和晴という青年は、南京事件に関しては、明らかに不勉強であるにもかかわらず、国際的に評価されているなどという程度の理由で、中国にすり寄るドイツと中国のプロパガンダ映画を支持しているのである。 

 そこで私は、この東京新聞の記事について、ツイッター上に

『悪意に満ちた日本批判が意図されている映画なのだから、公開するのなら、有識者たちの討論会を前提とすべきだろう。 』

 と書かせて頂いたら、リツィートしてくださった方の方が多かったのだが、案の定、反論してきた人もいたので、このままではいけないと思い、私なりに調べ上げてみたことなどを、フェイスブックとブログに意見を述べさせて頂くことにした。
 コピペに近いので、恐縮だが、時間もない中での作業で、かつやっつけ仕事であること、ご容赦願いたい。


◆ラーベの日記の日本語訳『南京の真実』(講談社、1997年、のち講談社文庫、2000年)が、「原書とは似ても似つかぬ通俗な“歴史読物”になってしまっている」

映画『ジョン・ラーベ ~南京のシンドラー~』は、知れば知るほど、やはり中国のプロパガンダ映画であることがはっきりしてくる。

 映画『ジョン・ラーベ ~南京のシンドラー~』(原題:John Rabe)は、2009年公開のドイツ、フランス、中華人民共和国合作による映画で、2009年のドイツ映画賞で7部門(作品・監督・主演男優・助演男優・撮影・美術・衣裳)中4部門と最多の賞を受賞した、という。(ウィキペディアより)

 話を元に戻す。
 そもそも、ラーベの日記の日本語訳
『南京の真実』(講談社、1997年、のち講談社文庫、2000年)
 が、
「原書とは似ても似つかぬ通俗な“歴史読物”になってしまっている」
 などと、日独平和フォーラムベルリン代表の一人である梶村太一郎氏によって批判されている
ではないか。
 つまり、多数の誤訳や内容の改竄・捏造があるのだという。

 ウィキペディアからの以下の一文を一読頂ければお分かりのように、日本叩きの映画となっていることは、言うまでもない。
 私は、右翼でもなければ、愛国者というわけでもないが、この映画を支持し、賛美する日本人は、売国奴と言われても仕方がないのではないだろうか。

『原作となったラーベの日記には、日本軍の南京における残虐行為を直接目撃する証言などの内容は少なく、中国人の間に日本軍による虐殺の話があること、安全区における殺人の通報があったことを伝えているだけで、ラーベ自身は街を歩く際に死体をたくさん目撃したと書いているが、殺人そのものを目撃・証言したわけではない。

 しかし本作はあくまで劇映画であり、日記では証言されていない日本軍による虐殺事件が描かれているほか、虐殺事件犠牲者の数について極東軍事法廷で認めた遭難者20~30万人の上限、30万人説に基づいた内容の字幕がエンディングに出る。

 なお、日記には日本軍への告発だけでなく、難民が避難している安全区に砲台を設けたり、安全区内の空家に潜伏し放火や掠奪行為を行う中国兵、市民を置いて逃亡した蒋介石政府と唐生智将軍など、中国側にとっても辛辣な記述があるが、そのようなシーンは本作では描かれていない。


 また、ラーベについては、利益を貪るために植民地主義であった当時の欧米から中国に派遣された人物であり、シーメンス社もラーベを通じて中国国民党に電話施設や発電所施設を売っていたほか、表向き禁止されていた武器輸出にも関わっていた死の商人であるとする主張もある。
 しかし、本作ではラーベは中国人民を守るために日本軍将校の構えるピストルの前に身を投げ出す愛と善意の人として描かれている。』


 なお、日本語版ラーベの日記
『南京の真実』(講談社、平野卿子訳)
 が、いかにいい加減なものかについて述べてある一文が、梶村太一郎
「ゆがめられたラーべの人物像」
 である。
 以下、一読を乞う。

●15年戦争資料 @wiki ゆがめられたラーべの人物像
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/314.html




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